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NEWS

2023.11.9

アジアで最大規模のアートブックフェア、「TOKYO ART BOOK FAIR 2023」が東京都現代美術館にて開催!

2009年にはじまり、アート出版に特化した日本で初めてのブックフェアである「TOKYO ART BOOK FAIR」。毎年、個性豊かなアートブック、カタログ、アーティストブック、そしてZINEなどを出版するアーティストや出版社が一同に集結する場所として、多くの人々の注目を集めています。

第13回「TOKYO ART BOOK FAIR」が、11月23日(木・祝)から11月26日(日)の4日間にわたって、東京都現代美術館にて開催。国内外から約300組の独創的なアートブックを制作する出版社、ギャラリー、アーティストらが集結します。

アートブックフェアはアートに触れる入り口として絶好の機会に。

まずアートブックフェアとは何かを改めて確認しておきましょう。アートブックやアーティストブック、ZINEなどを製作する個人、グループ、企業などがブースを持ち、来場者と直接交流しながら書籍の売買を行うイベントです。


出展者は個人のアーティストからアート系出版社、ギャラリー、書店などさまざま。書籍という比較的手に入りやすい価格帯のものを取り扱うことで、アートに触れる入り口として絶好の機会となっています。


そして「TOKYO ART BOOK FAIR」では、先進的なブックメイキングを続けるアーティストや出版社が作る魅力的な出版物で彩られたブースのほか、特別展、トークなどのさまざまなイベントを会期中に開いてきました。

「清里現代美術館 アーカイヴプロジェクト展」と「Thomas Kong “ARTS FOR SALE”」の見どころ

「TOKYO ART BOOK FAIR」が企画するふたつの展覧会も見逃せません。まず「清里現代美術館 アーカイヴプロジェクト展」では、2014年に惜しくも閉館した同館のヨーゼフ・ボイス、アーノルフ・ライナー、フルクサスなどのコレクションの一部を展示。同館のプライベートな蒐集を通じた斬新な感覚・感性・問いかけに触れる機会を創り出します。


なお2022年9月スタートした同プロジェクトでは、2023年5月に第1巻『Ephemera(エフェメラ)』を刊行していて、これに続き第2巻『Fluxus(フルクサス)』、第3巻『Joseph Beuys(ヨーゼフ・ボイス)』が刊行予定です。

「Thomas Kong “ARTS FOR SALE”」では、北朝鮮に生まれ、アメリカ・シカゴを拠点にしたアーティストであり、コンビニエンスストアオーナーだったトーマス・コン(1950〜2023年)の活動に着目します。


コンはシカゴ郊外で営んでいた小さなコンビニエンスストア「KIM’S CORNER FOOD」の店内を飾り付けるため、60歳を過ぎてからお菓子などの空き箱、包み紙、新聞や雑誌の切り抜きといった身近にあるものを使ってコラージュを作りました。その彼が遺した膨大な作品群の一部と、一点もののアートブック、そして惜しまれつつ閉店した「KIM’S CORNER FOOD」のアーカイブ資料を展示します。


今年5月に亡くなる直前までコンは自身の店に立ち続けました。レジカウンターで作り続けた作品からは、「Be Happy」のキャッチフレーズとともに、 純粋でポジティブなメッセージを受け取ることができるでしょう。

「TOKYO ART BOOK FAIR」にて展開する3つの〈SPECIAL BOOTHS〉

このほかにも、資生堂の企業文化誌『花椿』、TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceがプロデュースするフリーマガジン『NOT FAR』、そしてスキン&マインドブランドのBAUMがTABFのために制作する小冊子『Trees: Five Perspectives』にまつわる、それぞれの特別ブースが設けられます。

「花椿 Tribute to the Archive」

1937年に創刊された資生堂の企業文化誌『花椿』は、ノルウェー・オスロ在住のファッションエディター、エリス・バイ・オルセンと特別なタブロイドを作成し、配布します。またオルセンはファッションリサーチ国際図書館のディレクターでもありますが、今回のブースではその図書館の雰囲気を再現します。さらにタブロイド制作に用いたバックナンバーも展示します。※同会場では『花椿』2023年号の配布も行います。

「NOT FAR / TOKYO DESIGN STUDIO New Balance」

TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceは、米ボストンに拠点を置くニューバランスブランドの日本との長年にわたる関わりの中から生まれ、アメリカと日本のメンバーからなるデザインチームが開発を手掛けるブランドです。


