EVENT
2026.9.25
【東京・日本橋】街の壁が巨大なキャンバスに。ぺんてるが選んだ4人の壁画アート、9月25日から公開&スタンプラリー開催
東京・日本橋に、4つの巨大な壁画アートが登場する。
筆記具・画材ブランド「ぺんてる」を展開するアストラム株式会社が、壁画アーティストの発掘・支援を行う「Pentel ミューラル ルーキーズ プロジェクト(Pentel × Mural Rookies Project)」で選出した4名の作品を、2026年9月25日(金)より一般公開。
公開にあわせて、3カ所・4作品を巡るデジタルスタンプラリー「アートウォークスタンプラリー」とアートウォークマップの配布もスタートする。ショッピングや街歩きのついでに、街に溶け込んだアートと出会える企画だ。
目次
「Pentel ミューラル ルーキーズ プロジェクト 2026」
筆記具・画材ブランド「ぺんてる」を展開するアストラム株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石垣淳一)が、2026年9月25日(金)より、日本橋エリアの3カ所で壁画アート4作品を一般公開する。
「Pentel ミューラル ルーキーズ プロジェクト(Pentel × Mural Rookies Project)」で選出された4名のアーティストが、9月1日(火)から9月23日(水)にかけて描き上げた作品だ。
290件超の応募から選ばれた4人が、日本橋の壁に描く
同プロジェクトは、1946年に教育用画材のメーカーとして創業したぺんてるが、発祥の地である日本橋を起点に、壁画アート(ミューラル)を通じて世界に羽ばたくアーティストの発掘と支援を行う取り組み。
壁画スペースのあるアートホテル「BnA_WALL」を日本橋で運営するBnA、国内外で数百におよぶ壁画を制作してきたTokyoDexとともに、2024年にスタートした。
3回目となる今年は、昨年を上回る290件以上の応募のなかから「戸奈さくら」「文字8フレッシュ!」「SARU1」「阿部くらら」の4名が選ばれている。
会場が美術館ではない、というのがこのプロジェクトのいちばん面白いところだと思う。
描かれる場所は、アートホテルの壁面、ビルの外壁、そして三井不動産が推進する「(仮称)日本橋本町一丁目5番街区計画」の工事用仮囲い——つまり、いずれ姿を変えることが前提になっている壁だ。
やがて役目を終えるかもしれない壁に、H6mやW13mというサイズで全力を注ぐ。その一回性は、額縁のなかの絵画とはまったく別の緊張感を持っている。
戸奈さくら「Colors of the City」──水の都の地下に、もう一つの日本橋
BnA_WALL(東京都中央区日本橋大伝馬町1-1)に描かれたのは、戸奈さくらによるH6m×W6mの正方形の壁画。
テーマは「Colors of the City」で、展示期間は2026年9月25日(金)~10月28日(水)。
本人はこうコメントしている。
「現在の日本橋は、かつての水の都の上に築かれた都市にすぎなく、その地下には独自に発展した別の『日本橋』が生きているかもしれない、という発想から、日本橋の過去・現在・未来が共存する、もう一つの都市を描きました」
千葉県出身、東京藝術大学油画専攻卒。装飾モチーフや多彩な色彩を用いて、独自の世界観で現代における普遍的なユートピア像を探究してきた作家だ。
学生時代にレストランやバーでの壁画制作を経験したという経歴を知ると、街なかの壁に描くことへの確かな手つきにも納得がいく。
埋め立てられた水路の記憶が、いまも地下で生き続けている——そんな仮説を、装飾というかたちで立ち上げてみせた一枚だと感じた。
文字8フレッシュ!「Sounds of the City」──街を「鳴らす」イコライザー
文字8フレッシュ!による壁画(THE A.I.R BUILDING)
THE A.I.R BUILDING(東京都中央区日本橋本町3-2-8)の壁面を担当したのは、文字8フレッシュ!。
H4m×W9m、テーマは「Sounds of the City」で、展示期間は2026年9月25日(金)~11月16日(月)。
「日本橋で感じた『動き』や『流れ』、『歴史』を表現しました。時間の流れとともに変化する街をイコライザーのように表現し、モチーフに強弱をつけさまざまなリズムが生まれる壁画を目指しています」とコメントする。
ファッションブランドやミュージシャンへのグラフィックワーク、子ども向け教材のイラスト提供などを手がける作家。
画面を埋め尽くすモチーフの密度は、たしかに音量メーターが振り切れているような賑やかさで、どこから見始めてもいいし、どこで見終わってもいい。街の音をそのまま壁に固定したような一面だ。
SARU1・阿部くらら「Connections of the City」──仮囲いという横長のキャンバス
日本橋エリアの工事用仮囲い(東京都中央区日本橋本町1-5)には、2作品が並ぶ。どちらもテーマは「Connections of the City」、展示期間は2026年9月25日(金)~12月31日(木)だ。
昭和通り側を担当したのはSARU1。
H3m×W11mの横長の画面について、「たくさんのエリアで形成され、それぞれの歴史がある日本橋。飛脚や葦、散歩中の人といったモチーフを描き、その地域に生きる(生きた)人々が、エリアを表すブロックを行き来している様子を表現しました。通りに面した横長の絵になるので歩きながら見ても展開を楽しめるようにしてあります」と語る。
2020年から北海道小樽市を拠点に、絵画、アニメーション、壁画、布、立体作品など複数のメディアを横断しながら制作を続けている作家だ。
