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2022.5.25
【ローマ】隠れた名美術館!?バルベリーニ美術館の見どころ3つ紹介!
ローマにある有名な美術館は、いつもたくさんの観光客でにぎわい、ヴァチカン美術館やボルゲーゼ美術館は予約をとることも難しいほどの人気です。
Fred Romero from Paris, France, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
そんな中、今回紹介するバルベリーニ美術館はなぜかいつも比較的すいていて、ゆっくり作品を見られる場所と言えます。
しかし!だからと言って、バルベリーニ美術館の作品が充実しないわけではありません。
ラファエロ、ベルニーニ、カラヴァッジョ…たくさんの見ごたえ抜群な作品が落ち着いて鑑賞できる穴場スポットなのです!
今回の記事では、現役ローマ美術史大学院生が、バルベリーニ美術館の見どころを3つにまとめて紹介します。
バルベリーニ美術館見どころ①:建築
I, Sailko, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
バルベリーニ美術館は、バルベリーニ家が所有していたバルベリーニ宮殿を利用して作品を展示しています。
宮殿内にはいたるところにバルベリーニ家のシンボルである「蜂」が装飾されているので、気になる方は探してみてください。
所蔵作品が素晴らしいのはもちろんのことですが、バルベリーニ宮殿自体がバロック建築の代表作であり、決して見逃せません。
特に注目すべきは建物左右の階段で、正面向かって左(美術館入り口)は直立階段、向かって右は楕円形らせん階段(美術館出口)となっています。
これらの階段はバロックの巨匠ベルニーニの設計と言われており、美術館に入るときと出るときに荘厳な建築を肌で楽しむことができます。
バルベリーニ美術館見どころ②:カラヴァッジョ
カラヴァッジョ『ホロフェルネスの首を斬るユーディット』, Public domain, via Wikimedia Commons
バルベリーニ美術館が所蔵するカラヴァッジョの作品は2つあり、1つは『ホロフェルネスの首を斬るユーディット』、もう1つは『ナルキッソス』です。
『ナルキッソス』は、美少年が水面に映った自分の美しさに見惚れて池に落ちてしますお話がもとになっています。
カラヴァッジョ作ではないのではないかという説もありますが、もしコピーであるとすれば、素晴らしい出来栄えであると言わざるを得ません。
『ホロフェルネスの首を斬るユーディット』は、カラヴァッジョの残した作品の中でも最も有名なものの1つです。
バイオレントな彼のイメージは、もしかしたらこの作品から来ているのかもしれません。
作品に描かれているおばあさん(女中アブラ)は、古代ローマの老婆の彫刻をモデルにして描かれたとも言われています。
バルベリーニ美術館見どころ③:ベルニーニ
I, Sailko, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
バルベリーニ美術館には、ベルニーニの残した多くの胸像が所蔵されています。
人が少なく落ち着いているので、緊張で息が止まってしまうほど近づいてみることができます。
ベルニーニは聖書や神話を主題としたダイナミックな作品の他にも、肖像彫刻の天才と言われていました。
それぞれの依頼主の特徴を見事に表現しているだけでなく、その人物のパーソナリティや眉毛の一本一本まで感じることのできる精巧さを持っています。
作品を見る際には、ぜひ様々な角度から衣服の素材の違い(レース、布、ボタンなど)まで観察してみてください。
作品をゆっくり見たい人におすすめ!穴場美術館
紹介したカラヴァッジョやベルニーニの他にも、ラファエロやハンス・ホルバインの描いた『ヘンリ8世の肖像画』など、見どころたくさんの美術館です。
冒頭に触れたように、ローマの大型美術館にしてはなぜかいつも空いているので、ゆっくり作品を楽しみたい人はぜひバルベリーニ美術館を訪れてみてくださいね。
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イタリア・ローマ在住美術ライター。2024年にローマ第二大学で美術史の修士を取得し、2026年からは2つめの修士・文化遺産法学に挑戦。専攻は中世キリスト教美術。イタリアの前はスペインに住んでいました。趣味は旅行で、訪れた国は45カ国以上。世界中の行く先々で美術館や宗教建築を巡っています。
イタリア・ローマ在住美術ライター。2024年にローマ第二大学で美術史の修士を取得し、2026年からは2つめの修士・文化遺産法学に挑戦。専攻は中世キリスト教美術。イタリアの前はスペインに住んでいました。趣味は旅行で、訪れた国は45カ国以上。世界中の行く先々で美術館や宗教建築を巡っています。
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