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EVENT

2026.4.6

【国立新美術館】日本のトップデザイナーの軌跡「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」4月15日(水)から開催

日本を代表するトップデザイナー・森英恵。その生涯を終えてからも、彼女の功績は色あせることなく、現代のファッションに静かに息づいています。生誕から100年を迎える2026年、国立新美術館では「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」が、4月15日(水)から7月6日(月)まで開催されます。

生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ

“マダム・バタフライ”の美の創作に迫る回顧展

“マダム・バタフライ”の愛称で親しまれた森英恵は、アジア人として初めてパリ・オートクチュール組合の正会員に認められたことでも知られ、その名は国際的な舞台で確かな存在感を示してきました。

ブランドを象徴するモチーフである蝶のデザインは、優雅でありながら力強さも感じさせ、国や時代を越えて多くの人々を魅了しています。

本展では森のオートクチュール(高級仕立て服)のドレスを中心に、資料や初公開作品を含む約400点が一挙に公開されます。デザイナーとしての表現だけでなく、その生き方や創作の背景についても幅広く紹介する内容です。

鮮やかな日本の布地に込められた思い

右近テキスタイル デザインハウス テキスタイル「晩夏に咲く」 四季ファブリックハウス 1972年 森英恵事務所右近テキスタイル デザインハウス テキスタイル「晩夏に咲く」 四季ファブリックハウス 1972年 森英恵事務所

森英恵の作品を語るうえで欠かせないのが、日本の布地へのこだわりです。森は海外へ活動の場を広げた1960年代、外国で日本製品が低く評価されている現状や、日本人女性は不憫だというイメージを目の当たりにします。

「日本の美しさを正しく伝えたい」という意志を持った森は、上質な絹や色鮮やかなオリジナル布地を用いた作品を発表し、さらなる注目を集めました。

本展では、実際に使用された衣装の布地に加え、制作過程をのぞかせる原画や試し刷りも紹介されます。完成されたドレスだけでなく、その土台となる布地に目を向けることで、森の表現をより深く感じられるでしょう。

若冲の「月下白梅図」にインスパイアされたドレス

森英恵《イヴニングアンサンブル》1968年 ハナヱ・モリ メトロポリタン美術館、ニューヨーク 1975年森英恵氏寄贈(1975. 86. 1a-c)©The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY森英恵《イヴニングアンサンブル》1968年 ハナヱ・モリ メトロポリタン美術館、ニューヨーク 1975年森英恵氏寄贈(1975. 86. 1a-c)©The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY

森英恵《イヴニングアンサンブル》1974年 ハナヱ・モリ メトロポリタン美術館、ニューヨーク 1996年メアリー・グリッグス・バーク氏寄贈(1996. 130. 6a,b)森英恵《イヴニングアンサンブル》1974年 ハナヱ・モリ メトロポリタン美術館、ニューヨーク 1996年メアリー・グリッグス・バーク氏寄贈(1996. 130. 6a,b)©The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY

メトロポリタン美術館に収蔵された作品が、日本初公開される点も本展の大きな見どころです。

日本美術のコレクターとして知られるメアリー・グリッグス・バークの依頼によって制作されたドレス。江戸時代の画家・伊藤若冲による『月下白梅図』から着想を得ており、月明かりのもとに咲く梅の静かな美しさが、デザインに活かされています。

異なる時代や文化を横断しながら生まれたその表現は、単なるデザインの枠にとどまらず、アートとしての魅力も感じさせます。

本展は森のニューヨークやパリでの活動にも光を当てており、どのようにして世界の舞台へと歩みを進めていったのか、具体的にたどることができる構成です。

今も生き続ける「美しさ」に触れよう

「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」展示風景 島根県立石見美術館 撮影:小川真輝「生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ」展示風景 島根県立石見美術館 撮影:小川真輝

森英恵が制作したドレスの美しさに惹かれる人はもちろんですが、それだけで終わらないのが「ヴァイタル・タイプ」の面白さです。布や図案、ドレス一着が生まれるまでの背景に目を向けることで、ファッションによる表現を体感できます。

また、日本ならではの美意識がどのようにして世界へと届いていったのか、その過程に興味がある人にもぜひ見てほしい内容です。

実際に森の作品と向き合うことで、写真や言葉だけでは伝わらないスケールや思いに触れられるはずです。

展覧会詳細

会期:2026年4月15日(水) ~ 2026年7月6日(月)
毎週火曜日は休館
※5月5日(火・祝)は開館

会場:国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2

開館時間:10:00~18:00
毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで

入場料:2,200円(一般)、1,800円(大学生)、1,400円(高校生)
中学生以下は入場無料(学生証または年齢のわかるものが必要)
4月17日(金)~19日(日)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は入場無料

主催:国立新美術館、テレビ朝日、東京新聞
特別協力:森英恵事務所、一般財団法人森英恵ファッション文化財団
企画協力:島根県立石見美術館
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト:生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ

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纏まりあ

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風情ある蔵造りの街・川越生まれのライター。身近な視点でアートの美しさや面白さを伝えます。好きな絵画はミレーの「オフィーリア」。企業メディアのコラムやエンタメなど、幅広いジャンルの執筆経験あり。趣味はおしゃれと観劇、洋画・海外ドラマ鑑賞。ヴァイオリンを習っています。

風情ある蔵造りの街・川越生まれのライター。身近な視点でアートの美しさや面白さを伝えます。好きな絵画はミレーの「オフィーリア」。企業メディアのコラムやエンタメなど、幅広いジャンルの執筆経験あり。趣味はおしゃれと観劇、洋画・海外ドラマ鑑賞。ヴァイオリンを習っています。

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