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2023.8.22
おうちで西洋絵画を鑑賞!『音声ガイドで 聴く名画』で絵画に没入する体験を
美術に興味を持ち、絵画の本をいくつか手に取ってみたけど、いまいちしっくり来る本がない……
本を読み始めたけど、文字を読むのが退屈で、途中であきらめてしまった……
そんな方におすすめしたい美術の本が、サンクチュアリ出版から刊行されました。その名も『音声ガイドで 聴く名画』。見開き2ページを使って大きく印刷された絵画を見ながら、音声で解説を聴くことができます。
目次
本書を用いた鑑賞・勉強は、さながら美術館で音声ガイドを聴きながら鑑賞しているみたい! 有名な西洋絵画が64点も収録されているので、これまでの本に満足できなかった美術初心者の方におすすめです。
『音声ガイドで 聴く名画』ポイント①:目で見て、耳で聴いて絵画を学べる
本書の最大のポイントは、「紙の本」なのに「音声ガイド」で学べること。解説は耳から取り入れるので、目は絵画の鑑賞に集中できるのです。
紙面のQRコードをスマホで読み込むと、音声ガイドのページにアクセスできる,『音声ガイドで 聴く名画』,サンクチュアリ出版
一般的な美術の本は、絵画も解説文も紙面に印刷されています。絵を見ながら文章を読んで、文章を読みながら絵を見て……と、目を動かすのが忙しいんですね。
それも楽しいのですが、本書ではまったく異なる読書体験ができます。解説は音声ガイドを通じて耳から取り入れるので、目は絵画を見ることだけに集中できます。リラックスした状態でゆったりと絵を見られるので、まずは気楽に美術に触れてみたい! と思う初心者さんにおすすめです。
そのうえ、ナビゲーターは声優の大塚明夫さん! 『メタルギア』シリーズのソリッド・スネーク役や『ONE PIECE』の黒ひげ役など、数多くのアニメ作品で存在感のある演技をされている方です。スティーブン・セガール、ニコラス・ケイジなど洋画の吹き替えでもおなじみ。
本書の音声ガイドでは、大塚さんらしさの溢れる渋いトーンで落ち着いた解説を聴くことができます。1つの作品あたり2~3分というコンパクトな長さで、絵画の時代背景や画家のエピソードがわかりやすく語られます。
ちなみに私が一番気に入っているのが、ラファエロ《小椅子の聖母》の解説の一部「実は、ダントツに高い評価を受けていたのはラファエロだ」の「ラファエロだ」の言い方です。ぐっと熱のこもった口調にビリッと痺れたので、皆さんにもぜひ聴いていただけたらと思います。
『音声ガイドで 聴く名画』ポイント②:絵画が大きくて見やすい!
絵画の解説はすべて音声ガイドを通して聴くので、紙面に印刷された文字は作者名や絵画のタイトルなど最小限の情報です(コラムを除く)。そのため、絵画がページの全面に大きく印刷されているんです。同じサイズの他の美術本と比べると、大きさは一目瞭然だと思います。
また、本書は見開きのページがしっかり開く綴じ方をしています。通常の綴じ方だと、本の真ん中の紙が綴じられている部分が開き切らず、見開き2ページに渡って印刷された絵は真ん中が見にくい……という問題があります。
しかし本書は見開きが平らに開く綴じ方なので、真ん中も見やすいです。絵画を隅々まで鑑賞できて嬉しいポイントです。
『音声ガイドで 聴く名画』ポイント③:入門にぴったりの有名な絵画を網羅
本書で解説されるのは、64点の西洋絵画。レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》やゴッホの《ひまわり》を始め、西洋絵画を代表する……というより、“名画”を代表するような作品ばかりです。
どこかで見たことはあるけれど、作者もタイトルも知らなかった絵画。そんな名画が網羅されており、西洋絵画は《モナ・リザ》しか知らない! という人も満足できる内容でしょう。
……とは言っても『Room10 知る人ぞ知る「名画の深み」の世界』の章で、読者は意外な絵画に出会うことができます。ムンクは《叫び》ではなく《太陽》が、クリムトは《接吻》ではなく《アッター湖畔のカンマー城III》が紹介されるなど、本書を通じて絵画の面白さに目覚めた人が、次のステップに進めるような構成になっています。
まとめ
私も本書を見ながら音声ガイドを聴いてみて、深く絵を見られることに驚きました。解説文を目で追わなくていいから、鑑賞に集中できるのだと思います。
まるで美術館で音声ガイドを聴きながら名画を鑑賞するような体験ができる『音声ガイドで 聴く名画』。これまでの美術本とは一線を画す内容で、西洋絵画の初心者さんに特におすすめです。
書籍情報
『音声ガイドで 聴く名画』
監修:佐藤 晃子 ガイド:大塚 明夫
2023年07月25日 発売(サンクチュアリ出版)
ISBNコード 978-4-8014-0120-4
A5判 ソフトカバー フルカラー 176ページ 束20ミリ
定価:1,900円(税込2,090円)
『音声ガイドで 聴く名画』公式サイト
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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。
美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。
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