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EVENT

2021.7.19

日常のさまざまな場面で遭遇するルールを多角的な視点で捉える「ルール展」

現在、21_21 DESIGN SIGHTにて開催中の企画展「ルール?展」は、私たちのさまざまな場面で遭遇するルールの存在と影響を取り上げて多角的な視点から探ります。

新しいルールの見方・つくり方・使い方を通じて、ポジティブに向き合う力を養える本展覧会をご紹介します。

ルール?展

私たちの身の回りに溢れているルール

ルール?展展示風景より、「ルールのつくられ方(法令の場合)」(企画構成=水野祐、菅俊一)

本展覧会では、法律家の水野 祐、コグニティブデザイナーの菅 俊一、キュレーターの田中みゆきの3名が展覧会のディレクターチームとなり、それぞれの視点を融合させて、新しいルールの見方・つくり方・使い方を、国内外のデザイナーやアーティストの作品を通して、それぞれの目的や方法でルールと向き合う人々の視点を紹介しています。

ルールは憲法や法律をはじめ、社会基盤となる公共インフラや公的サービス、当事者間の契約・合意、文化的背景に基づいた規則やマナー、家族や個人に無意識に根づく習慣、また自然環境の中から生まれた法則まで、多岐に渡り私たちの思考や行動様式を形成しています。

日常のさまざまな場面で遭遇するルールの存在と影響を取り上げ、デザインによってどのようにかたちづくることができるのか、展覧会という小さな社会のあり方に揺さぶりをかけます。

体験展示がいっぱい!あなたも参加してみて!

ルール?展展示風景より、ダニエル・ヴェッツェル(リミニ・プロトコル)+田中みゆき+小林恵吾(NoRA)×植村遥+萩原俊矢× N sketch Inc.《あなたでなければ、誰が?》(2021)

一見ルールとは無関係のようにも思われるさまざまな作品や活動を、新たにルールの視点から捉えることにも試みています。

来場者同士で意見を交換してルールをつくったり、投票したことが展示に反映されたり、会場内にあるものの配置を自由に動かしたりして参加することで、社会を構成するルールづくりを体験することができます。

会場では展覧会ディレクターチームと平瀬謙太朗の企画構成により、日常のあちこちで私たちに影響を与えるルールに気づくきっかけとなるコンテンツが点在しているので、来場時には積極的に参加してみましょう。

最後に…

ルール?展展示風景より、遠藤麻衣《アイ・アム・ノット・フェミニスト!(2017/2021)》

現在、ルールは産業や社会の変化によって、テクノロジーの進化などに伴い、大きな転換を迫られています。

実態を捉えにくく形式的になりやすいものだからこそ、私たちが身の回りにあるルールを意識しながらも、その存在を疑い、柔軟に考えることが求められています。

多様なルールと交わり、日々更新し続けることで、私たちの社会とその未来の可能性はよりオープンで豊かな方へ押し広げられるのではないでしょうか。

ルール?展

会期:2021年7月2日~11月28日
会場:21_21 DESIGN SIGHT
住所:東京都港区赤坂9-7-6(東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
電話番号:03-3475-2121
開館時間:11:00~17:00(土日祝〜18:00)
※入場は閉館30分前まで。最新情報は公式ウェブサイトにて要確認
休館日:火(11月23日は開館)
料金:一般 1200円 / 大学生 800円 / 高校生 500円 / 中学生以下無料
HP:http://www.2121designsight.jp/program/rule/

【写真4枚】日常のさまざまな場面で遭遇するルールを多角的な視点で捉える「ルール展」 を詳しく見る
新 麻記子

新 麻記子

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

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