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STUDY

2021.9.8

インスタレーションとは何か?その魅力・面白さとは?

現代美術の展覧会では、よく「インスタレーション」が展示されています。展示の案内や解説でも、特に補足なく使われる用語ですが、正直なところ「日本語で説明してくれ」「贅沢な名だね」とモヤモヤしている人も多いのでは。

しかし、あまりにもみんなが知っている前提で使われるため、今さら「インスタレーションって何?」と聞けない人も多いはず。この記事では、現代美術におけるインスタレーションについて、意味と面白さを美術ライターの明菜が解説していきます。

インスタレーションとは?

インスタレーション

Photo by Andrew Ruiz on Unsplash

インスタレーションとは、展示空間を使った作品のこと。現代美術における表現方法のひとつで、正式名称は「インスタレーション・アート」です。

美術品というと、絵画や彫刻のように独立した作品を思い浮かべるのではないでしょうか? インスタレーションは、個別の作品だけでなく、展示する空間ごと作品として捉えるもの。展示室そのものがひとつの作品になっているアートです。

インスタレーションならではの面白さ

現代美術のインスタレーション

Photo by Michel Catalisano on Unsplash

従来の美術鑑賞とは異なる、現代美術のインスタレーションならではの楽しみを紹介していきます。

不思議の国のアリス体験

展示室そのものを作品とするインスタレーションには、アーティストのセンスが発揮されたひとつの世界観ができています。私たちは展示室に足を踏み入れるとともに作品の中に入り、全身で非現実の世界を味わうことができます。

アリスが不思議の国に迷い込んだように、私たちもアーティストの夢や幻想などを表現した現実離れした世界に入れるのです。絵画や彫刻を1点ずつ鑑賞するときとは異なり、異次元の世界に飛び込んだような体験ができます。

拡張する表現の幅

インスタレーションは1970年代から広まり、技術の進歩とともに表現の幅をどんどん拡大してきました。最近では、映像を使った映像インスタレーション、音や音楽を取り入れたサウンド・インスタレーション、コンピューターなど最新の技術を使ったインスタレーションなど、多様な作品が生まれています。
映像や音楽を使った作品は臨場感があり、五感に訴える力も強いです。直感的に親しみやすく、アートの知識に自信がない人でも楽しめるのが、インスタレーションの大きな魅力です。

期間限定のプレミア感

多くのインスタレーションは期間限定です。広い展示室全体を使うため、常設の作品は少なく、企画展など会期が決まっている展覧会で展示されることが多いです。「今ここでしか見られない」「同じ展示は二度と見られない」というのも、インスタレーションならではの魅力です。

同じ作品を使ってインスタレーションを展開した場合でも、会場が違えば全く異なるインスタレーションになります。展示室の形や大きさを踏まえて、その場で最も良い展示方法をアーティストが柔軟に考えるからです。同じインスタレーションは二度と見られませんが、別の機会に見ても面白いのも確かです。

まとめ

現代美術のインスタレーション

Photo by mahdis mousavi on Unsplash

インスタレーションとは、空間全体を使った現代美術のひとつの表現方法です。鑑賞者は作品の中に入り、五感でアーティストの世界観を楽しむことができます。

壮大な世界観や繊細な雰囲気など、感覚に訴える作品が多いのもインスタレーションの特徴です。アートに関する知識の有無に関係なく、誰でも親しみを持って楽しめるでしょう。

明菜

明菜

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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。

美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。