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EVENT

2021.8.16

20名の漫画家が描く “東京” 漫画「もしも東京」展

日本が誇る独自のカルチャーである漫画。

その歴史は滑稽さ、風刺性、物語性などを持った絵巻物『鳥獣戯画』にはじまり、浮世絵師・葛飾北斎の絵手本『北斎漫画』などから今日まで受け継がれてきました。

そんな漫画に焦点を当てた漫画「もしも東京」展が、東京都現代美術館にて開催されています。

20名の漫画家たちが “東京” をテーマに描き下ろし!

漫画「もしも東京」展 展示風景漫画「もしも東京」展 展示風景

漫画「もしも東京」展は、『ピンポン』『Sunny』の松本大洋をはじめ、『ソラニン』『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の浅野いにお、『岳 -みんなの山-』『BLUE GIANT』の石塚真一など、日本を代表する20名の漫画家たちが “東京” をテーマに描き下ろした20の作品を展示するアートプロジェクトです。

近未来の風景や情景として捉えたものや、期待と不安を抱えた人物に寄り添ったもの、東京の日常を描いたもの、現在のコロナ禍において希望を託したものなど、それぞれの視点で描かれた東京は切り取り方もさまざまで、きっと20名の漫画家が描いたストーリーから新たな発見が得られるでしょう。

公式サイトでは、本展開催記念のスペシャルムービーや作品の裏側に迫るメイキングが公開中。ぜひ本展覧会に足を運ぶ前と後でご覧になりながら、作品についての考察を深めてみてくださいね。

また、音声ガイドのナビゲーターは『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役が記憶に新しい花江夏樹が担当。音声ガイドはアート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」のアプリケーションにて無料で聴くことができます。

“読む東京”・“歩く東京” 新しいカタチの漫画展

漫画「もしも東京」展 咲坂伊緒『星の王子さま』漫画「もしも東京」展 咲坂伊緒『星の王子さま』

漫画家が制作した20点の作品は、 “読む東京”・“歩く東京” をコンセプトに、館内3か所のスペースで展示されています。

最初の地下2階講堂は、18の小部屋に区切られ、それぞれの部屋には松本大洋や浅野いにおなど18名の漫画家の作品を展示。まるで東京の街の路地を抜けるように、「もしも東京」の世界を鑑賞できます。

漫画「もしも東京」展 石塚真一『Tokyo Sound』漫画「もしも東京」展 石塚真一『Tokyo Sound』

つづく中庭の壁面には、石塚真一の巨大な一コマ漫画作品『Tokyo Sound』がご覧になれます。男性が奏でているサックスには100を超える東京らしさが描き込まれているので、ぜひ作品の目の前にあるベンチに腰を掛けてじっくり鑑賞してみてください。

漫画「もしも東京」展 大童澄瞳『East Tokyo』漫画「もしも東京」展 大童澄瞳『East Tokyo』

さらに水の敷かれた屋外スペースには、空間の奥行きや水上という場所の特性を生かし、大童澄瞳の『East Tokyo』が展示されています。水面が美しく揺れ、時として作品に反射し、しばし猛暑を忘れることができるでしょう。

最後に

漫画「もしも東京」展 小畑友紀『願い』漫画「もしも東京」展 小畑友紀『願い』

ひたむきに原稿と向き合う漫画家はもちろん、会場を訪れた鑑賞者である私たちも、原稿に描かれている東京を通して、作品に没入しながらパラレルの世界を楽しむことができる本展覧会。

漫画家独自の視点から“東京”をテーマに描き下ろした作品からは、東京という街がさまざまなイメージやストーリーに溢れ、創作の媒介になっているということがわかることでしょう。

時に刺激を与えてくれ、時に優しさに包まれる、原稿に描かれた「もしも 東京」に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?

漫画「もしも 東京」展
参加漫画家(50音順):浅野いにお、安倍夜郎、石黒正数、石塚真一、市川春子、岩本ナオ、太田垣康男、大童澄瞳、奥浩哉、小畑友紀、黒田硫黄、咲坂伊緒、出水ぽすか、萩尾望都、昌原光一、松井優征、松本大洋、望月ミネタロウ、山下和美、吉田戦車
会期:2021年8月4日(水)~9月5日(日)
会場:東京都現代美術館 地下2階講堂・中庭・水と石のプロムナード
休館日:毎週月曜日
    ※8月9日(祝・月)は開館、翌8月10日(火)が休館。
    ※東京2020大会開催期間中の月曜日は開館となり、8月30日(月)は開館。
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
入場料:無料、講堂内のみ事前予約制

新 麻記子

新 麻記子

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。