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2022.5.3
新しくなった「ぐるっとパス」を使ってみました! いま行けるオススメ展覧会6選も。
今週末は、展覧会に行こうと決めました。いくつかの展覧会をはしごしようかと思ったときに、それぞれの展覧会のチケットを買うのも大変。そこで活躍するのが「ぐるっとパス」。複数のチケットがセットになった美術館巡りに必携のサービスです。
目次
2022年4月に発売された2022年度版からリニューアルされたので、新しくなった「ぐるっとパス」の変更点、さらには無料入場できるオススメの展覧会をご紹介します!
そもそも、ぐるっとパスって?
複数の展覧会に行くと行った展覧会だけチケット代がかかってきます。少しでも経費を抑えたいと思うところ。「ぐるっとパス」は対象の施設・展覧会によって無料入場できるものと割引になるものがあります。
例えば無料入場なら、パナソニック汐留美術館の「イスラエル博物館所蔵ピカソ― ひらめきの原点 ―(一般料金1200円)」(4月9日~6月19日)、東京オペラシティ アートギャラリーの「篠田桃紅展(一般料金1200円)」(4月16日~6月22日)、この2つの展覧会に行くだけでも「ぐるっとパス」の販売価格の2500円にかなり迫ります。割引の場合も、100円引きから半額割引と、2ヶ月間使用できるので、使えば使うほどお得感が上乗せされてきます。
「ぐるっとパス2022」参加施設・対象の展覧会情報(PDF)
2022年はどこが変わったの?
2022年度版は、利用方法が2通りになりました。
オンラインで購入
お手持ちのスマートフォンでWebketというチケットサービスでアカウントを作成後、「ぐるっとパス」を購入します。マイページからQRコードを表示して、入場の都度利用します。利用履歴もスマホから確認できます。
スマホがなくても、QRコードを印刷して、利用することもできます。
ぐるっとパスカード(QRコード付き)を購入
いままで同様、対象の施設などで購入可能ですが、形状がカード1枚になりました。購入時にもらえるガイドブックに自分で利用日を手書きで記載し、利用履歴を管理します。
以前の冊子形状は、99の施設分のページ数は厚さがあり、お財布に入れづらかったのですが、リニューアル後は、スマホのみ、カード1枚になり、かなりコンパクト!スマホや財布に入れられるので、持ってくるのを忘れたということが少なくなります。いつも携帯しておけば、時間が空いた時に、美術館にいけることも。
いくらするの?
販売価格は、大人料金のみの設定で、2021年度版と変わらず2500円(税込)。各施設の指定に沿って、各施設1回のみご利用可能です。
どのくらい使えるの?
2022年4月1日(金)から購入可能。利用期間は、最初にご利用された日から2ヶ月間使えます。発売期限は、2023年1月31日(火)までで、そこから2ヶ月後の2023年3月31日(金)まで使用可能です。ここも2021年度版と変更はなしです。
2022年度版から新たに使える施設
今回は、101施設使用が可能ですが、今年度版から復活する施設、新たに「ぐるっとパス」に参加する施設が7施設含まれます。
復活する施設
・石洞美術館 5月21日~(入場可能)
・泉屋博古館東京(入場可能)
・松岡美術館(入場可能)
・国立西洋美術館(常設展が割引)
・三井記念美術館 4月29日~(企画・特別展が割引)
・SOMPO美術館(企画展が割引)
新たに参加する施設
・豊島区立熊谷守一美術館(入場可能)
いま見られる無料入場可能なオススメ展覧会6選
熊谷守一美術館37周年展
会期:2022年4月12日(火)~7月3日(日)
会場:豊島区立熊谷守一美術館
開館記念日の5月28日をはさんで、毎年開催している恒例の特別企画展。今年のテーマは「守一の庭」。自宅の小さな庭からモチーフを得た作品が展示されます。
http://kumagai-morikazu.jp/
イスラエル博物館所蔵ピカソ ― ひらめきの原点 ―
会期:2022年4月9日(土)~6月19日(日)
会場:パナソニック汐留美術館
エルサレムのイスラエル博物館所蔵のピカソ作品、年代順に青の時代、バラ色の時代、キュビスム、新古典主義、さらにはシュルレアリスムと時代で変わる画風を楽しめます。
https://panasonic.co.jp/ew/museum/
建物公開2022 アール・デコの貴重書
会期:2022年4月23日(土)~6月12日(日)
会場:東京都庭園美術館
毎年恒例の建物公開を目的とした展覧会。今年は、1920-30年代のアール・デコ期の貴重書に着目し、本館では窓のカーテンを開け放ち、家具や調度を用いた邸宅空間の再現も見どころ。
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
篠田桃紅展
会期:2022年4月16日(土)~6月22日(水)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
昨年107歳で惜しくも亡くなった篠田桃紅の大回顧展。初期の書家時代から海外で高い評価を得た抽象表現、そして晩年までの長きに渡る画業の全貌を120点以上の作品と共に紹介。
https://www.operacity.jp/ag/
魅惑のミニチュア ドールハウスの世界展 世界のアンティーク~現代日本作家の超絶技巧
会期:2022年4月16日(土)~5月15日(日)
会場:そごう美術館
外装だけでなくインテリアも精巧な再現性を誇るミニチュア文化のひとつとされるドールハウス。現代作家の代表作および新作、箱根ドールハウス美術館など約80件にて展覧します。
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
ヨーロピアン・モード 特集:花 ~Flowers~
会期:2022年3月11日(金)~5月18日(水)
会場:文化学園服飾博物館
宮廷が流行を生み出したロココ時代(18世紀)から、若者や大衆が流行の担い手となる20世紀末まで、ヨーロッパを発信源とする女性モードの変遷を、その社会背景とともに紹介します。
https://museum.bunka.ac.jp/
最後に
毎年、期間が過ぎたら次のパスを購入してしまい、年に何冊も買ってしまうことが多い「ぐるっとパス」。普段行かない施設にも行って、新たな発見をすることはもうひとつの効用です。参加していない施設もありますが、直接チケットを購入する施設と、「ぐるっとパス」を使う施設を、うまく併用することが、美術鑑賞ライフをお得におくれるコツかと思います。
東京・ミュージアム ぐるっとパス2022
https://www.rekibun.or.jp/grutto/
画像ギャラリー
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東京美術館巡りというSNSアカウントの中の人をやっております。サラリーマンのかたわら、お休みの日には、美術館巡りにいそしんでおります。もともとミーハーなので、国内外の古典的なオールドマスターが好きでしたが、去年あたりから現代アートもたしなむようになり、今が割と雑食色が強いです。
東京美術館巡りというSNSアカウントの中の人をやっております。サラリーマンのかたわら、お休みの日には、美術館巡りにいそしんでおります。もともとミーハーなので、国内外の古典的なオールドマスターが好きでしたが、去年あたりから現代アートもたしなむようになり、今が割と雑食色が強いです。
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