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2024.2.7

【2月のおすすめ展覧会5選】円空に村上隆、マティスから「アブソリュート・チェアーズ」まで

今年は2月が29日まである閏年。春に向けて新たな展覧会がいくつか開幕します。そのうち村上隆の京都だけのオリジナルな個展から切り紙絵に焦点を当てたマティス展、またアートにおける椅子の表現を紹介するユニークな展覧会など、5つのおすすめの展覧会をご紹介します。

約160体の円空仏が大集合!『あべのハルカス美術館開館10周年記念 円空—旅して、彫って、祈って—』

生涯に12万体の仏像を彫ると誓ったといわれる江戸時代の僧、円空(えんくう、1632〜1695年)を知っていますか?修験道を修めた円空は、各地の霊場を旅しつつ神仏を彫り、祈りを捧げながら活動。

その神仏は優しい微笑みをたたえて、ある時は迫力のある怒りの相をしているなどさまざまな表情をしていて、素朴ながら力強い造形は、いまも円空仏として多くの人々の心を惹きつけています。

あべのハルカス美術館開館10周年記念『円空—旅して、彫って、祈って—』では、岐阜県や三重県など東海地方を中心に、北海道から近畿地方に至る円空の足取りをたどりながら、約160体もの円空仏を展示。

さらに絵画や文書といった円空の人柄に触れることのできる貴重な資料により、「円空さん」と呼ばれた生涯と活動を紹介します。誰もが一度見れば親しみを覚える円空仏。その魅力を存分に味わえる絶好の機会となります。

『あべのハルカス美術館開館10周年記念 円空—旅して、彫って、祈って—』 あべのハルカス美術館
開催期間:2024年2月2日(金)~ 4月7日(日)
所在地:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F
アクセス:近鉄大阪阿部野橋駅西改札、JR線天王寺駅中央改札、地下鉄御堂筋線天王寺駅西改札よりそれぞれ2~3分
開館時間:火~金 / 10:00~20:00、月土日祝 / 10:00~18:00
 ※入館は閉館30分前まで
休館日:2月5日(月)、3月4日(月)
料金:一般1800円、大高生1400円、中小生500円
美術館公式HP:あべのハルカス美術館

京都だけのスペシャルな「新・村上ワールド」が出現!『京都市美術館開館90周年記念展 村上隆 もののけ 京都』

1962年に東京で生まれ、2000年には伝統的日本美術とアニメ・マンガの平面性を接続し、日本社会の在り様にも言及した現代視覚文化の概念「スーパーフラット」を提唱した村上隆。

近年は主に海外を中心に世界的なスケールで活動を続けていますが、大学で日本画を専攻した村上にとって、キャリアの初期から江戸時代の絵師たちが活躍し、今も芸能や芸術が息づき交わる京都に深い関心を寄せてきました。

京都市京セラ美術館新館 東山キューブで開催される『村上隆 もののけ 京都』では、江戸時代の京都の絵師たちの代表作を独自に解釈・引用して描きおろした超大作をはじめ、国内初公開の作品など、多くが新作となる約170点を公開し、京都だけのスペシャルな「新・村上ワールド」が展開されます。

全⻑12mにもおよぶ圧巻の村上版『洛中洛外図』や、十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行で話題となった祝幕の原画の展示にも注目が高まります。

『京都市美術館開館90周年記念展 村上隆 もののけ 京都』 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
開催期間:2024年2月3日(土)〜9月1日(日)
所在地:京都市左京区岡崎円勝寺町124
アクセス:地下鉄東西線東山駅より徒歩約8分。
開館時間:10:00~18:00
 ※最終入場は17:30まで
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
観覧料:一般2200円、大学・専門学生1500円、高校生1000円、中学生以下無料。
京都市美術館開館90周年記念展 村上隆 もののけ 京都

フランスから珠玉の切り紙絵作品も来日。国立新美術館の『マティス 自由なフォルム』。

20世紀最大の巨匠の一人であるアンリ・マティス(1869〜1954年)は、大胆な表現が特徴のフォーヴィスム(野獣派)の中心人物としてパリで頭角を現します。そして後半生の大半を過ごすこととなるニースでは、アトリエにてさまざまなモデルやオブジェを精力的に描きました。

一方で、マティスは色が塗られた紙をハサミで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」にも取り組みました。

国立新美術館で開かれる『マティス 自由なフォルム』は、フランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、版画、テキスタイルなどの作品や資料、約150点を紹介します。

