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2023.3.30

北海道・小樽のおすすめスポット「小樽芸術村」歴史的建造物を活用した空間でアート巡りを楽しもう!

東京では例年より早い桜の開花が発表されましたが…北海道ではまだまだ雪が残り、春スキーが楽しめるシーズンですし、ゴールデンウィークには桜が見られることでしょう。

北海道にある小樽は、明治から昭和初期にかけて北の貿易の要として栄え、かつて「北のウォール街」と呼ばれるほど北海道の経済の中心だったそうです。

今回はそんな小樽から、国内や世界の優れた美術品・工芸品が楽しめる複合施設「小樽芸術村」ご紹介します。

春休みやゴールデンウィークなどを利用してぜひ足を運んでみてください。

【ステンドグラス美術館】数奇な運命を辿り日本へやって来たステンドグラス

ステンドグラスは、9世紀のヨーロッパで生まれ、キリスト教の拡大とともに、教会の窓を飾る教会美術として始まりました。

ステンドグラスといえば教会といったイメージがあると思いますが、ステンドグラスとキリスト教には深い結びつきがあり、文字が読めない人々にも 聖書のストーリーなどを分かりやすく伝えるため、教会の発展・繁栄とともに積極的に多く用いられてきました。

ステンドグラス美術館に所蔵されている作品は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで制作され、実際に教会の窓を飾っていた約140点のステンドグラスです。

近年イギリスでは諸事情により、多くの教会が取り壊されてしまい、こちらの展示作品は破壊を免れ、時代の流れの中で数奇な運命を辿り、日本へやって来たそうです。

ステンドグラスに描かれた図像や文字には、ヴィクトリア女王の統治していた華やかな時代からエドワード朝時代、そして第一次世界大戦へと進んでいくイギリスの歴史が凝縮されています。

ステンドグラス美術館
入館料:一般 1,000円 大学生 800円 高校生 600円 中学生 500円 小学生 300円
Webサイト:https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/stained-glass-museum/

【旧三井銀行小樽支店】小樽の栄華を映す、歴史薫る重要文化財

明治末から昭和初期にかけて「北日本随一の経済都市」と呼ばれ、最盛期は25行もの銀行が活躍していた金融の街である小樽。その繁栄を象徴するのが旧三井銀行小樽支店。

旧三井銀行小樽支店は、1927年にかつて小樽の銀行街だった色内に建ち、2002年まで小樽市最後の都市銀行として営業していました。

当時欧米で流行した様式を洗練された意匠で取り入れている点や、小樽が金融集積地となる契機をつくり、歴史的に重要な役割を果たしたことから評価され、2021年11月に重要文化財指定が答申されました。

ここでは大金庫室や地下貸し金庫室など、銀行営業当時の雰囲気を見学できるとともに、天井の石膏造りを生かしたプロジェクションマッピングがご覧になれます。

花崗岩を積み上げ石造を模した外観と、ギリシア・ローマ風を取り入れた装飾、営業室の大空間と吹き抜けの回廊、そして天井の石膏造りが美しい内観など、ぜひ隅々までご堪能ください。

旧三井銀行小樽支店
入館料:一般 700円 大学生 500円 高校生 400円 中学生 300円 小学生 200円
Webサイト:https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/former-mitsui-bank/

【似鳥美術館】多くの名作絵画とティファニーのステンドグラス

似鳥美術館では、ニトリが収集した和洋の作品と、創造的で革新的なガラス作品が鑑賞できます。

2階は高村光雲とその弟子たちの木彫、3階は岸田劉生や藤田嗣治、ルノワールやユトリロなどの日本と海外の洋画、4階は横山大観、川合玉堂、円山応挙、伊藤若冲などの日本画、地下は企画展示となっており、和洋ともにバランスのよい作品群を揃えています。

アメリカで高級宝飾店のティファニー社を創業したチャールズ・ティファニーの跡取り息子で、ステンドグラス・ガラス工芸・室内装飾など、様々な分野で活躍した光の芸術家ルイス・C・ティファニー。

そんな彼による珠玉のステンドグラスコレクションである、オパールセントガラスや虹色に輝くファブリルガラスなど、創造的で革新的なガラスでアール・ヌーヴォーを牽引した、代表的な教会ステンドグラス作品なども展示されています。

似鳥美術館
一般 1,500円 大学生 1,000円 高校生 700円 中学生 500円 小学生 300円
Webサイト:https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/nitori-museum-of-art/

【西洋美術館】アール・ヌーヴォー、アール・デコのガラス工芸品がズラリ!

2022年に開館した西洋美術館は、小樽運河のほとりに位置する旧浪華倉庫を活用した大空間の中で、19世紀後半から20世紀初頭に欧米で制作されたステンドグラスをはじめ、アール・ヌーヴォー、アール・デコのガラス工芸品、家具などの西洋美術品をお楽しみいただける美術館です。

1階入口ではアール・ヌーヴォーのさきがけとなった作品「花と鳥のいる風景」をはじめ、ルネ・ラリック、エミール・ガレ、ドーム兄弟、ガブリエル・アージー・ルソー、ヴィクトール・アマルリック・ワルターによる素晴らしいガラス作品のほか、2階の展望ラウンジではマイセン磁器からチューリッヒが手がけた作品がご覧になれます。

特に筆者が面白いと感じたのは、それぞれの時代に合わせて、家具や装飾による部屋の様子がわかる展示でした。

1720年代から1780年代にかけて宮廷装飾として知られたロココ調から、1910年代半ばから1930年代にかけて流行したアール・デコまで、イスやテーブルなどのインテリアから、その時代の芸術的特徴を捉えられるだけでなく、当時の暮らしの様子が再現されており、人々の生活が感じ取れたのが嬉しかったです。

西洋美術館
入館料:一般 1,500円 大学生 1,000円 高校生 700円 中学生 500円 小学生 300円
Webサイト:https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/art-nouveau-glass-museum/

小樽芸術村について

2016年7月に​​ニトリグループが開設した「小樽芸術村」は、今回ご紹介した「ステンドグラス美術館」「旧三井銀行小樽支店」「似鳥美術館」「西洋美術館(2022年開館)」の4館からなる複合施設です。

小樽が栄華を誇っていた20世紀初頭に建造された旧荒田商会、旧高橋倉庫、旧三井銀行小樽支店、旧北海道拓殖銀行小樽支店、旧浪華倉庫の5棟を中心に美術館やアートスポットとしてリノベーションし、それぞれの建物にその時代を華やかに彩ってきた日本や世界の優れた美術品・工芸品を展示公開しています。

でも、どうせ行くのなら少しお得に巡りたいですよね!? 先ほど紹介したアートスポット4館の共通券も2,900円(一般)で販売されていますので、ぜひ小樽観光として4館を巡り、芸術と歴史に触れながら、有意義な時間を過ごしてみてください。

小樽芸術村
所在地 〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目3-1 [似鳥美術館]
開館時間 [5~10月] 9:30〜17:00 [11~4月] 10:00~16:00
※入場は閉館30分前まで
※変更になる場合があります。最新の開館状況は公式サイトをご確認ください。
4館共通券 一般 2,900円 大学生 2,000円 高校生 1,500円 中学生 1,000円 小学生 500円
公式サイト https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/

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新 麻記子

新 麻記子

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

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