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2021.7.20
新たに加わった見どころをご紹介!「誕生65周年記念 ミッフィー展」内覧会に行ってきました
東京・立川駅北口にあるPLAY! MUSEUMにて、企画展示「誕生65周年記念 ミッフィー展」が7月10日よりスタートしました。
目次
グラフィックデザイナーのディック・ブルーナさんが生み出したミッフィー(うさこちゃん)の誕生65周年を記念し、「with」をテーマにミッフィーとまわりのみんなが紡ぐ物語を250点以上の貴重な直筆原画やスケッチで紹介する展覧会です。日本初来日の絵本原画や絵本に採用されなかった幻のカットなども展示され、ミッフィーの世界の魅力を堪能できる充実の内容となっています。
2020年に松屋銀座からはじまり日本各地を巡回し、2回目の東京開催である今回、PLAY! MUSEUMでは「ちいさなぬくもり・66のおはなし」と副題をつけ、新たな楽しみを加えています。今回内覧会にお邪魔してきたので、PLAY! MUSEUMならではの見どころについて紹介していきたいと思います!
5組のクリエイターによる大人も子どもも楽しめる展示
PLAY! MUSEUMでは5組のクリエイターによる作品が追加展示されています。
写真は左から、PLAY! プロデューサーの草刈大介さん、森本俊司さん、川島小鳥さん、イナドメハルヨさん、SPREADのお二人(山田春奈さん、小林弘和さん)。
物語はあなたの中にある:SPREAD
エントランスを飾るのは小林弘和さんと山田春奈さんによるクリエイティブ・ユニットSPREADによるインスタレーション。ブルーナさんの「想像力を大事にする」思いに共感し、頭の中のミッフィーのイメージをいったん崩す狙いで絵本を構成する6つのブルーナ・カラーと絵のラインを分解したそう。分解してみても、色だけでブルーナさんの作品とわかることに気づかされます。
天井に広がる黒いラインはブルーナさんの描くすこしふるえたようなラインを絶妙に再現しています。このラインは200mもあり会場の中を通り後半の広場では、なんとブランコになっているという楽しい仕組み。ぜひ遊んでみてくださいね。
ミッフィーやブルーナさんをより知るための66の解説:森本俊司さん
展示をより楽しむための「66の解説」を添えているのはブルーナさんに何度もインタビューし親交のあった森本俊司さん。ブルーナさんの人柄や制作へのこだわりが森本さんのあたたかみのある言葉でつづられ、ミッフィーの魅力についてより深く知ることができます。
みふぃみふぃ:川島小鳥さん
人の表情を魅力的にみずみずしくとらえる写真家の川島小鳥さんはうさぎの写真を展示しています。かわいらしく生き生きとしたうさぎの写真は「ちいさなぬくもり」そのもの。ミッフィーと写真のうさぎを見比べながら展示を楽しめます。
kakurenbo(かくれんぼ):イナドメハルヨさん
「子どもたちが楽しめる空間をつくりたいと思った」というイナドメさんは12個のうさぎの被りものを制作。すべて違う素材で作られ、形状も様々でとてもかわいい作品です。撮影OKなのでぜひお気に入りをかぶって写真をとりましょう。
また、このエリアのカーテンは今回の展示のために山形の織り工場でつくったもの、とのこと。ミッフィー柄の透け感がきれいなのでチェックしてみてください。
smile:祖父江慎さん
本展覧会全体のアートディレクターを務める祖父江慎さんの作品はお布団で寝ているミッフィー。布団をちょっとずらすとミッフィーのバッテンのお口がにっこりしたお口に? ぜひ実際にやってみてくださいね。
PLAY! MUSEUMオリジナルグッズ
併設のPLAY! SHOPでは「誕生65周年記念 ミッフィー展」オリジナルグッズとともに、「PLAY! MUSEUM限定」のグッズもたくさん販売されているのでお見逃しなく!
PLAY! MUSEUM限定のグッズは白を基調とし、ふわふわのタオルやパイル地のTシャツ、和紙のポストカード、やさしい甘さの落雁(らくがん)など、ぬくもりややわらかさを感じさせるグッズがそろっています。
『Atelier Inadome』とのコラボアイテムは生地からオリジナルで生産しており、現在は店頭のみの完全受注販売です。こだわりの感じられる生地がとても魅力的。
かわいらしいコラボメニュー
PLAY! CAFEではコラボメニューも提供。どれもこれもかわいく美味しそうで目移りしてしまいます。
想像力が広がるワークショップ
併設のPLAY! PARK(別料金)では子どもたちのための展覧会関連のワークショップも開催しています。
「ミッフィーをそうぞうしてみよう」
1つ目はブルーナ・カラー6色(青・赤・黄・緑・灰・茶)の大小のブロックと黒い線(ひも)を自由に組み合わせミッフィーをつくるワークショップ。エントランスで見たSPREADさんの作品を体感できます。
「お花、だれにおくろう?」
ブルーナ・カラー6色でちいさなお花のプレゼントをつくります。色を大切にしたブルーナさんと同じように、おくりたい友達や家族への気持ちやメッセージを色で表現してみるワークショップです。
「誕生65周年記念 ミッフィー展」は展示内容も大満足な上、さらにPLAY! MUSEUMならではの楽しさが加わりブルーナさんの作品に込めた思いに深く触れることができ、あたたかい気持ちになる展示でした。
グッズとカフェも楽しめますし、同時開催中の年間展示「ぐりとぐら展」もオススメなので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
展覧会開催中のチケットは「1時間ごとの日時指定制」を導入しています。チケットに関しては必ずWEBサイトをご確認ください。
企画展示 「誕生65周年記念 ミッフィー展」
開催期間:2021年7月10日(土)〜 9月12日(日)
所在地:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3
PLAY! MUSEUM
アクセス:JR立川駅北口・多摩モノレール立川北駅北口より徒歩約10分
開館時間:MUSEUM 10:00-18:00(入場は17:30まで)
料金:一般1,500円/大学生1,000円/高校生800円/中・小学生500円
同時開催の年間展示「ぐりとぐら展」も利用可
画像ギャラリー
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絵本やインスタレーションアート系の展示が好きなデザイナーです。趣味は街中の銅像探し。
藤子・F・不二雄先生を大尊敬しています。その他好きなアーティストはミヒャエル・ゾーヴァさん、馬場のぼるさん、三沢厚彦さんなど。
絵本やインスタレーションアート系の展示が好きなデザイナーです。趣味は街中の銅像探し。
藤子・F・不二雄先生を大尊敬しています。その他好きなアーティストはミヒャエル・ゾーヴァさん、馬場のぼるさん、三沢厚彦さんなど。