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2023.8.30
【山梨9/9~】漫画「テルマエ・ロマエ」主人公が案内人に!『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』
『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』が山梨県立美術館で開幕します。期間は9月9日(土)から11月5日(日)までです。
《ヘタイラ(遊女)のいる饗宴》1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo©Luciano and Marco Pedicini
さまざまな作品、資料、考古資料、模型などを通し、古代ローマと日本の入浴文化に触れられる本展。映画化もされたヤマザキマリ氏の大人気漫画『テルマエ・ロマエ』の主人公ルシウスが案内人となってパネルに登場するなど、楽しく学べる展覧会になりそうです。
100件以上の展示品から学ぶ日本とローマの入浴文化
《恥じらいのヴィーナス(ウェヌス・プディカ)》1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo©Luciano and Marco Pedicini
人類史上まれに見る大きな帝国として栄え、1200年にもわたって国家を維持したローマ帝国。美術や哲学など古代ローマの遺産は現代の文化にも受け継がれています。
地理的には離れているローマと日本ですが、共通するのが「入浴」への強い関心です。ヤマザキマリ氏の漫画『テルマエ・ロマエ』では、お風呂が大好きな古代ローマ人と現代の日本人が織りなすドタバタ劇が描かれました。
本展では、古代ローマ人の入浴を始めとする日常を読み取れる資料や、日本における温泉や仏教寺院内の温泉施設に関する資料などが展示されます。『テルマエ・ロマエ』の主人公ルシウスが古代ローマと日本を往復したように、来場者も行ったり来たりする気分を味わいながら、入浴文化を比べて学ぶ貴重な体験ができそうです。
古代ローマ人にとって入浴とは?
《アポロとニンフへの奉納浮彫》2世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo©Luciano and Marco Pedicini
古代ローマの公共浴場のルーツは、若者たちが運動後に体を洗うための水浴施設や、医療行為として神域に設けられた入浴施設です。いずれも古代ギリシャに発していますが、大衆の娯楽として大きく発展させたのはローマ人でした。
都市に住まうローマ人にとってのテルマエは、体を洗うためのただの大浴場というわけではありませんでした。運動をしたり人と交流したり、心身の健康を保ったりするための場所であり、入浴に関連する施設のほかに運動場やいくつもの部屋が付随していたとのこと。食事や音楽を楽しむ者もいれば、朗読会が催されることもあり、文化サロンのような側面もあったそうです。
また、本展では入浴文化に留まらず、古代ローマ人の日常生活を垣間見られる作品や資料も展示されます。当時の人々の暮らしに想いを馳せ、古代ローマの賑わいを肌で感じてみてはいかがでしょうか。
関連記事:『テルマエ・ロマエの世界!ローマの大浴場遺跡の歴史と建築様式を解説』
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『テルマエ・ロマエ』主人公ルシウスが案内人に!
古代ローマの入浴文化を日本の大衆に広めた作品といえば、ヤマザキマリ氏の漫画『テルマエ・ロマエ』でしょう。いつもひょんなことから現代日本に来てしまう古代ローマ人ルシウスが主人公の物語で、がっちりした体格でいかにも西洋的な男性が日本人とともに銭湯でお風呂に浸かる絵は、一度見たら忘れられないインパクトを残します。
本展ではルシウスが案内人となってパネルに登場するそうで、どんな風に古代ローマのことを学べるのかワクワクします。ルシウスと一緒なら、未知の世界を楽しく学べてしっかり記憶に残りそう。美術が好きな方はもちろん、『テルマエ・ロマエ』ファンの方も必見の展覧会です。
展覧会情報
テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本
会場:山梨県立美術館 特別展示室
会期:2023年9月9日(土)~11月5日(日)
休館日:月曜日(9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
展覧会公式サイト:テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本
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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。
美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。
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