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2021.12.13

リアルで繊密な猫の日本画にうっとり!「東洋一の猫描き」チン・ペイイ個展レポート

2021年12月10日〜18日、銀座の「ぎゃらりい秋華洞」にてチン・ペイイの個展が行われます。

チン・ペイイ個展

チン・ペイイさんは、リアルな猫の絵で注目を集める台湾在住の画家です。「東洋一の猫描き作家」とも呼ばれ、独特な雰囲気の作品が日本でも話題になっています。そんな彼女の個展が日本で開催されるのは今回で3回目。猫愛に溢れた会場の様子をレポートします。

■ 作家 チン・ペイイについて

チン・ペイイ(陳 珮怡)さんは国内外で注目を集める新進気鋭の台湾の画家。オリエンタルな絨毯の上でくつろいだり遊んだりする猫の様子を描いた作品は、質感も仕草もあまりにリアルで愛猫家たちの心を掴んでいます。最近ではSNSで数千回リツイートされ、日本でも広く知られるようになりました。

チン・ペイイ

チン・ペイイ

レトロだけど新しいような、リアルだけどファンタジーのような……この不思議な魅力を持つ彼女の絵は、厳密には日本画と同じように膠(にかわ)と岩絵具を使った「膠彩(ジャオサイ)」という手法で描かれているそうです。(ジャオサイについては秋華洞のHPで解説されています:https://www.syukado.jp/feature/kosaiga/

チン・ペイイ 制作風景

描かれる対象はチンさんの飼い猫たちが中心です。4匹の猫と暮らしているからこそ、家猫らしいかわいい仕草がそのまま描かれており、まるで今にも動き出しそうなほど。見ていると自然に笑みがこぼれてしまいます。

■ 想像以上のクオリティ!丁寧に描かれる猫愛に溢れた作品群

そんな大人気のチン・ペイイさんが日本で個展を行うとのことで、展示会場である「ぎゃらりい秋華洞」へ伺いました。

チン・ペイイ個展 展示風景1

チン・ペイイ個展 展示風景2

画像で見ても可愛さにあふれている作品ですが、目の前にすると手描きならではの繊細なアプローチと確かな技術に圧倒されます。絨毯の凹凸の質感が描かれていたり、猫の目にはきらきらと光る顔料が使われていたり、細かいこだわりがたくさん詰まっていました。特に今回のメインビジュアルに使用されている虎と猫の作品は、サイズも大きい大作となっています。

チン・ペイイ個展 展示風景3

チン・ペイイ 作品アップ

近くに寄って見ると、毛並み一本一本が丁寧に描かれていることがわかります。猫と絵に対する作家の愛情が伝わってくるようです。日本画に馴染みがない方でも十分に楽しめる、ポップさが感じられる絵に仕上がっています。

作品は個展開催直前から販売開始され、すでにいくつもの作品が購入済みに。日本の美術愛好家からも熱い視線を送られています。

チン・ペイイ個展 グッズ

会場ではグッズもたくさん販売されており、ここでしか手に入らない絵葉書(会場のみの販売)やトートバッグ、ステッカーなどはファン必見です。

チン・ペイイさんの作品を日本で見ることができる貴重な機会、気になる方はぜひ「ぎゃらりい秋華洞」へ足を運んでみてくださいね。

【展覧会詳細】
開催期間:
12月10日(金)〜18日(土) 会期中無休
10:00~18:00(初日10日のみ20:00まで)
会場:ぎゃらりい秋華洞(東京・銀座) 入場無料
詳細:
https://www.syukado.jp/exhibition/chen-pei-yi_2021/
【チン・ペイイさん インスタグラム】
https://www.instagram.com/chen_pei_yi/

【写真9枚】リアルで繊密な猫の日本画にうっとり!「東洋一の猫描き」チン・ペイイ個展レポート を詳しく見る
のじまありさ

のじまありさ

1988年北海道生まれボストン育ち。マサチューセッツ州美術大学卒業。ゲーム系制作会社、クリエイター就職支援サービス運営会社、写真画廊などを経てフリーランスとして活動中。趣味は深夜ラジオ。

1988年北海道生まれボストン育ち。マサチューセッツ州美術大学卒業。ゲーム系制作会社、クリエイター就職支援サービス運営会社、写真画廊などを経てフリーランスとして活動中。趣味は深夜ラジオ。

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