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2026.8.20

【六本木・銀座】日仏20名の工芸作家が交差する。『KOGEism 2026ー素材と人の思想展』9月16日開幕、チケット販売開始

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日本とフランスの工芸作家20名が参加する『KOGEism 2026ー素材と人の思想展』が、2026年9月16日(水)より東京・六本木のAXISギャラリーで開幕します。漆芸、陶芸、ガラス、金工から、麦わら象嵌細工や羽根工芸といった耳慣れない分野まで。10月には銀座 蔦屋書店へと会場を移し、二会場で展開される国際的な工芸展です。

日本とフランスの工芸作家20名が、六本木と銀座に集まります

KOGEism 2026ー素材と人の思想展ポスター

『KOGEism 2026ー素材と人の思想展』は、ブランディングやデザインを軸に活動するクリエイティブスタジオ・株式会社4Dが主催し、「うんこミュージアム」などのリアルエンターテインメントを手がける株式会社たのしいミュージアムが共催する工芸展です。

参加するのは、日本とフランスの工芸作家20名。
それぞれが受け継いできた文化や思想、素材や技法を交差させながら、新しい工芸表現を生み出します。
「工芸は、いまも変わり続けています」というメッセージの通り、過去を振り返る展覧会ではなく、現在進行形の工芸を体験する貴重な機会です。

会場は2つ。
第一会場は東京・六本木のAXISギャラリーで、2026年9月16日(水)から9月24日(木)まで。
第二会場は銀座 蔦屋書店で、2026年10月3日(土)から10月27日(火)まで。
第一会場の入場チケットは、8月18日(火)より販売が始まっています。

漆芸から羽根工芸まで。11の分野の作り手が名を連ねます

KOGEism 2026ー素材と人の思想展 工芸作家・アンバサダー

この展覧会のいちばんの見どころは、参加作家の顔ぶれの幅ではないでしょうか。
20名が扱う素材と技法は、実に11分野にわたります。

「折り布」「麦わら象嵌細工」「羽根工芸」「木工旋盤」
日本の工芸展ではなかなか並ばない肩書きが揃っているのが、この展覧会の性格をよく表しているように思います。
漆や陶といった日本でおなじみの素材と、麦わらや羽根といった素材が同じ空間に置かれたとき、何が見えてくるのか。そこを確かめに行きたい展覧会です。

工芸は「伝統」ではなく、更新され続ける“思想”

タイトルにある「KOGEism」は、2024年に工芸作家との出会いから始まったプロジェクトです。
日本各地で受け継がれてきた技術や素材に触れるなかで、工芸は単なる「伝統」ではなく、時代を超えて更新され続ける“思想”であることに気づいたという所が、本プロジェクトの出発点です。

そこから「これからの暮らしに息づく工芸とは何か」を問い続ける国際プロジェクトとして、異なる文化・素材・技法を横断しながら活動を続けています。
「-ism(主義・思想)」を「工芸(KOGEI)」に重ねたプロジェクト名からも、その姿勢がうかがえるのではないでしょうか。

このプロジェクトの考え方は、シンボルマークにも表れています。
素材が形へと昇華する様子をかたちにしたもので、形になる前の不定形、いわば「量子状態」の工芸をイメージしています。
完成した作品ではなく、まだ何にでもなりうる素材の状態にプロジェクトの名前を託しているというのは、なかなか思い切った選択ではないでしょうか?

「うんこミュージアム」が工芸展を共催する理由

共催のたのしいミュージアムは、“みんなたのしい、みんなあつまる”をステートメントに掲げ、「うんこミュージアム」をはじめとするリアルエンターテインメントの企画・プロデュースを手がける会社です。工芸展の共催と聞くと少し意外に感じるかもしれませんが、そこにはきちんと接点があります。

「うんこミュージアム」では、日本で育まれてきた多様な文化やものづくりに、「うんこミュージアム」ならではの自由な発想を掛け合わせた新しい魅力を『うんこの至宝2100』プロジェクトとして発信しています。2026年6月からは、日本の伝統工芸ブランドとの限定コレクションを各店舗で展開しています。

そして今回、作り手と受け手、異なる文化や価値観を持つ人々が出会い、工芸を通じて新しい発見や交流が生まれる場をつくるという「KOGEism」の理念に共感したことが、共催に至った背景として挙げられています。工芸に触れる機会がこれまで少なかった人にも届けたい、という視点は、たしかに両者に共通しているのかもしれません。

