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2026.6.6
バーバリーが日本の若手アーティストを世界へ——「YJA」が京都市京セラ美術館で作品披露
英国の名門ファッションブランド、バーバリーが、日本を拠点とする若手アーティストを紹介する新たなコミッションプログラム「YJA(Young Japan-based Artists)」を発表しました。2026年6月3日(火)から9月6日(日)まで、京都市京セラ美術館で開催される展覧会「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」の関連プログラムとして、日本人新進アーティスト2名の作品が披露されます。
左:䑓原蓉子©Yoko Daihara. Courtesy Take Ninagawa, Tokyo. 右:顧剣亨©Kenryou Gu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
YBAからYJAへ——90年代英国アートの精神を現代に受け継ぐ
「YJA」が名前の由来とするのは、1990年代の英国で美術シーンに革命を起こした「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」です。YBAは、既存のアートの概念を根底から覆す挑発的な姿勢で世界を驚かせました。バーバリーは、そのDNAを現代的な文脈で引き継ぐ場として、日本の若い才能に光を当てます。
本取り組みは、テートおよびブリティッシュ・カウンシルとの連携のもと実施されるもので、バーバリーが100年以上にわたって培ってきたアート・カルチャー支援の歴史の延長線上にあります。
注目の2人——自然と人間の関係性を探る
今回「YJA」に選ばれたのは、顧剣亨(Kenryou Gu)と䑓原蓉子(Yoko Daihara)の2名です。両者に共通するのは、自然界を主題に、人間と環境の関係性を独自の視点で問い直す姿勢。その問いかけは、天候や自然をブランドの核心に置いてきたバーバリーの精神とも深く共鳴します。
顧剣亨は、1994年京都生まれ、上海育ち。京都芸術大学卒業後、フランス・アルルの国立高等写真美術学校に留学した経歴を持ちます。気候・時間・風景の知覚を交差させる「デジタル・ウィービング」と呼ぶ独自手法で、刻一刻と変化する森林のダイナミズムを可視化します。
彼は次のように語っています。
「作品は、気候や時間によって形成されるダイナミックなシステムとしての森林を描いており、固定された風景ではなく、自然と環境の関係性が可視化される瞬間を捉えています」
金沢21世紀美術館での個展やKYOTOGRAPHIEへの参加など、国内外で注目を集める気鋭の作家です。
䑓原蓉子は、東京を拠点に活動するアーティスト。都市の自然や日常の風景からドローイングを起こし、テキスタイル作品へと変換する独特のプロセスから、その作品は「ウーブン・ペインティング(織られた絵画)」とも呼ばれます。
細胞、植物、食といった身近な生と死のイメージが、ウールやテキスタイルを通じてアウトドアの要素と融合し、触覚的な表現へと昇華されます。十和田市現代美術館、東京都現代美術館、金沢21世紀美術館など主要美術館での展示実績も豊富です。
バーバリーの伝統とも響き合う「織り」の技法
「YJA」の2作品に共通する制作技法が「テキスタイル操作・織り」であることも、本プログラムならではの見どころです。バーバリーの創業者トーマス・バーバリーが発明したギャバジン生地は、ツイル織によって構成され、過酷な環境から人を守りながら探検を可能にする素材として生まれました。アーティストたちが「織る」という行為を通じて自然を表現することは、ファッションの枠を超えたバーバリーの文化的ルーツと、自然な形で結びついています。
展覧会詳細
展覧会名:テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート(関連プログラム「YJA」同時展示)
会期:2026年6月3日(水)〜9月6日(日)
会場:京都市京セラ美術館 東山キューブ
※入場料・開館時間等の詳細は京都市京セラ美術館公式ホームページをご確認ください。
テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート | 京都市京セラ美術館 公式ウェブサイト
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