EVENT
2024.2.6
ダリの幻想空間に没入体験『サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―』が開催
スペインの有名な芸術家サルバドール・ダリの作品を、360度のデジタルアート空間で体感できる展覧会「サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―」が、東所沢の角川武蔵野ミュージアムで2024年5月31日まで開催されています。ダリの幻想的な世界観に没入する体験を楽しむことができます。
会場入口のホワイエには、どなたでも入れる無料のフォトスポットを設置
ダリについて
サルバドール・ダリ(1904〜1989)は、絵画にとどまらず、彫刻、版画、舞台装置、衣装デザイン、映画制作など、様々な分野で活躍したアーティストです。彼の作品は、夢や心の奥深くの欲望を表現するために、非現実的なテーマを写実的に描いたものが多く、シュルレアリスム運動の重要な人物として知られています。
特に「柔らかい時計」の絵は有名で、美術の教科書などで見たことがある人も多いと思います。ダリの作品は、その美しさと深いメッセージで今もなお多くの分野に影響を与え続けています。
イマーシブアートって?
この「イマーシブ=没入感」をテーマにしたアート体験プログラムは、観客をアートの世界に深く引き込む新しい形の展示です。近年では日本橋、天王洲、六本木、大阪、福岡などで、浮世絵や印象派、ミュシャ、ディズニーといった様々なテーマのイマーシブアート展が開催されています。角川武蔵野ミュージアムでも、「浮世絵劇場 from Paris」、「ファン・ゴッホ―僕には世界がこう見えるー」に続く3回目のイマーシブアート展です。
前回のゴッホ展では24万人を動員し、今回のダリ展も世界を巡回しており、すでに200万人以上が体験しました。このようなデジタルを活用した体験型展覧会の人気は年々高まっています。
今回のダリ展と前回のゴッホ展を担当したのは、イタリア人のジャンフランコ・イアヌッツィ。彼はイマーシブアートインスタレーションの分野で30年以上の経験を持ち、フランス、アメリカ、スペイン、ドイツ、オランダなど世界中で展覧会を手掛けています。
ただし、日本では今のところ角川武蔵野ミュージアムでのみ、彼の展覧会を見ることができます。イアヌッツィは現在も世界中でクリムトやシャガールの展覧会を進行中ですので、これらの展覧会が将来日本にもやってくる可能性があるかもしれません。
エントランスからメイン会場でダリの世界観を浸ります
エントランスの前にはたくさんの割れた卵のオブジェが置いてあり、そこで記念撮影ができます。展示期間中にはSNSキャンペーンがあり、写真をSNSにシェアすると、2階の角カフェでポストカードがもらえます。さらに、その時に角カフェで何かを注文すれば、10%割引が適用されます。
メイン展示に続く通路には、ダリの略歴が展示されていて、この通路を歩くだけでダリの経歴を手軽に学ぶことができます。同時に、メイン会場のピンク・フロイドの曲が聞こえてきて、映像を見る前の期待感を高める演出となっており、来場者のテンションを徐々に上げていってくれます。
メイン展示は、約1000㎡以上の大きな空間で、32台の高輝度プロジェクターを使って、ダリの有名な絵画「記憶の固執」、「聖アントワーヌの誘惑」、「レダ・アトミカ」などを含む、写真やインスタレーション、映画、記録写真から成る12のパートに分けて、ダリの人生や彼の考え方、アートのスタイルを映し出します。
ピンク・フロイドの音楽が流れる中、映像は床や壁全体に360度映し出され、観る人をダリの世界に一気に引き込みます。
映像では、ダリのユニークな口ひげや、変わったテーマに対する興味、妻ガラへの愛情、さまざまなアート作品について紹介しています。映像は35分ごとに繰り返し放映されるので、何回でも見ることができます。
展示場にはビーズクッションや階段上の段があり、座ってゆっくり見ることも、歩き回って色々な角度から見ることもできるので、違う場所から見ると、新しい発見があるかもしれません。さらに音声ガイドを聞きながら展示を見ることで、作品の説明を聞きながら作者の世界に没入することができます。無料の音声ガイドは、スマートフォンから聞けますので、イヤフォンも忘れずにご持参ください。
言葉の回廊から第2会場でダリの生涯をたどります
メイン会場を抜けると、「言葉の回廊」というスペースがあります。ここでは、ダリの自伝から選ばれた印象深い言葉が展示されています。さらに、第2会場では「永遠の謎 ダリ!ダリ?」というテーマでダリについて学べる展示があります。ダリの故郷であるフィゲラスのダリ劇場美術館や、当時のパリの劇場をイメージした空間で、ダリの生涯を追う年表が展示されています。
面白いのは、最後にある有名画家の採点表で、ダリが自分を含めた画家たちをどう評価していたかが分かります。意外にも、フェルメールが1位で、ラファエロ、ベラスケス、レオナルドの後にダリがランクされていて、ピカソは下位にあります。この展示を通じて、ダリが他の画家たちをどう見ていたかが垣間見えます。
最後に
通常の絵画展では絵を一つ一つ見て回りますが、この展覧会は、ただそこにいるだけで、視覚と聴覚が同時に刺激されます。この没入体験型の展覧会は、ダリの作品に興味がある人はもちろん、新しいタイプのアート体験を求める人にもおすすめです。展示を通じて、アートの中に完全に入り込むような感覚を楽しめます。
どなたでも入れる無料のフォトスポットでは、卵のオブジェがあります
今回使用の画像クレジットは全て以下となります。
Creative Direction: Gianfranco Iannuzzi
Created by Gianfranco Iannuzzi - Renato Gatto – Massimiliano Siccardi
KCM Editing: Rino Tagliafierro
Production: Culturespaces Digital ®
Ⓒ角川武蔵野ミュージアム
開催概要
サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―
会場:角川武蔵野ミュージアム1階 グランドギャラリー
開催期間:2023年12月20日(水)〜2024年5月31日(金)
料金:一般(大学生以上):2,500円/中高生:2,000円/小学生:1,300円/未就学児:無料
公式サイト:サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―
所在地:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクタタウン内
アクセス:JR武蔵野線 東所沢 徒歩約10分
開館時間:日~木曜日 10:00~18:00/金・土曜日 10:00~21:00
(最終入館は閉館の30分前)
休館日:第1・3・5火曜日
画像ギャラリー
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東京美術館巡りというSNSアカウントの中の人をやっております。サラリーマンのかたわら、お休みの日には、美術館巡りにいそしんでおります。もともとミーハーなので、国内外の古典的なオールドマスターが好きでしたが、去年あたりから現代アートもたしなむようになり、今が割と雑食色が強いです。
東京美術館巡りというSNSアカウントの中の人をやっております。サラリーマンのかたわら、お休みの日には、美術館巡りにいそしんでおります。もともとミーハーなので、国内外の古典的なオールドマスターが好きでしたが、去年あたりから現代アートもたしなむようになり、今が割と雑食色が強いです。
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