切り紙絵の代表的な作品である《ブルー・ヌードⅣ》をはじめ、本展のためにフランスでの修復を経て日本初公開される大作《花と果実》などが公開されます。またマティスが最晩年に建設に取り組んだ、ヴァンスのロザリオ礼拝堂を体感できる空間も登場します。

『マティス 自由なフォルム』 国立新美術館
開催期間:2024年2月14日(水)〜5月27日(月)
所在地:東京都港区六本木7-22-2
アクセス:東京メトロ千代田線乃木坂駅青山霊園方面改札6出口より直結。東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分。都営大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分
開館時間:10:00~18:00
 ※毎週金・土曜日は20時まで
 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:火曜日。※ただし4月30日(火)は開館
観覧料:一般2200円、大学生1400円、高校生1000円、中学生以下無料
 ※4月3日(水)~8日(月)は高校生無料観覧日。(学生証の提示が必要)
マティス 自由なフォルム

ファッションデザイナー、コシノジュンコの多彩で挑戦に満ちた活動の全貌が明らかに。

大阪に生まれたコシノジュンコは、1960年に新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞を最年少で受賞すると、東京を拠点にファッションデザイナーとして活動をはじめます。

そして1978年のパリコレクションの参加をはじめ、世界各地でショーを開催し高い評価を得るとともに、近年はインテリアや食、花火のデザイン、野外エンターテインメントのプロデュースなど、服飾デザインのジャンルを超えて活躍してきました。

新潟県立万代島美術館で開催される『JUNKO KOSHINO コシノジュンコ 原点から現点』 では、創造の原点である高校時代に描いた絵画や装苑賞の受賞作をはじめ、衣装やデザイン画、写真パネル、映像演出などの約200点を通して、コシノジュンコの創造の軌跡と魅力を紹介します。

コシノジュンコは外出と交流の制限されたコロナ禍において、自身の原点であった絵を描くことに時間を費やしたといいますが、現在へといたる多彩で挑戦に満ちた活動の全貌が明らかになります。

開催期間:2024年2月22日(木)~5月26日(日)
所在地:新潟県新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5F
アクセス:新潟駅からバス新潟駅前(万代口) より3番線発朱鷺メッセ経由佐渡汽船ゆき「朱鷺メッセ」バス停下車。
開館時間:10:00~18:00
 ※観覧券販売は17:30まで。
休館日:月曜日。ただし3/25、4/1、4/29、5/6は開館。
観覧料:一般1600円、大学・高校生1300円、中学生以下無料
JUNKO KOSHINO コシノジュンコ 原点から現点

埼玉県立近代美術館で紐解くアートにおける椅子の表現とは?【椅子の美術館】

1982年の開館当初から近代以降の優れたデザインの椅子を収集し、常時数種類を館内に展示する埼玉県立近代美術館。これらの椅子はただ鑑賞するだけではなく、「今日座れる椅子」として自由に座ってデザインを楽しむこともできるため、「椅子の美術館」とも呼ばれています。

あれこれと座りながら、お気に入りの椅子を見つけるのも面白いのではないでしょうか。※展示室内の椅子に座るためには、展覧会観覧券が必要です。

埼玉県立近代美術館の企画展『アブソリュート・チェアーズ』では、主に戦後から現代までの美術作品における椅子の表現に着目。草間彌生や名和晃平、それにマルセル・デュシャンやフランシス・ベーコンといった国内外の作家28組による、平面・立体・映像作品、約70点を紹介し、アートの中の椅子の機能や含意を読み解きます。

「椅子の美術館」が新たな視点で挑む、椅子がもつ多様な意味や象徴性を、現代アートを通して徹底的に考察するユニークな展覧会が実現します。

『アブソリュート・チェアーズ』 埼玉県立近代美術館
開催期間:2024年2月17日(土)〜5月12日(日)
所在地:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
アクセス:JR京浜東北線北浦和駅西口より徒歩3分(北浦和公園内)
開館時間:10:00~17:30(展示室への入場は17:00 まで)
休館日:月曜日(4月29日、5月6日は開館)
観覧料:一般1300円、大高生1040円、中学生以下は無料。
アブソリュート・チェアーズ

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千葉県在住。美術ブログ「はろるど」管理人。主に都内の美術館や博物館に出かけては、日々、展覧会の感想をブログに書いています。過去に「いまトピ」や「楽活」などへ寄稿。雑誌「pen」オンラインのアートニュースの一部を担当しています。

千葉県在住。美術ブログ「はろるど」管理人。主に都内の美術館や博物館に出かけては、日々、展覧会の感想をブログに書いています。過去に「いまトピ」や「楽活」などへ寄稿。雑誌「pen」オンラインのアートニュースの一部を担当しています。

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