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2023.3.13

鳥さん好き注目!北斎×鳥の作品が大集合 「北斎バードパーク」が開催

比較的暖かい日が多くなり、本格的に春の訪れを感じられるようになりました。
昨年からバードウォッチングを始めた私は冬の鳥たちが見られなくなってしまうのが寂しい反面、春の鳥たちとの出会いにわくわくしております。

イロハニ読者の皆さんの中にも、「鳥を飼っている」、「野鳥観察が好き」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。そんな鳥さん好き必見の展覧会「北斎バードパーク」が2023年3月14日(火)~5月21日(日)まで、すみだ北斎美術館にて開催されます。

葛飾北斎「芙蓉に雀」すみだ北斎美術館蔵(前期)

北斎は鳥を描いた作品を多く残しました。本展では、江戸時代の人々が目にしていた様々な種類の鳥、意匠として描き出された鳥、場面の象徴として描かれた鳥など、北斎一門の描いた鳥が幅広く紹介されます。

本記事ではその見どころをチェックしていきましょう!

見どころ①浮世絵を通して、江戸時代に巻き起こった鳥ブームを知る

葛飾北斎「杜鵑」すみだ北斎美術館蔵(前期)

江戸時代には、花鳥茶屋へ見物に出かける、ペットのウズラを巾着に入れて連れ出すなどの鳥ブームが巻き起こっていました。
その様子は、鳥が描きこまれた浮世絵作品が多数あることからもうかがうことができます。

第1章「バードウォッチング」では、鳥の種類ごとに、北斎や門人の作品に描かれた66種の鳥が紹介されます。

江戸時代の人々には一体どんな鳥が親しまれていたのか、今と違うのか、共通点はあるのか・・・江戸時代の人々と鳥の関係について、詳しく学ぶことができそうです。

見どころ②北斎の花鳥画の錦絵を堪能

葛飾北斎「鵙 小薊」すみだ北斎美術館蔵(後期)

錦絵(※)の花鳥画は、天保期(1830-44)に、版元・西村屋与八から北斎の大判花鳥画と中判花鳥画のシリーズが出版され好評を博しました。

北斎はその他にも花鳥画をテーマとした錦絵を制作しており、そのジャンルを確立させるのに一役買ったと考えられています。

同展では、北斎の大判・中判花鳥画のシリーズの中から前後期あわせて5点が展示されます。花鳥画の魅力である美しい色合いや質感表現を楽しみましょう。

(※)錦絵とは浮世絵の一部で、多色で刷られた精巧な木版画を指します。

見どころ③作品に登場する鳥の意味を読み解く!

向井大祐、勝川ピー「竜田川に紅葉の図」すみだ北斎美術館蔵(通期)

北斎や門人の作品に描かれた鳥たちは、描かれた場面の季節や人物の思いなど、様々な情報を伝えます。

第3章「舞台装置としての鳥」では、江戸時代の小説の挿絵などに登場する鳥たちに込められた意味を読み解くほか、北斎が生きたニワトリを演出に使い絵画パフォーマンスを行ったという逸話「竜田川に紅葉」の再現が紹介されます。

鳥を描くだけでなく、作品制作に鳥を使ったというエピソードには驚きですね。

江戸時代の人々と鳥の関係を知ることができる、また北斎の鳥作品をまとめて堪能できる鳥好き、動物作品好きにはたまらない展覧会となりそうです。浮世絵や錦絵はとっつきにくいなあという方も、鳥にフィーチャーした作品なので親しみを持てるはず!この春は、すみだ北斎美術館にて「バードウォッチング」をしてみてはいかがでしょうか。

展覧会情報

開催期間:2023年3月14日(火) 〜 2023年5月21日(日)
会場:すみだ北斎美術館
所在地:東京都墨田区亀沢2丁目7番2号
アクセス:都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分。JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分。都営バス「都営両国駅前」より徒歩5分。墨田区内循環バス「すみだ北斎美術館前(津軽家上屋敷跡)停留所」からすぐ。
入場時間:9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌平日)、年末年始(12月29日~1月1日)
上記以外にも臨時休館する場合があります。
料金:一般1000円、高校・大学生・65歳以上700円、中学生・障がい者300円、小学生以下無料

https://hokusai-museum.jp/BirdPark/

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イロハニアート編集部

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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。

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