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2024.1.31

『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』2024/1/27~注目展覧会の見どころを紹介

今年2024年は、第1回印象派展の開催から150周年。『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』では節目の年を記念し、「印象派」がヨーロッパ内外に及ぼした影響、とくにアメリカ印象派について知ることができる展示を行ないます。

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵

1月27日(土)から4月7(日)まで開催される本展では、欧米各国の印象派作品が集結。この記事では、展示をより楽しめるよう『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』の見どころを3つのポイントに分けて紹介します!

見どころ①:初来日の作品がほとんど!

カミーユ・ピサロ《ルーアンのラクロワ島》1883年 油彩、カンヴァス ウスター美術館, Gift from the Estate of Robert W. Stoddard, 1998.213/Image courtesy of the Worcester Art Museum.

本展『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』では、ウスター美術館に所蔵されている印象派コレクションを展示します。ウスター美術館の印象派作品の多くは日本初来日です。


ウスター美術館は19世紀末にアメリカのボストン郊外に開館して以来、印象派作品を積極的に収集してきたことで知られます。古代エジプトから世界中の現代美術まで、歴史をとおして幅広い分野の作品を所蔵している点が特徴です。

とくに印象派作品は、ウスター美術館の開館当初から精力的に収集されたこともあり、豊かなコレクションがあります。モネやルノワールなどフランスを代表する画家によるものだけではなく、ヨーロッパ内の幅広い芸術家の作品が所蔵されています。

『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』は、これまでに目にしたことのない印象派作品を間近で感じる絶好の機会です。

見どころ②:モネ、ルノワールどの作品が集結

クロード・モネ《睡蓮》1908年 油彩、カンヴァス ウスター美術館, Museum Purchase, 1910.26/Image courtesy of the Worcester Art Museum.

2024年は第1回印象派展開催から150周年の節目の年です。第1回印象派展とは、1874年に開催されたのちに「印象派」と呼ばれる画家たちによるグループ展です。当時のフランスにおいては、芸術家が作品を公開する手段は原則的にサロン出展に限定されており、伝統的で保守的なサロンの方針に疑問を感じた芸術家が独自の展覧会を企画したことがきっかけでした。


第1回印象派展には、モネ、ドガ、ルノワールなど名だたる芸術家が参加しています。そもそも「印象派」の呼び方は、モネの作品『印象、日の出』に由来し「ただ芸術家の『印象』をカンバスに表現しただけの芸術」という美術評論家の皮肉に端を発した言葉でした。


伝統的な美術サロンへの反発から生まれた「印象派展」から150年。『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』では、モネはもちろん、さまざまな芸術家の作品が鑑賞できます。クールベ、コロー、シスレー、ピサロ、カサット、サージェント、ホーマー、セザンヌ、シニャックなど、40人以上の画家の作品が一堂に会す展示は必見です。

見どころ③:知られざる「アメリカ印象派」の作品も

チャイルド・ハッサム《花摘み、フランス式庭園にて》1888年 油彩、カンヴァス ウスター美術館, Theodore T. and Mary G. Ellis Collection, 1940.87/Image courtesy of the Worcester Art Museum.

印象派はフランスで起こった芸術潮流でしたが、強い影響力をもって国外にも広がっていきました。印象派の技法はヨーロッパだけでなくアメリカにも大きなムーブメントを起こし、アメリカの芸術特徴と組み合わされながら独自の発展を遂げます。


『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』で注目すべきは、アメリカの田園風景や自然景観などを主題にした印象派の作品展示です。近代化の波の中で19世紀フランスの芸術家が農民や田園風景に目を向けたように、アメリカにおいても雄大な自然や身近な題材をテーマにした芸術が流行しました。

ヨーロッパにおける絵画の伝統ではそれまで、歴史画や宗教画が高尚な主題とみなされ、風景は副次的な存在として扱われてきました。歴史画や宗教画以外では貴族の宮廷文化を描いた作品が一般的であり、農村や農民の生活に焦点を当てることはほとんどなく、19世紀以降はじめて芸術主題として表舞台に登場するようになりました。


アメリカにおいても、自然を芸術主題にする動きが19世紀以降加速しました。『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』では、近代アメリカの芸術の土壌を感じられる作品も展示しています。印象派の先駆けとなる芸術の潮流は19世紀アメリカですでに見られ、ヨーロッパとは異なる形で発展したアメリカ芸術を知ることができます。


日本初来日の作品が多く展示される『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』。この機会に東京都美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

展覧会概要

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵

会期:1月27日(土)~4月7日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
休室日:月曜日、2月13日(火)※ただし、2月12日(月・休)、3月11日(月)、3月25日(月)は開室
開室時:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:一般 2,200円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 65歳以上 1,500円。
・ 高校生以下無料。18歳以下(2005年4月2日以降生まれ)の方は、3月1日(金)~4月7日(日)に限り無料。
・ 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料。
・ 高校生、大学生・専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください。
※土日・祝日及び、4月2日(火)以降は日時指定予約制(当日の空きがあれば入場可)
※詳細は展覧会公式サイトをご覧ください。
展覧会公式サイト:印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵
This exhibition was organized by the Worcester Art Museum.

【写真5枚】『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』2024/1/27~注目展覧会の見どころを紹介 を詳しく見る
はな

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イタリア・ローマの大学の美術史修士課程に在籍中。3年半勤めた日系メーカーを退職後、2019年から2年半のスペイン生活を経てフリーライター、日英・日西翻訳として活動するかたわら、スペイン語話者を対象に日本語を教えています。趣味は読書、一人旅、美術館・教会巡り、料理。

イタリア・ローマの大学の美術史修士課程に在籍中。3年半勤めた日系メーカーを退職後、2019年から2年半のスペイン生活を経てフリーライター、日英・日西翻訳として活動するかたわら、スペイン語話者を対象に日本語を教えています。趣味は読書、一人旅、美術館・教会巡り、料理。

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