もう一方、日本橋・江戸桜通り側のH3m×W13mを手がけたのは阿部くらら。
「日本橋は時代とともに大きく変わってきましたが、その中で変わらなかったものとは何か?という問いから生まれた答えが『人間の形』でした」。
街で見かけた植物や岩といった「自然の形」も、変わらず存在してきたものとして描かれている。東京都出身、2018年より活動を開始し、ランウェイを歩くファッションモデルや風景から切り取ったイメージを絵画作品へ展開してきた。
W11mとW13m。どちらも立ち止まって一望するのが難しいサイズで、だからこそ2人とも、歩きながら少しずつ画面が展開していくことを前提に構図を組んでいる。
鑑賞者が絵の前を通り過ぎる速度までが作品の一部になっている——これは仮囲いという条件があってこそ生まれる発想だろう。
淡い色数に絞った阿部の画面と、ブロックを渡り歩くSARU1の画面が向かい合う通りを、実際に往復して確かめてみたい。
街を歩いて集める、アートウォークスタンプラリー
Pentel × Mural Rookies Project 2026 アートウォークマップ
公開にあわせて、プロジェクトと壁画を紹介する「アートウォークマップ」が配布される。
配布期間は2026年9月25日(金)~10月28日(水)で、予定枚数に達し次第終了。
配布スポットはBnA_WALL、THE A.I.R BUILDING、日本橋各所で、PDFデータは公式WEBページやSNSでも公開される。
あわせて、3カ所・4作品を巡るデジタルスタンプラリー「アートウォークスタンプラリー」も同じ期間に開催。
参加費は無料(通信料は自己負担)で、マップや公式WEBページ・SNSに掲載のURLから参加し、対象スポットでデジタルスタンプを獲得する仕組みだ。
3カ所すべてのスタンプを集めると、全員にBnA_WALLまたはTHE A.I.R BUILDINGで使える100円分の割引券がもらえる(利用可能期間:2026年9月26日(土)~10月28日(水))。
さらに応募者のなかから抽選で合計9名に、BnA_WALLの宿泊券(1組2名様)、ぺんてるのアート製品セット(3名様)、TokyoDexのオリジナルトランプ&Tシャツ(3名様)、THE A.I.R BUILDINGのハンバーガー無料券(1組2名様)、三井不動産の三井ショッピングパーク アーバン お買物・お食事券2,500円分(1名様)が当たる。
メイン画材は「ぺんてる」のスクールガッシュ。メンターは澁谷忠臣
壁画制作には、ぺんてるの画材が使われている。
メイン画材となったのはアクリル樹脂系不透明えのぐ「スクールガッシュ」。
マット調の仕上がりで、乾燥後は水に流れない耐水性を持つ。
壁塗りには画筆「ネオセーブル」、細かな線描きには耐水性の顔料インキを使った油性ペン「ペイントマーカー」、下描きには「ぺんてるパステル(デッサン・クロッキー・コンテ画用)」が使われている。
図工の時間に握っていたあの画材が、そのまま6mの壁面で使われていると思うと、なんだか胸が高鳴る。
ラフ画の作成から実際の制作現場までをサポートするメンターを務めたのは、澁谷忠臣。1973年生まれ、横浜市出身で、多摩美術大学デザイン科立体デザイン専攻プロダクトデザイン専修卒。
線的に再構築する独自の世界観を武器に国境を超えて活動するアーティスト/イラストレーターで、GIVENCHYのエンブレム(2008)やNIKE AIR JORDAN CP3.IVのビジュアル(2011)など、数々のグローバルブランドとのコラボレーションを手がけてきた。
第3回となる今回は初の取り組みとして、壁画制作の前に4名が実際に日本橋の街を歩き、地域の方々との対話を重ねる「街リサーチワークショップ」を実施。
街への理解を深めたうえで、日常や風景を自らの感性で捉え直した作品が生まれている。
また「日本橋エリア仮囲い」は、東京都の文化事業「TOKYO CITY CANVAS」の一環として、アーツカウンシル東京の「TOKYO CITY CANVAS助成 2025年度 第1期」に採択された。
工事現場の仮囲いをキャンバスに見立て、都市の余白に創造性を注ぎ込む——その考え方が、このプロジェクトと重なっている。
開催概要
◆Pentel × Mural Rookies Project 2026 壁画アート
公開開始:2026年9月25日(金)
【会場/アーティスト/展示期間】
・BnA_WALL(東京都中央区日本橋大伝馬町1-1)/戸奈さくら/2026年9月25日(金)~10月28日(水)
・THE A.I.R BUILDING(東京都中央区日本橋本町3-2-8)/文字8フレッシュ!/2026年9月25日(金)~11月16日(月)
・日本橋エリア仮囲い(東京都中央区日本橋本町1-5)/SARU1・阿部くらら/2026年9月25日(金)~12月31日(木)
アートウォークマップ配布:2026年9月25日(金)~10月28日(水)※予定枚数に達し次第終了
アートウォークスタンプラリー:2026年9月25日(金)~10月28日(水)/参加費無料
お披露目イベント「THIS&THAT」:2026年9月25日(金)予定
主催:アストラム株式会社
企画・運営事務局:BnA株式会社
企画・運営支援・管理支援・アーティスト選考・現場制作:TokyoDex株式会社
協力:三井不動産株式会社
助成:アーツカウンシル東京(TOKYO CITY CANVAS助成)
公式WEBページ:Pentel ミューラル ルーキーズ プロジェクト
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