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2023.10.31
世界を席巻するアーティストたちの貴重な作品60点以上が集結!『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜』
現在、京都市京セラ美術館では『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜』(会期:2023年10月20日から2024年1月8日)が開催されています。
Photo by © MUCA / wunderland media
ドイツ・ミュンヘンに拠点を置く「MUCA=Museum of Urban and Contemporary Art」は、ヨーロッパ最大級のアーバン・アートと現代アートのコレクションを所蔵し、20〜21世紀の最も有名なアーティストの作品を展示しています。
バンクシーによる日本初上陸の大型彫刻作品やカウズの代表作品のほか、国際的に有名なアーティストの キャリアを決定づけた作品なども展示される本展覧会をご紹介します。
本展覧会について
MUCA外観 Photo by © MUCA / wunderland media
MUCAコレクションの作品が集結し、ドイツ国外で初めて開催される本展では、世界的な活躍を見せる10名の作家にスポットを当てています。日本初公開の作品を含む、約70点もの作品を紹介します。
会場では、世界でアート作品が注目を集めるBanksy、ファッションの世界にも影響を広げるKAWSが登場するほか、Invader、JR、Vhils、Shepard Fairey、 Barry McGee、Swoon、 Os Gemeos、 Richard Hambletonなど、が展示されます。
アーバン・アートのジャンルを切り開いてきた作家にスポットを当て、国際的に有名なアーティストのキャリアを決定づけた作品が見どころです。
この伝説的なアーティストたちのアイコニックな作品を通じて、彼らの軌跡を辿り、人気の秘密を探り、その謎に迫ります。
アーバン・アートとは?
Banksy《ガール・ウィズ・バルーン》バンクシー 2004年 Photo by © MUCA / wunderland media
「アーバン・アート」とは、BanksyやKAWSなどのアーティストをはじめ、過去40年間で地位を確立し、日本でも注目を集めてきている、現代の都市空間で発達した視覚芸術です。
アーティストたちは、壁や橋、建物、道路などの公共の場にアートを描くことで、都市の景観を変えたり、人々の心に訴えかけたり、政治・社会的なメッセージを発信しています。
例えば、言語、文化、宗教、出身地の壁を超えた視点から、差別や貧困、人種問題などの社会問題や資本主義などをテーマに取り上げ、ルールや規則に縛られず、個々の手法によって表現されます。
その一方で、破壊行為や器物損害行為と見なされ、世間では物議を醸されることもあり、そのような点も面白いと感じられることでしょう。
最後に
KAWS《4フィート・コンパニオン(ディセクテッド・ブラウン)》2009年 Photo by © MUCA / wunderland media
バンクシーによる日本初上陸の大型彫刻作品や、カウズの代表作も登場する本展覧会では、約40年間にわたる現代アートの革命的ムーブメントに触れ、今までにない規模と迫力で贈られます。
今の世界をアーバン・アートというかたちで表現される、大胆不敵で独創的な作品を通して、アーティストたちのメッセージを汲み取りながら、昨今のさまざまな課題と対峙してみてください。
また、本展覧会は大分・京都を巡回し、来年3月15日より東京展(六本木・森アーツセンターギャラリー)の開催が決定しています!大分・京都とチャンスに恵まれなかった方は、最終目的地である東京展に足を運んでみてください。
展覧会情報
『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜』
会期:2023年10月20日(金)〜2024年1月8日(月・祝)
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間:10:00-18:00[最終入館 17:30]
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)
年末年始(12/28-1/2)
公式サイト: MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜

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アート・カルチャーの架け橋になりたい。やれることならなんでもやるフリーランス。日々の暮らしを豊かにしてくれるアート・カルチャー系記事の執筆業以外に、作詞家、仲介・紹介業、対話型鑑賞会のナビゲーター、アート・映像ディレクターとして活動中。
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