EVENT
2025.6.13
“人生はよろこばせごっこ”——やなせたかしの創作の原点に迫る、京都で初の大規模巡回展
7月11日(金)から、美術館「えき」KYOTOにて、〈やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ〉が開催されます。
本展は、国民的キャラクター「アンパンマン」の生みの親として知られるやなせたかし(1919-2013)の、多面的な芸術活動に焦点を当てた初の大規模巡回展です。
「よろこばせごっこ」こそが人生——やなせたかしの創作哲学
やなせたかしは、漫画家であり詩人、絵本作家でありデザイナー、そして編集者でもあった希有な表現者。彼が生涯を通して貫いた信念は、「人を喜ばせること」でした。戦争の記憶や家族との別れなど、深い人生経験を経てたどり着いたその哲学は、見る者の心にやさしく、そして力強く語りかけます。
今回の展覧会タイトルにもなっている「人生はよろこばせごっこ」という言葉には、彼の創作活動そのものが凝縮されています。彼にとってアートとは、誰かを救う手のひらのようなものだったのです。
詩、絵本、漫画、そして「アンパンマン」へ——表現の旅路をたどる
「詩とメルヘン」1978年8月号表紙絵「ついにぼくは夜明けの光の矢をにぎったぞ」1978年
本展では、2026年のやなせたかし記念館アンパンマンミュージアム30周年を記念し、原画を中心に彼の創作を5つのテーマで紹介
①やなせたかし大解剖
②漫画
③詩
④絵本/やなせメルヘン
⑤アンパンマン
中でも注目したいのが、詩と絵が織りなす独特の幻想世界。《詩とメルヘン》(1978年8月号)の表紙を飾った「ついにぼくは夜明けの光の矢をにぎったぞ」には、やなせが描き続けた“再生”や“希望”のモチーフが詩情豊かに表れています。
また、《絶望のとなりに》《夕陽の決闘》《雪の天使の2月号》といったイラスト作品も展示。これらのビジュアルは、キャラクターイラストや児童向け絵本とは一線を画す“詩画”としての魅力を放ち、やなせたかしのアーティストとしての顔をあらためて浮かび上がらせます。
ギャラリートークも開催
展覧会初日となる7月11日(金)には、学芸員によるギャラリートークも実施。やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団の仙波美由記氏による解説で、より深く作品世界を味わうことができます(①10:30~ ②13:30~、各回約30分)。
会場・会期・チケット情報
会場:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
会期:2025年7月11日(金)~8月24日(日) ※会期中無休
開館時間:10:00~19:30(最終入館は19:00まで)
入館料(税込):一般1,000円(前売800円)、高・大学生800円(600円)、小・中学生500円(300円)
※前売は7月10日(木)まで販売中。
最後に
「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」——この問いにまっすぐ向き合い続けたアーティスト、やなせたかし。彼のアートは、ただの“優しい絵”ではありません。社会に、人生に、そして自己に真摯に向き合う眼差しが、今も私たちを照らし続けています。
日常にひとしずくの希望を。アートとしての「アンパンマン」の源流に、あなたも触れてみませんか?
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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。
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