白磁がねじれて器になる。佐藤典克さんの『うんこぐい呑』

第二会場の銀座 蔦屋書店では、本展に出展する陶芸作家・佐藤典克さんの『うんこぐい呑』が販売されます。
価格は22,000円(税込)。

佐藤典克氏のうんこぐい呑

実物は、白い器が螺旋状にねじれ上がったかたちで、ピンク色の台座に載り、黒い板の上に置かれています。付属する木箱には「うんこぐい呑」と墨で書かれ、ピンク色の小さな印が押されています。

ぐい呑みは「ぐいっと飲む」が由来とされる、日本の酒文化に根づいた器です。本作はうんこの形を逆さにした造形で、ユーモアと美しさを兼ね備え、眺めても使っても楽しい一品として作られています。『うんこの至宝2100』の限定コレクションとして展開してきたアイテムが、本展の会場にも並びます。

佐藤典克は白磁を基軸に、「記憶のカタチ」をテーマに制作する陶芸家です。
代表作は「縒(より)」シリーズで、線と揺らぎのなかに痕跡を宿す造形を展開しています。

本作について佐藤は、「うんこミュージアム」が提示した“価値の転倒”——本来は隠されるものが「かわいい」として開かれ、体験として共有されること——に強く惹かれ、そこにもう一つの視点として「美しさ」を重ねたと述べています。

最も純度が高く緊張感を持つ素材である白磁でこのモチーフをかたちにすることで、日常のなかで隠されてきた存在がふと美しさを帯びる瞬間を探ったとしています。さらに盃として成立させることで、手に取って使う行為のなかに笑いと違和感、そしてわずかな高揚が同時に立ち上がるよう設計したと説明しています。

楽しさの中にある感覚の揺らぎを通して、私たちの中にある価値の境界を静かに問いかける器です。

作家の工房を訪ねる、アンバサダーのERIKOさん

本展にはアンバサダーが立てられています。モデル・定住旅行家のERIKO(エリコ)さんです。
国内外の家庭に滞在しながら、現地の暮らしや文化を発信してきており、『KOGEism 2026』では作家の工房を訪ね、作品の背景にある暮らしや価値観を独自の視点で取材・発信しています。

工芸は、作られた場所の気候や生活と切り離せないもの。
「家庭に滞在する」という取材スタイルを続けてきた人が工房に入るというのは、この展覧会にとってかなり相性のいい人選なのではないでしょうか。会期前や会期中の発信も、あわせて追いかけてみたいですね。

工芸をもっと楽しみたい人へ

日本の工芸を国際的な文脈のなかで見せる試みとしては、「工芸的アプローチ」を通じて「GO FOR KOGEI」が新展を発表という動きもありました。
今回の『KOGEism』とあわせて追いかけると、いまの工芸が置かれている位置が見えてきそうです。

やきものや民藝に関心があるなら、【2026年8月のおすすめ展覧会5選】華麗なる王妃のスタイルから、東アジアのやきもの、琉球の民藝までもあわせてチェックしてみてください。

二会場で「異なる体験」

第一会場のAXISギャラリーは、9月16日(水)から9月24日(木)までの9日間。
開場時間は11:00〜20:00で、入場料は一般1,000円、学生は大学生を含めて無料です。
チケットはローソンチケットの販売ページで購入できます。

第二会場の銀座 蔦屋書店は、10月3日(土)から10月27日(火)までのおよそ1か月間。
開場時間は10:30〜21:00で、入場料は無料。
GINZA SIXの6階にあるため、買い物のついでに立ち寄れる気軽さがあります。『うんこぐい呑』が販売されるのはこちらの会場なので、器を目的に訪ねるなら10月の銀座を狙うとよさそうです。

そして本展は、二会場でそれぞれ異なる体験ができるとアナウンスされています。
会期が重ならないので同日にはしごすることはできませんが、9月の六本木と10月の銀座、両方に足を運べば同じ「KOGEism」が二度違う顔を見せてくれるということ。
せっかくなら両方まわりたいですね。

展覧会情報

KOGEism 2026ー素材と人の思想展キービジュアル 五月目晴佳

■第一会場:AXISギャラリー(東京都港区六本木5丁目17-1)
会期:2026年9月16日(水)〜 9月24日(木)11:00〜20:00
入場料:一般1,000円/学生無料(大学生含む)

■第二会場:銀座 蔦屋書店(東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZASIX6階)
会期:2026年10月3日(土)〜 10月27日(火)10:30〜21:00
入場料:無料

協賛:Fdot株式会社/カリモク家具株式会社/株式会社伊場仙/A ROMA
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ/北國新聞社

公式ウェブサイト
チケット販売ページ

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