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EVENT

2022.1.4

お正月は美術館や博物館へ行こう!1月に見たいおすすめ展覧会5選

あけましておめでとうございます。今年もイロハニアートの「おすすめ展覧会5選」をどうぞよろしくお願いします。さて新しい年を迎える1月にはさまざま展覧会がスタートしますが、お正月にちなんだ展示やイベントを行う美術館や博物館も少なくありません。そうしたイベントを中心に、おすすめの展覧会をご紹介します。

国宝『松林図屏風』 長谷川等伯筆 紙本墨画 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館  ※昨年の『博物館に初もうで』での展示風景

祝・開館150周年!トーハクの『博物館に初もうで』で楽しむタイガー祭り

「1年の博物館初めはトーハクから。」すっかり美術ファンに定着したのが、今年で19年目を迎えた東京国立博物館の恒例企画『博物館で初もうで』です。干支にちなんで虎をモチーフとした作品に注目した特集展示『めでタイガー!!』では、江戸時代の虎を描いた屏風や陣羽織などを公開。そして各展示室ではともに国宝である長谷川等伯の『松林図屏風』や『古今和歌集(元永本)』(※)も期間限定にて出展され、お正月ならではの吉祥作品や名品の数々を楽しむことができます。
※両作品とも1月2日(日)~1月16日(日)にて展示

また正門や本館玄関などにいけばなが飾られるほか、1月2日(日)と3日(月)の限定にてミュージアムショップでのお年玉企画や、レストランゆりの木での食事代の一部割引サービスも実施されます。残念ながらコロナ禍の影響のため、今年も獅子舞や和太鼓の演舞は中止となりましたが、館内の随所にてお正月気分を感じられるのも『博物館に初もうで』の魅力かもしれません。なお本館、東洋館、法隆寺宝物館などから成るトーハクは、常設展だけでも質量ともに膨大です。時間に余裕をもって行きましょう。

『博物館に初もうで 今年はトーハク150周年!めでタイガー!!』 東京国立博物館
開催期間:2022年1月2日(日) ~2022年1月30日(日)
所在地:東京都台東区上野公園13-9
アクセス:JR線上野駅公園口下車徒歩10分。東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅下車徒歩15分。京成電鉄京成上野駅下車徒歩15分。
開館時間:9:30~17:00 
 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日。ただし1月3日(月)、1月10日(月・祝)は開館。1月4日(火) 、1月11日(火)。料金:一般1000円、大学生500円、高校生以下無料。
https://www.tnm.jp

長期休館前の最後のお正月企画!江戸東京博物館の『お正月は江戸博へ』

トーハクの『博物館に初もうで』に並んで、お正月イベントとして人気があるのが「えどはく」こと江戸東京博物館の『お正月は江戸博へ』です。1月2日(日)と3日(月)は常設展示室の観覧料が無料。さらに各日先着500名には「初夢と宝船絵」(複製)の刷物がプレゼントされます。また4日(火)と5日(水)においても、江戸時代に疱瘡除けとして信じられていたお守り「疱瘡絵(赤絵)うさぎ」(複製)の刷物が配布されます。※同じく先着500名

そして1月2日(日)と3日(月)には常設展示室の中村座前にて箏と尺八の演奏が披露され、7日(金)はミュージアムトークとして企画展『徳川一門―将軍家をささえたひとびと―』の展示解説が行われます。なお開館より約30年経過した江戸東京博物館は、今年の4月から大規模改修工事が始まるため、実に2025年度までの長期に渡って休館します。復元された巨大な日本橋がかかり、神田明神の山車やさまざまな復元模型が並ぶ展示は、ファミリーでも大いに楽しめるのではないでしょうか。しばらくお休みとなる「えどはく」の見納めとして、お正月に出かけるのも良いかもしれません。

『正月特別開館2022 お正月は江戸博へ』 江戸東京博物館
開催期間:2022年1月2日(日)~各イベントによる
所在地:東京都墨田区横網1-4-1
アクセス:JR線両国駅西口より徒歩3分。都営大江戸線両国駅A3・A4出口より徒歩1分
開館時間:9:30~17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)
観覧料:一般600円、大学・専門学校生480円、高校・中学(都外)・65歳以上300円、都内在学在住の中学生、小学生、未就学児無料。
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp

あの「とらリン」も登場!京都国立博物館の新春特集展示『寅づくし─干支を愛でる─』

お正月企画はなにも東京だけではありません。キャラクター「トラりん」でもお馴染みの京都国立博物館では、新春特集展示と題し『寅づくし─干支を愛でる─』を開催しています。ここではかつて野生の虎が生息していなかった日本において、海の向こうから伝わった絵などをもとに想像を膨らませて描いた虎の絵画などを紹介し、「トラりん」のモデルこと尾形光琳の『竹虎図』も出品されます。同館で公開されるのは久しぶりの機会だそうです。

またあわせて行われる『新収品展』では、2019年から2020年にかけて収蔵された伊藤若冲の『百犬図』や徳川家光の『梟図』をはじめとする、絵画、染織、金工、陶磁などの分野の作品が約40点展示されます。なお同館では『寅づくし─干支を愛でる─』の2月13日までの会期中、金曜と土曜日限定にて夜8時までの夜間開館を実施。1月9日(日)と10日(月・祝)には雅楽の演奏と芸舞妓による春の舞が披露されます(当日10時より整理券を配布)。お正月の京都にて寺社への初もうでとともに、華やいだ雰囲気の京博へと出かけましょう。

