Facebook Twitter Instagram

EVENT

2022.6.1

リヒター、タムラサトル、そして青楓まで。6月のおすすめ展覧会5選

関東では梅雨を控えて、汗ばむ日が増えてきました。なかなかお出かけもおっくうになってしまいがちな季節ですが、そんな時こそ美術館へ。6月も注目の展覧会が目白押しです。16年ぶりに日本で個展を開くドイツの巨匠など、現代アートを中心におすすめの展覧会をご紹介します。

リヒター、タムラサトル、そして青楓まで。6月のおすすめ展覧会5選『空箱職人はるきる展 Miracle Package Art』展示風景から

お菓子の空き箱がアートに!SNSで大人気の空箱職人はるきるの作品を楽しもう

リヒター、タムラサトル、そして青楓まで。6月のおすすめ展覧会5選

お菓子の空き箱やカップ麺のパッケージなどを自由自在に操り、驚きのアート作品に変化させる空箱職人「はるきる」 。子どもの頃から工作が大好きだったはるきるは、大学在学中に「明治 ザ・チョコレート」の箱でロボットを作ったことをきっかけに作品をTwitterにて発信。すると大きな反響を呼び、いまではアーティストとして創作しながら、企業とのコラボレーションを手がけるなど幅広く活躍しています。

現在のTwitterのフォロワーは約48万人。そうした大人気のはるきるの作品を一堂に公開しているのが横浜のそごう美術館での『空箱職人はるきる展 Miracle Package Art』です。会場ではSNSで人気の作品から初公開までの60点超の作品を展示。また単に空箱アートを並べるだけでなく、背景や効果音による演出や制作過程の映像、さらにはるきるの制作ルームまでを再現し、見て感じて楽しめるような“はるきるワールド”が実現しています。

『空箱職人はるきる展 Miracle Package Art』 そごう美術館
開催期間:2022年5月27日(金)~7月3日(日)
所在地:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階
アクセス:JR線、京浜急行線、東急東横線、みなとみらい線、相鉄線、横浜地下鉄ブルーライン横浜駅下車東口へ徒歩3〜10分
開館時間:10:00~20:00
 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般1200円、大学・高校生800円、中学生以下無料
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/

ドイツの現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒターの個展が16年ぶりに日本で開催

リヒター、タムラサトル、そして青楓まで。6月のおすすめ展覧会5選

ドイツ生まれの現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター(1932年〜)。油彩や写真、ガラスや鏡を用い、具象と抽象を行き来した作品を制作し、世界中で高く評価されてきました。そのリヒターの大規模個展である今回の展示では、本人が手元へ大切に置いてきた財団コレクションやドローイングの最新作まで110点が集結。中でも幅2メートル、高さ2.6メートルの作品4点で構成される巨大な大作『ビルケナウ』が日本で初めて公開されます。

今年90歳を迎え、現代で最も重要な画家としての地位を不動とするリヒターは、日本でも人気を集め、2020年には香港のオークションでポーラ美術館(神奈川県)が作品を約30億円で落札するなどして話題を集めました。実に国内では16年ぶり、東京の美術館に限れば初めてとなる展覧会です。今年最も注目される現代アート展となるかもしれません。

『ゲルハルト・リヒター展』 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
開催期間:2022年6月7日(火)~ 10月2日(日)
所在地:東京都千代田区北の丸公園3-1
アクセス:東京メトロ東西線竹橋駅1b出口より徒歩3分
開館時間:10:00~17:00
 ※金・土曜日は20時まで開館
 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜。ただし7月18日、9月19日は開館。7月19日(火)、9月20日(火)
料金:一般2200円、大学生1200円、高校生700円、中学生以下無料
https://www.momat.go.jp/am/
https://richter.exhibit.jp

美術館でワニが回る?国立新美術館で開かれるタムラサトルの展示が見逃せない

リヒター、タムラサトル、そして青楓まで。6月のおすすめ展覧会5選

現代美術家のタムラサトル(1972年〜)を知っていますか? 1995年に筑波大学芸術専門学群総合造形卒業したのち作家活動をはじめたタムラサトルは、電気を動力とし、まるでマシーンと呼びたくなるようなインスタレーションを手がけ、これまでに火花を出しながら点滅する白熱灯や⾳を出しながら回る布、それに記号を象ったチェーンが動く立体作品などを制作してきました。

