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2023.4.12

【5組10名様にチケットプレゼント】「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」が森美術館にて開催!

森美術館では、2023年4月19日(水)〜9月24日(日)まで、森美術館開館20周年記念展「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」が開催されます。

ワン・チンソン(王慶松)《フォロー・ミー》2003年 所蔵:森美術館(東京)

「現代アートの国語・算数・理科・社会」とは、一体どんな内容の展示がされるのか気になりますよね。
今回の記事では、開幕前に本展覧会の見どころやポイントなどをご紹介します。

現代アートは未知の世界との出会い

米田知子《谷崎潤一郎の眼鏡―松子夫人への手紙を見る》(「見えるものと見えないもののあいだ」シリーズより)1999年 所蔵:森美術館(東京)

1990年代以降、現代アートは欧米だけでなく世界の多様な歴史や文化的観点から考えられるようになりました。

それは学校の授業で考える図画工作や美術といった枠組みを遙かに越え、むしろ「国語」、「算数」、「理科」、「社会」などあらゆる科目に通底する総合的な領域ともいえるようになってきました。

それぞれの学問領域の最先端では、研究者が世界の「わからない」を探求し、歴史を掘り起こし、過去から未来に向けて新しい発見や発明を積み重ね、私たちの世界の認識をより豊かなものにしています。

現代アーティストが私たちの固定観念をクリエイティブに越えていこうとする姿勢もまた、こうした「わからない」の探求に繋がっています。

現代アートを8つの教科で紹介!

森村泰昌《モデルヌ・オランピア2018》2017-2018年 所蔵:森美術館(東京)撮影:武藤滋生

本展は、学校で習う教科を現代アートの入口とし、見たことのない、知らなかった世界に多様な観点から出会う試みです。

展覧会のセクションでは、現代アートを美術や図画工作といった教科の枠組みから解き放ち、「国語」、「社会」、「哲学」、「算数」、「理科」、「音楽」、「体育」、「総合」の8つの科目別のセクションで紹介しています。

実際、作品は複数の科目や領域に通じており、作品を通して未知の世界に出会い、学び、まさしく美術館がすべての人々に開かれた「世界を学ぶ教室」となる展覧会となっています。

本展覧会の見どころ

見どころ①出展作品の半数以上が森美術館のコレクション作品

宮島達男《Innumerable Life/Buddha CCIƆƆ-01》2018年 所蔵:森美術館(東京)撮影:表 恒匡 画像提供:Lisson Gallery

パンデミックによる移動・輸送制限等により、世界の美術館で自館のコレクションやローカルなアーティストの活動に改めて注目する動きが見られました。また、SDGsの観点からも、作品輸送をはじめ美術館活動に要するエネルギーに関して、あらためて考える好機となりました。

本展は、出展作品のうち半数以上を森美術館のコレクション作品で構成します。現在、約460点を有する「森美術館コレクション」は、展覧会を機に収蔵した作品も多く、森美術館のこれまでの活動の軌跡でもあります。

見どころ②現代美術史で参照すべき重要な作品を展示

杉本博司《観念の形 0010 負の定曲率回転面》2004年 Courtesy: ギャラリー小柳(東京)

現代アートをさまざまな視点から振り返る際に参照すべき重要な作品も展示します。

ジョセフ・コスースは作品の見た目ではなく、アイディアやコンセプトこそが肝要であるとした1960年代のコンセプチュアル・アートの主要作家です。この考え方は今日の現代アートの底流をなすもので、コスースの《1つと3つのシャベル》(1965年)はその象徴的な作品です。また、20世紀の美術史のなかで最も影響力のあるアーティストのひとりヨーゼフ・ボイスは、誰もが芸術家として柔軟な社会を作ることに参加する、拡張された芸術の概念「社会彫刻」を提唱しました。

本展では、彼が1984年に初来日した際、東京藝術大学の講義で使用し、その筆跡が残された黒板を展示します。ボイス本人との対話は、その後アーティストやキュレーターになった多くの日本の若者に、並々ならぬ影響を与えました。

見どころ③数字とインフォグラフィックで見る森美術館の20年

ヤン・ヘギュ 展示風景:「ヘギュ・ヤン:コーン・オブ・コンサーン」マニラ現代美術デザイン美術館 2020年 撮影:アット・マキュランガン ※参考図版

森美術館が開館して20年。これまで59の企画展、72の小企画展、そしてラーニングをはじめ数々の関連プログラムを行ってきました。展覧会の入口には、これまで森美術館で展示を行ったアーティストおよびユニット名を出身地域毎に示した世界地図が登場。

総勢約1,600組の名前を総覧することができます。また展覧会の出口では、20年の活動を振り返り、これまでの総入館者数やラーニング・プログラム数などを、数字とインフォグラフィックで紹介していきます。

読者プレゼント

本展のチケットを、アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で「5組10名様」にプレゼント!
締切は2023年4月26日(水)15時まで。
たくさんのご応募をお待ちしております。
https://forms.gle/C5g3Sepit9tcpmCw6

展覧会情報

森美術館開館20周年記念展「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」
会期:2023年4月19日(水)~ 9月24日(日)
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
開館時間:10:00~22:00
会期中無休
※会期中の火曜日は17:00まで
※ただし5月2日(火)、8月15日(火)は22:00まで
※最終入館は閉館時間の30分前まで
ホームページ:https://www.mori.art.museum/jp/

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新 麻記子

新 麻記子

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。

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