『新春特集展示 寅づくし─干支を愛でる─』 京都国立博物館
開催期間:2022年1月2日(日)~2月13日(日)
所在地:京都府京都市東山区茶屋町527
アクセス:京阪電車七条駅より東へ徒歩7分。JR線京都駅より京都駅前D1のりばから市バス100号、D2のりばから市バス206・208号系統にて博物館・三十三間堂前下車すぐ。
開館時間:9:30~17:00(火~木・日)、9:30~20:00(金・土)
 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日。ただし1月10日(月・祝)は開館し、翌1月11日(火)休館
観覧料:一般700円、大学生350円、高校生以下無料。
https://www.kyohaku.go.jp/jp/

浮世絵の名品も里帰り。千葉市美術館の『ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵』

19世紀後半から20世紀はじめにかけて海を渡り、「ジャポニスム」として西洋の芸術家に影響を与えた日本の浮世絵。ゴッホが広重といった浮世絵のモチーフを作品に描いたり、日本愛好家でもあったモネが浮世絵を収集していたことはよく知られています。ではどのように芸術家が浮世絵と出会い、何を感じて自らの芸術として取り入れようとしたのでしょうか?それを探ろうとする展覧会『ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵』が、千葉市美術館にて行われます。

ここでは北斎や広重、ゴッホにホイッスラーなど70人の作家による約220点の作品を展示。メトロポリタン美術館やロシアのプーシキン美術館といった海外の作品を交えながら、構図や視点、色などのテーマからジャポニスムを検証し、浮世絵の魅力を再発見します。実は同展は当初2020年7月に開かれる予定だったものの、コロナ禍のために1年半も延期され、ようやく開催されることになりました。まさに待ちに待った、浮世絵ファンにとって必見の展覧会となりそうです。

『ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵』 千葉市美術館
開催期間:2022年1月12日(水)~3月6日(日)
所在地:千葉県千葉市中央区中央3-10-8
アクセス:JR線千葉駅東口から徒歩約15分。京成バス(バスのりば7)から大学病院行または南矢作行にて中央3丁目または大和橋下車徒歩約3分。千葉都市モノレール葭川(よしかわ)公園駅下車徒歩5分。
開館時間:10:00~18:00
 ※金・土曜日は20:00まで
 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:2月7日(月) 
料金:一般1500円、大学生800円、高校生以下無料。
 ※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は共通チケットが半額。
https://www.ccma-net.jp/

『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』でベールを脱ぐ『窓辺で手紙を読む女』の真の姿

最後に年明けに開催される西洋絵画展として見逃せないのが、東京都美術館で行われる『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』です。展示ではオランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールの初期の傑作『窓辺で手紙を読む女』をはじめ、レンブラント・ファン・レイン、ヤーコプ・ファン・ライスダール、さらに最近西洋絵画ファンの間で密やかな人気を集めるハブリエル・メツーといった、17世紀のオランダ絵画が約70点公開されます。

さて目玉の『窓辺で手紙を読む女』ですが、作品そのものは見たことがある方も少なくないかもしれません。というのも同作は過去2回来日。2005年には国立西洋美術館の『ドレスデン美術館展』(兵庫県立美術館でも開催)にて公開されました。しかし元々描かれていた壁面のキューピッドが、フェルメール本人ではなく、画家の死後に何者かによって塗りつぶされたことが判明。2018年からキューピッドを復元する修復プロジェクトが実施され、昨年になって本来の姿によみがえりました。まさに誰もこれまで目にしたことのなかった、真の『窓辺で手紙を読む女』が初めてお披露目されるのです。

『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』 東京都美術館
開催期間:2022年1月22日(土)~4月3日(日)
所在地:東京都台東区上野公園8-36
アクセス:JR線上野駅(公園口)から徒歩7分。東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅(7番出口)から徒歩10分。京成線京成上野駅(正面口)から徒歩10分。
開館時間:9:30~17:30 ※入場は17:00まで
休館日:月曜日、3月22日(火) ※ただし3月21日(月・祝)は開館。
料金:一般2100円、大学・専門学生1300円、65歳以上1500円、高校生以下無料。
https://www.tobikan.jp
https://www.dresden-vermeer.jp

この他にもお正月企画としては、例えば東京都写真美術館が1月2日(日)、3日(月)はすべての展覧会が無料で観覧できるなど、各美術館にていろいろな取り組みが行われます。最新の情報を公式サイトからチェックしてお出かけください。

※新型コロナウイルス感染症の状況等により、各展覧会の会期や時間の変更、また事前予約など入場の方法が変わる可能性があります。最新の状況は各館のウェブサイト、公式Twitterアカウントなどでご確認ください。

はろるど

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千葉県在住。美術ブログ「はろるど」管理人。主に都内の美術館や博物館に出かけては、日々、展覧会の感想をブログに書いています。過去に「いまトピ」や「楽活」などへ寄稿。雑誌「pen」オンラインのアートニュースの一部を担当しています。

千葉県在住。美術ブログ「はろるど」管理人。主に都内の美術館や博物館に出かけては、日々、展覧会の感想をブログに書いています。過去に「いまトピ」や「楽活」などへ寄稿。雑誌「pen」オンラインのアートニュースの一部を担当しています。