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2024.10.14
【森美術館】六本木ヒルズの巨大な蜘蛛のアーティスト!「ルイーズ・ブルジョワ展」開催中
20世紀を代表する芸術家ルイーズ・ブルジョワの魅力に迫る大規模展覧会「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」が2024年9月25日から2025年1月19日まで東京・六本木の森美術館で開催中です。
ルイーズ・ブルジョワとは?
ルイーズ・ブルジョワ(1911-2010)は、20世紀を代表する最も影響力のある芸術家の一人です。70年に及ぶキャリアの中で、彫刻、インスタレーション、ドローイング、絵画など、多様な表現方法を駆使しました。
彼女の作品は、男性と女性、具象と抽象、意識と無意識といった二項対立の概念を、独自の造形力で融合させることで知られています。本展では、約100点もの作品が3章構成で展示され、ブルジョワの芸術活動の全貌に迫ります。日本では27年ぶり、国内最大規模の個展となり芸術ファンにとって見逃せない機会となっています。
副題「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」
ブルジョワ晩年の作品からの引用です。この言葉には、彼女特有の感情の揺れ動きと両義性、そしてブラックユーモアが感じられます。
自らを「サバイバー」と呼んだブルジョワ。彼女の作品群は、戦争、自然災害、病気など、人類が直面する「地獄」のような苦しみを乗り越えるヒントを私たちに与えてくれるかもしれません。
ゲランの香水瓶がオブジェの中に?!
本展の注目作品《蜘蛛》(1997年)には、意外なオブジェが登場します。それは、ゲランの象徴的な香水<シャリマー>の香水瓶です。
ブルジョワにとって「蜘蛛」は、タペストリー工房を営んでいた母親の象徴でした。「蜘蛛」は自分の体から巣を作ることから、ブルジョワが自分の体との関係、そして自分の内なる不安や感情への反応として芸術を作ったことを表現しています。そして、<シャリマー>は母親のお気に入りの香りだったと言われています。「嗅覚には魂を揺さぶり、癒す力がある」というブルジョワの言葉通り、香りと蜘蛛のモチーフが織りなす本作品は、彼女と母親の関係、そして記憶を呼び起こすための装置となっているのです。
六本木ヒルズで存在感を放っている巨大な蜘蛛のオブジェ《ママン》もブルジョワの作品です。
ブルジョワのことを知ったあとに見上げてみると、今までとは違った見え方がするかもしれませんね。
展覧会詳細
【ルイーズ・ブルジョワ展】地獄から帰ってきたところ言っとくけど、素晴らしかったわ
会期:2024年9月25日(水)~2025年1月19日(日)※会期中無休
会場:森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
開催時間:10:00-22:00(火曜日のみ17:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
※ただし、12/24(火)、12/31(火)は22:00 まで
入館料:[ 平日]一般 2000 円(1800 円)/[ 土・日・休日]一般 2200 円(2000 円)ほか
※事前予約制(日時指定券)を導入。専用オンラインサイトから「日時指定券」の購入が可能。
※()料金は専用オンラインサイトでの購入価格
※当日、日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしで入館可能
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
詳しくは森美術館公式サイトへ
https://www.mori.art.museum/jp/
主催:森美術館
協賛:ゲラン株式会社
【PR TIMES】[ゲラン]9月25日(水)より開催「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」に協賛
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000254.000018096.html
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