そのタムラが約12メートルの巨大なワニを中心に、代表作『まわるワニ』のカラフルな彫刻を国立新美術館にて公開。ワニなどのオブジェがひたすらぐるぐると回るという異空間を作り上げます。観覧は無料。タムラ自身「なぜ、ワニがまわるのかという問いに、答えはありません 」と語っていますが、美術館にてワニが回るという摩訶不思議な“事件”をぜひ目の当たりにしてください。

『ワニがまわる タムラサトル』 国立新美術館
開催期間:2022年6月15日(水)~7月18日(月・祝)
所在地:東京都港区六本木7-22-2
アクセス:東京メトロ千代田線乃木坂駅青山霊園方面改札6出口(美術館直結)/ 東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分/都営大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分
開館時間:10:00~18:00
 ※金・土曜日は20:00まで
 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:火曜日
料金:無料
https://www.nact.jp/

いまも古びることない図案の魅力。渋谷区立松濤美術館の『津田青楓 図案と、時代と、』展

リヒター、タムラサトル、そして青楓まで。6月のおすすめ展覧会5選

明治時代に京都で多くの図案集を出版し、大正時代には夏目漱石の本の装幀も手がけた津田青楓(つだせいふう、1880〜1978年)。そのデザインはいまも古びることなく、多くの人々の心をとらえてなりません。そして津田を中心に、過去に紹介される機会の少なかった同時代の図案を展示するのが、渋谷区立松濤美術館で開催される『津田青楓 図案と、時代と、』です。

かつて職人の仕事とされていた図案に画家らが携わるようになった時代。青楓は図案の研究会を結成するだけでなく、洋画家の浅井忠を迎えて雑誌の刊行を行うなど幅広く活動していました。またパリにも留学し、帰国後に新しい表現に取り組むなどチャレンジングな人物でもあります。チラシ表紙を見るからしても魅力いっぱいの青楓の図案。まさに眼福の展覧会となりそうです。

『津田青楓 図案と、時代と、』 渋谷区立松濤美術館
開催期間:2022年6月18日(土)~8月14日(日)
所在地:東京都渋谷区松濤2-14-14
アクセス:京王井の頭線神泉駅下車徒歩5分/ JR線、東急線、東京メトロ渋谷駅下車徒歩15分
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日。ただし7月18日を除く。7月19日、8月12日
料金:一般800円、大学生640円、高校生・60歳以上400円、小中学生100円
 ※土・日曜日、祝休日および夏休み期間は小中学生無料
 ※毎週金曜日は渋谷区民無料 
https://shoto-museum.jp

アール・デコ様式の空間を写真家・蜷川実花がインスタレーションにて彩る

リヒター、タムラサトル、そして青楓まで。6月のおすすめ展覧会5選

写真家、映画監督として活躍する蜷川実花(にながわみか)。近年にはNetflixにてオリジナルドラマ『FOLLOWERS』を世界190カ国に配信するなどますます注目を集めています。そして2018年から国内10か所を巡回した「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」ではコロナ禍までを含む蜷川の制作を紹介し、のべ34万名を動員するほど人気を博しました。

その蜷川が明治時代に建てられた旧朝香宮邸の東京都庭園美術館の空間へ挑みます。展示では2021年以降に国内各地にて撮影された植物の写真や映像を公開。花や植物を見る蜷川の視点をたどれるとともに、自身が強く惹かれているという“光彩色”をダイナミックな映像インスタレーションなどで表現します。蜷川ならではの鮮やかな色彩や光の世界と、アール・デコ様式の空間のかつてない共演が見どころとなりそうです。

『蜷川実花「瞬く光の庭」』 東京都庭園美術館 本館+新館
開催期間:2022年6月25日(土)〜9月4日(日)
所在地:東京都港区白金台5-21-9
アクセス:都営三田線、東京メトロ南北線白金台駅1番出口より徒歩6分
開館時間:10:00~18:00
 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日。ただしただし7月18日は開館。7月19日(火)
料金:一般1400円、大学生1120円、中高生・65歳以上700円、小学生以下無料
https://www.teien-art-museum.ne.jp

はろるど

はろるど

  • twitter
  • homepage

千葉県在住。美術ブログ「はろるど」管理人。主に都内の美術館や博物館に出かけては、日々、展覧会の感想をブログに書いています。過去に「いまトピ」や「楽活」などへ寄稿。雑誌「pen」オンラインのアートニュースの一部を担当しています。

千葉県在住。美術ブログ「はろるど」管理人。主に都内の美術館や博物館に出かけては、日々、展覧会の感想をブログに書いています。過去に「いまトピ」や「楽活」などへ寄稿。雑誌「pen」オンラインのアートニュースの一部を担当しています。