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EVENT

2024.3.21

「本当の自分力」とは何か?「石岡瑛子 I デザイン」

茨城県近代美術館にて、「石岡瑛子 I デザイン」を2024年4月27日(土)より7月7日(日)まで開催いたします。
デザイナー、アートディレクターとして広告、舞台、映画など多岐に渡る分野で国際的に活躍した石岡瑛子(1938- 2012)。資生堂やPARCOの広告など前半期の代表作を中心に紹介し、石岡瑛子の仕事の本質に迫ります。

石岡瑛子とは?

石岡瑛子 ©Kazumi Kurigami 1983

広告をはじめ、舞台美術、衣装デザインなど多岐にわたる分野で世界的に活躍したデザイナー・石岡瑛子。東京藝術大学を卒業した石岡瑛子は資生堂宣伝部に就職し、デザイナーとしてのキャリアをスタートします。

当時の広告で主流だった美人のイメージを覆す、健康的で意志的な女性像を打ち出し、新しい価値観を提示しました。

「西洋は東洋を着こなせるか」PARCO ポスター (1979)

1970年にフリーランスとなった瑛子は、1973年に渋谷パルコが開業するとメインのキャンペーンを総括。鮮烈なメッセージとともに型破りな表現を展開し、「石岡瑛子といえばパルコ」「パルコといえば石岡瑛子」と語られ、一世を風靡しました。

フリーランスになって以降、瑛子が力を入れていた領域がブックデザインです。表紙やカバーだけではなく、紙質やサイズ、文字組みなどはもちろん、時に企画、内容にまで関わりました。

瑛子のこだわりが詰まった究極のブックデザインが自身の作品集『Eiko by Eiko』。同書はジャズの帝王マイルス・デイヴィスやスティーブ・ジョブズなど多くのアーティストや経営者の心をつかみました。

「ドラキュラ」映画ポスター (1992)

瑛子は1970年代以降のエンターテインメント分野におけるグラフィック・デザインの仕事でも数々の功績を残しています。

美術監督として関わった映画「MISHIMA」(1985)ではカンヌ国際映画祭芸術貢献賞、マイルス・デイヴィスのアルバム「TUTU」(1986)ではグラミー賞最優秀レコーディング・パッケージ賞、映画「ドラキュラ」(1992)では衣装デザインでアカデミー賞を受賞しました。

本展では瑛子の1960-80年代の仕事を中心に、 アートディレクターとして采配を振るったポスターやCM、グラフィックアートからスケッチまで、約500点を5幕に分けてご覧いただきます。

「石岡瑛子 I デザイン」の見どころをご紹介します。

見どころ1 時代に投げ込まれる起爆剤、社会を揺さぶるメッセージ

「鶯は誰にも媚びずホーホケキョ」PARCO ポスター (1976)

デザインによって人々に新しい生き方や価値観を提示した瑛子。「太陽に愛されよう 資生堂ビューティケイク」(1966)では、 当時高校生だった前田美波里を起用して、生命力溢れる意志的な女性像を打ち出しました。

PARCOの一連のキャンペーンでは、性や国境、人種の枠組みを打破すべく、「鶯は誰にも媚びずホーホケキョ」「諸君、女のためにもっと美しくなろう」などの鮮烈なメッセージとともに型破りな表現を展開し、センセーションを巻き起こしました。

見どころ2 誰もが敬意を抱いた情熱と執念――妥協を知らない完璧主義者

「女性よ、テレビを消しなさい 女性よ、週刊誌を閉じなさい」角川書店ポスター(1975)

細部に至るまで完璧な仕上がりを求めた瑛子は、仕事のクオリティを上げるために協働するクリエイターやスタッフと対話を重ね、時には軋轢も辞さず激しく議論を戦わせました。几帳面だった瑛子が残したスケッチやメモ、校正紙などから、彼女の体温や生の感情を感じ取るとともに、制作のプロセスの一端をうかがい知ることができます。

特に写真の色校正にびっしりと書き込まれた朱字(修正指示)は必見です。瑛子の直筆の朱字の入った校正紙は、展示するたびに、細かく厳しい指示に恐れおののく人、あるいは情熱と説得力に満ちた書き込みに感動する人が続出し、SNSでも話題をさらっています。

見どころ3 綺羅星のような表現者たちとの出会い、コラボレーション

マイルス・デイヴィス 「TUTU」レコードジャケット (1986)

瑛子にとって他者とのコラボレーションは、優れた才能と出会い、刺激し合うことによって新しい化学反応を起こし、ひとりではなし得ない表現に至る魔法のようなものでした。 ファッション写真界の巨匠アーヴィング・ペンや名匠フランシス・フォード・コッポラとコラボレーションした作品は栄誉ある賞を受賞しています。

ダンサー、女優、映画監督として活躍したレニ・リーフェンシュタールとの長きにわたるコラボレーションも特筆されます。1972年にレニの写真集を目にして衝撃を受けた瑛子は、後に彼女を取材し、展覧会を企画するに至ります

本展では、瑛子がその創造力や人生について検証を重ね、「20世紀を代表する映像の巨 人」と評したレニにまつわるプロジェクトを、インタビュー、展覧会の構成・演出等の資料、印刷物のデザイン、関連書籍などとともに紹介します。

刺激的で、見る者を鼓舞しインスパイアする石岡瑛子の世界。会場で是非、その圧倒的な熱量を“体感”してください。

展覧会情報

会期 2024年4月27日(土)〜2024年7月7日(日)
会場 茨城県近代美術館
住所 310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1
休館日 月曜日、5月7日(火) ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館
※GW中(4月29日[月・祝] 〜5月6日[月・振休])は無休
入場料 一般 1,000(870)円/満70歳以上 500(430)円/高大生 730(610)円/小中生 370(240)円
※( )内は20名以上の団体料金 ※土曜日は高校生以下無料 ※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方は無料 ※4月27日(土)は満70歳以上の方は入場無料
TEL 029-243-5111
URL 【茨城県近代美術館 公式サイト】

【写真7枚】「本当の自分力」とは何か?「石岡瑛子 I デザイン」 を詳しく見る
イロハニアート編集部

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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。

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