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2024.3.18

【京都3/20〜】ピカソやブラック作品もポンピドゥーセンターから来日する『キュビスム展—美の革命』

京都市京セラ美術館で『パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ』が開催されます。会期は3月20日(水・祝)〜2024年7月7日(日)です。

キュビスムとは、20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックという2人の芸術家が生んだ表現。伝統を打ち破る衝撃的な表現は西洋美術を動かし、同時代や後世の芸術家たちに大きな影響を与えたことは、よく知られているとおりです。

ロベール・ドローネー《円形、太陽 no.2》 1912-1913年 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Don de la Société des Amis du Musée national d’art moderne en 1961) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Georges Meguerditchian/Dist. RMN-GP

このたび、世界屈指の近現代美術コレクションを誇るパリ・ポンピドゥーセンターから、キュビスムの歴史を語るうえで欠かせない作品が多数来日。日本では50年ぶりの大キュビスム展となる本展は、20世紀美術の歴史を目の当たりにし、追体験できる貴重な機会となりそうです。

フェルナン・レジェ《タグボートの甲板》1920年 Centre Pompidou, Paris Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Legs de Baronne Eva Gourgaud en 1965) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP

見どころ①本場パリ・ポンピドゥーセンターから50点以上の作品が初めて来日

フランティシェク・クプカ《色面の構成》 1910-1911年 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1957) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP

本展では主要作家約40人による絵画を中心に、彫刻、素描、版画、映像、資料など約130点が展示されます。そのうち50点以上が日本初出品の作品です。

アメデオ・モディリアーニ《女性の頭部》 1912年 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1949) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP

展覧会の前半ではポール・セザンヌやアンリ・ルソーの絵画、アフリカの彫刻など、キュビスムの誕生を語るうえで欠かせない作品が登場。ピカソとブラックがそれらをどのように解釈し、新たな絵画を生み出したのかを探ります。

フアン・グリス《朝の食卓》 1915年10月 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat, 1947) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP

後半では、フェルナン・レジェ、フアン・グリス、ロベール・ドローネー、ソニア・ドローネーなどキュビスムの主要な作家たちや、キュビスムを吸収しながらも独自の作風を打ち立てていったマルク・シャガールなど、多彩な作家と作品が紹介されます。

アルベール・グレーズ《戦争の歌》1915年 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Don de l’artiste en 1951) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Audrey Laurans/Dist. RMN-GP

また、第一次世界大戦を経てキュビスムを批判的に乗り超えようとするル・コルビュジエらのピュリスム(純粋主義)の運動や、合理性を重視する機械美学が台頭してくるまでをも展覧できる充実した内容です。

見どころ②ピカソ12点、ブラック15点の大ボリュームでキュビスムの原点を探る

特に注目したいのがピカソとブラックの作品です。ピカソ12点、ブラック15点とまとまった点数の中には初期の傑作も含まれ、キュビスムの発展をたどるうえで重要な作品が来日します。

たとえば、日本初出品のブラックの《大きな裸婦》(1907-08年)は、ピカソのプリミティブ(≒原始的・素朴)な裸婦像に衝撃を受けて制作された重要な作品です。ポンピドゥーセンターを代表するピカソのキュビスム絵画として知られる《肘掛け椅子に座る女性》(1910年)も来日します。

2人の天才画家が見つけたキュビスムという新たな芸術表現は、最初から完成していたわけではありません。彼らの生の作品を通して、自らの手で道を切り開いていく高揚感や、試行錯誤を繰り返すもどかしさを、追体験できるのではないでしょうか。

見どころ③ポンピドゥーセンターの人気作品《パリ市》が初来日

ロベール・ドローネー《パリ市》 1910-1912年 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Achat de l’ État, 1936. Attribution, 1937) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Georges Meguerditchian/Dist. RMN-GP

本展では、ピカソやブラックとは異なるアプローチを取り、美術展への出品を通して一般市民もキュビスムに触れる機会を作った「サロン・キュビスト」たちの作品も多数紹介されます。たとえば初来日となるロベール・ドローネー《パリ市》は幅4メートルにも及び、ポンピドゥーセンターを象徴する大作のひとつです。

マリー・ローランサン《アポリネールとその友人たち(第2ヴァージョン)》 1909年 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création industrielle (Dation en 1973) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Audrey Laurans/Dist. RMN-GP

また、本展の会場では一部を除き、多くの作品の写真撮影が可能です(非営利かつ私的利用の目的に限ります)。《パリ市》をはじめ、展覧会を訪れた記念にお気に入りの作品の写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

フェルナン・レジェ《婚礼》1911-1912年 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne-Centre de création industrielle (Don de M. Alfred Flechtheim en 1937) © Centre Pompidou, MNAM-CCI/Philippe Migeat/Dist. RMN-GP

※撮影の際は、会場内の案内やスタッフの指示等に従うようお願いいたします。

展覧会情報

パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ

会期:2024年3月20日(水・祝)〜7月7日(日)
会場:京都市京セラ美術館
開館時間:10:00-18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日 *ただし、4月29日と5月6日は開館
展覧会公式サイト:パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ

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明菜

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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。

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