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EVENT

2024.5.14

アレクサンダー・カルダーの個展が麻布台ヒルズ ギャラリーで開催へ

2024年5月30日(木)から9月6日(金)まで、麻布台ヒルズ ギャラリー(麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)にて「カルダー:そよぐ、感じる、日本」が開催されます。

Un effet du japonais, 1941 Sheet metal, wire, rod, and paint. 203.2 × 203.2 × 121.9 cm.

近代彫刻の概念を一変させた20世紀を代表する芸術家であるアレクサンダー・カルダーの作品が、東京で約35年ぶりにご覧になれる本展に足を運んでみては?

アレクサンダー・カルダーとは?

Calder with Red Disc and Gong (1940) and Untitled (c. 1940) in his Roxbury studio, 1944. Photograph by Eric Schaal © Life Magazine

アレクサンダー・カルダー(1898年〜1976年)は、吊るされた抽象的な構成要素が絶えず、変化する調和の中で、バランスを保ちながら動く「モビール」により、近代彫刻の概念を一変させた20世紀を代表する芸術家です。

父は彫刻家、母は画家、古典的な芸術家の一家に生まれた彼は、自身は工学技師などの職に携わりながら、1923年にアメリカ・ニューヨークのアート・スチューデント・リーグに入学し、1926年にはフランス・パリへ渡りました。

そこでジョアン・ミロなどシュルレアリスム作家たちに影響を受け、針金を曲げたりねじったりすることで、空間に立体的な人物を「描く」という新しい彫刻の手法をあみだし、芸術活動をスタートさせます。

初期にはモーターで動く作品も制作しましたが、次第に機械駆動をやめて、気流や光、湿度、人間の相互作用に反応する作品を制作していくようになります。

本展覧会について

Untitled, 1956 Sheet metal, wire, and paint 88.9 × 304.8 × 162.6 cm. Photograph by Tom Powel Imaging © Calder Foundation, New York.

東京では約35年ぶりとなるアレクサンダー・カルダーの個展では、カルダー財団理事長であるアレクサンダー・S.C.ロウワーのキュレーションと、ペース・ギャラリーの協力のもと、カルダー財団が所蔵する1930年代から1970年代までの作品約100点が一堂に会します。

会場では、カルダーの名を一躍有名にした動く彫刻である「モビール」から、代表作であるモビール、スタビル、スタンディング・モビール、その他絵画をはじめ、ドローイング、版画や宝飾品を含む数多くの作品が展示され、彼の芸術家人生において幅広い分野で活動した軌跡を追うことができます。

カルダーが抱いていた日本の美学と文化への憧れ

The Pagoda, 1963 Sheet metal, bolts, and paint 312.4 × 200.1 × 159.4 cm.

「カルダー:そよぐ、感じる、日本」と名付けられた本展では、アメリカのモダンアートを代表するカルダーの芸術作品における、日本の伝統や美意識との永続的な共鳴をテーマにしています。

カルダー自身が生前日本を訪れることは叶いませんでしたが、その作品は日本の多くの芸術家や詩人に受け入れられ、日本文化からの深い影響が認められています。それは、今日、彼の作品20点以上が日本国内18箇所の美術館に収蔵されていることからもわかるでしょう。

こちらの日本の美意識に深く共鳴した大型のスタビルの作品《The Pagoda》は、1963年に制作されました。作品名は作品の解釈を決めるものではありませんが、三角の形状を積み重ねた抽象的な構成は、日本の仏塔などを想起させます。

最後に

Black Beast, 1940 Sheet metal, bolts, and paint 261.6 × 414 × 199.4 cm. Photograph by Ken Adlard © Calder Foundation, New York.

本展を開催するにあたり、カルダー財団理事長でありカルダーの孫でもあるアレクサンダー・S.C.ロウワーは、「カルダーが終生抱いていた日本の美学と文化への憧れに寄り添い、彼が制作において取り組んだ不均衡性や非対称性、近似性の中にある自由さにもとづいて、直感的にキュレーションしています。」と寄せています。

さまざまな感性を刺激するカルダーの作品と共に、カルダーの精神や日本にまつわる要素にも目を向けながら、『カルダー:そよぐ、感じる、日本』展を訪れてみてはいかがでしょうか。

展覧会情報

『カルダー:そよぐ、感じる、日本』
会期:2024年5月30日(木)〜9月6日(金)
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
住所:東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階
公式サイト:麻布台ヒルズ ギャラリー カルダー:そよぐ、感じる、日本
問い合わせ先/azabudaihillsgallery@mori.co.jp

All works by Alexander Calder
© 2024 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York
All photos courtesy of Calder Foundation, New York / Art Resource, New York

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新 麻記子

新 麻記子

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

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