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2024.5.3

国内美術館で初の個展!「没後30年 木下佳通代」

大阪中之島美術館にて、「没後30年 木下佳通代」を2024年5月25日(土)より8月18日(日)まで開催いたします。国内の美術館では初めての個展、そして作家・木下佳通代の過去最大規模の展覧会です。この記事では本展の見どころを紹介します。

木下佳通代とは?

木下佳通代 1987年頃 アトリエにて 撮影者不詳

木下佳通代は関西の戦後美術を代表する美術家のひとりです。1939年神戸市長田区に生まれ、1958年に京都市立美術大学(現 京都市立芸術大学)に入学。

大学卒業後は神戸市立丸山中学校、親和学園などで美術教師として勤めます。1965年ごろから、河口龍夫、奥田善巳らのグループ〈位〉と共に活動し、1970年代にはギャラリー16(京都)、村松画廊(東京)で定期的に個展を開催しました。

木下佳通代 1987年 撮影者不詳

第13回現代日本美術展兵庫県立近代美術館賞、第11回ブルーメール賞 美術部門などを受賞しますが、突如としてこれまでの作風を捨て、抽象絵画の制作を開始します。

1990年にがんの宣告を受けた木下は治療法を求めてロサンゼルスを度々訪問し、そこでも制作を続けていました。1994年、神戸にて55歳で亡くなります。

「没後30年 木下佳通代」は、序章・1~3章で構成されています。

序章 1960年代前半…在学中から1970年までの作品

木下佳通代 《題不詳/む80》 制作年不詳 Yumiko Chiba Associates 撮影:柳場大

1958年に京都市立美術大学(現 京都市立芸術大学)に入学、黒田重太郎・須田国太郎に師事。河口龍夫や奥田善巳に出会い、前衛美術の集団「グループ〈位〉」とともに活動した時代までの初期作品を紹介します。

1章 1970年代~80年代前半の作品 ドローイング、シルクスクリーン、写真、コラージュそしてビデオ

木下佳通代 《む36》 1976年 大阪中之島美術館蔵

初期より積極的な活動を展開した木下はギャラリー16(京都)、村松画廊(東京)、トアロード画廊 (神戸)を中心にほぼ毎年個展を開催します。70年代には、写真を用いながら、イメージと知覚、物質の関係を考察する作品を数多く手がけました。

木下佳通代 《無題》 1975年 個人蔵

81年、彫刻家・植松奎二の紹介でハイデルベルク・クンストフェライン(ドイツ)で個展を開催。ヨーロッパでも高く評価されるようになります。

写真のコラージュや構成、フェルトペンによるドローイングなどが多く発表され、作家として評価された最初の時期。このたび発掘されたビデオ作品も展示します。

2章 絵画への移行/1982年からの10年

木下佳通代 《'86-CA323》 1986年 北川貞大氏蔵(大阪中之島美術館寄託)

1982年に第11回ブルーメール 賞 美術部門(服部プロセス株式会社)を受賞。

この時期にこれまでの作風から離れ、抽象画を描くようになりますが、力強いストロークの幅広い筆致や、描いた部分を拭き取るなど、 92年までの間に作風は度々変化します。

同系統の色の加減算による絵画は、時間が重層するような奥行きを生み出しました。 このたびの調査で明らかになった最大規模の作品も、修復後、本展で初公開となります。

3章 がんの宣告、LAへの旅立ちそして絶筆

木下佳通代 《無題(絶筆・未完)》 1994年 個人蔵

描きたい、描きたいのに時間がない。 1990年、がんの告知を受けた木下。治療法を求めてロサンゼルスへ渡りますが、そこでも制作をやめることはありませんでした。

迫りくる死に対峙しながら、カンヴァスから緊張感をも感じさせる作品など作風も変化します。 94年55歳で亡くなるまで、生涯で1200点以上、82年から絶筆までで絵画だけでも700点以上の作品を制作。絵画作品のシリーズを中心に94年の絶筆までを通して紹介します。

「存在とは何か」に向き合い続けた木下の集大成とも呼べる作品群です。ごく初期の作品から、代表作、そして絶筆にいたる彼女の活動を一堂に紹介した本展。今あらためてその表現の全貌に迫ります。

開催概要

展覧会名 没後30年 木下佳通代
会期 2024年5月25日(土)~ 8月18日(日)
休館日 月曜日 *7/15(月・祝)、8/12(月・休)は開館
開場時間 10時 ~ 17時(入場は16時30分まで)
観覧料 一般 1600円(1400円)
高大生 1000円(800円)
中学生以下 無料
※価格はすべて税込
※( )内は20名様以上の団体料金
会場 大阪中之島美術館 5階展示室
(〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-1)
公式サイト 没後30年 木下佳通代
問い合わせ先 電話:06-4301-7285
(大阪市総合コールセンター・年中無休 8時~21時)
主催 大阪中之島美術館

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イロハニアート編集部

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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。

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