2020年には、日本橋浜町にコンセプトストアT-HOUSE New Balanceをオープン。1Fはショップ、2階には開発スタジオ(=東京デザインスタジオ)を設け、New Balance Lifestyleのエナジーを総括的に伝えるギャラリー兼体験型ストアとして展開しています。

T-HOUSE New Balanceのオープンに合わせて刊行されたフリーマガジン『NOT FAR』は、TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceがプロデュース。編集長に江口宏志を迎え、スタジオチームがクリエイションを行うに際し、共感や歓喜を受けた素晴らしいモノやコトを、第三者の視点を通じて編集したコンテンツで、これまで #08 までリリースしています。


今回のブースでは、10月にリリースした最新号 #08 を配布。(New Balance 会員サービス “myNB”の登録者が対象。その場での登録も可能。)またTOKYO ART BOOK FAIRの会場とT-HOUSE New Balanceを繋ぐ特別企画も展開します。

「BAUM TREEDAY 『樹木がもたらす、あたらしい感性』」

BAUMは、樹木のインスピレーションを受け、生まれたスキン&マインドブランドです。毎年10月8日の 「木の日」に開催している、木の強さ、美しさ、賢さ、そして心地よさを発信する「BAUM TREEDAY」という活動において、今年は多種多様な樹木の美しさに着目しました。


会場では樹木から受けるインスピレーションをそれぞれの感性で捉え、樹木に敬意を捧げる5名のアーティストの作品を一冊にまとめたZINE『Trees: Five Perspectives』を配布します。またブースではアーティストの実際の作品を鑑賞しながら、樹木の恵みを受け取ることもできます。

地域へと広がる「TOKYO ART BOOK FAIR」。ミニシアターにて「北欧映画祭」も開催!

ブックフェアだけでなく、地域全体の魅力を感じられるような取り組みも目が離せません。東京都現代美術館のある清澄白河は、アートギャラリー、カフェやショップなどの施設が多く立ち並ぶエリアです。


「NEIGHBOURS」企画では、ブックフェアの来場者に周辺施設の周遊も楽しめるようにエリアマップを作成。また、一部施設ではフェア来場者の方向けにスペシャルな特典が用意されます。

東京都現代美術館の近隣であるミニシアター 「Stranger」にて開催される映画祭「北欧映画祭 〜Nordic perspective〜」は、「TOKYO ART BOOK FAIR」では初めての試みです。


上映するのは、今年の「ゲストカントリー」である北欧5カ国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランド)のドキュメンタリー映画9作品。トーベ・ヤンソンの映画3作品をはじめ、アート、デザイン、音楽、環境問題など、さまざまなテーマを掘り下げた映画を通し、北欧の視点を読み解きます。

ゲストを招いてのトークショーやワークショップ、作家によるサイン会、ライブパフォーマンスなど多様なプログラムも展開し、進化を続けるアートブックのいまを体験できる場の創出を目指す「TOKYO ART BOOK FAIR 2023」へぜひお出かけください。

展覧会情報

『TOKYO ART BOOK FAIR 2023』 東京都現代美術館
会期:11月23日(木・祝) 12:00〜20:00 / 11月24日(金)〜26日(日) 11:00〜19:00
所在地:東京都江東区三好4-1-1
アクセス:東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2番出口より徒歩9分、都営地下鉄大江戸線「清澄白河駅」A3番出口より徒歩13分。
入場料:一般1000円。※一部のイベントには別途参加費が必要。
チケット販売は11⽉9⽇(⽊)12:00よりスタート予定。公式サイト、SNSにて詳細をご案内いたします。
公式サイト:チケット購入ページへのリンク
Tokyo Art book fair

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はろるど

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千葉県在住。美術ブログ「はろるど」管理人。主に都内の美術館や博物館に出かけては、日々、展覧会の感想をブログに書いています。過去に「いまトピ」や「楽活」などへ寄稿。雑誌「pen」オンラインのアートニュースの一部を担当しています。

千葉県在住。美術ブログ「はろるど」管理人。主に都内の美術館や博物館に出かけては、日々、展覧会の感想をブログに書いています。過去に「いまトピ」や「楽活」などへ寄稿。雑誌「pen」オンラインのアートニュースの一部を担当しています。

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