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2026.10.23

【東京国立近代美術館】竹久夢二 時代を創る表現者。魅惑のレトロモダンを感じよう

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1912年から1926年にかけての大正時代、日本では西洋文化と日本の伝統とが融合した独自の文化「大正ロマン」が花開いた。

この「大正ロマン」の顔とも言うべき存在が、竹久夢二だ。

画家、詩人、ジャーナリスト、デザイナーなど多様なジャンルで才能を発揮し、時代を牽引した夢二。そんな彼の世界を、全国から集められた約500点の作品・資料を通して紹介する展覧会『竹久夢二 時代を創る表現者』展が10月23日から東京国立近代美術館でスタートする。
今回はその見どころを紹介しよう。


①最高傑作《黒船屋》、約40年ぶりに東京へ


竹久夢二と聞いて、まず思い浮かぶのは「夢二」式とも呼ばれるあの独特の女性像だ。


ほっそりした体つきで、大きな目に愁いを漂わせた女性たちは、歌麿ら江戸の浮世絵師たちが描いた美人像とは趣きを異にする。和と洋とが混ざり合う近代の美意識の結晶とも言える存在だ。


そんな夢二式美人の代表格で、夢二の最高傑作としても名高い《黒船屋》が、約40年ぶりに東京で公開される。


竹久夢二《黒船屋》 1919(大正8)年 竹久夢二伊香保記念館

ぜひ、見ておきたい。


②レトロモダン:夢二が作った時代の美


夢二は、国内外の美術雑誌を参照しながら、植物や幾何学模様を鮮やかな色彩で大胆に配置した斬新なデザインを生み出した。それらは、千代紙や便箋と封筒、手ぬぐいやうちわ、半襟、さらには楽譜や書籍などさまざまな商品に活かされ、人々の生活を美しく彩った。


竹久夢二 半襟図案原画 [赤い実と小鳥] 1914–1916(大正3–5)年 竹久夢二伊香保記念館

夢二自身が作詞し、表紙のデザインも手がけた流行歌『宵待草』の楽譜も、前期に展示される。


竹久夢二 セノオ楽譜 No.106 『宵待草』 1921(大正10)年 [1918年 初版] 千代田区(龍星閣竹久夢二コレクション) 前期展示(10/23(金)~11/23(月・祝))

大正の人々に愛された夢二グッズの数々に触れてみたい。


③時代を見つめたジャーナリストの目


夢二は当時のトレンドを生み出すクリエイターであるだけではなく、ジャーナリストとして社会を見つめる一面も持っていた。


1923年に起きた関東大震災を取材したスケッチや新聞の連載などを通して、夢二のあまり知られていない一面にも迫ることができるだろう。


竹久夢二 《震災スケッチ 築地三一教会》 1923(大正12)年 竹久夢二伊香保記念館

画家やデザイナーとして、文筆家として、明治の末から大正、そして昭和を見つめ、その文化を牽引し続けた夢二。


彼の多岐にわたる仕事を通して、短くも華やかな大正ロマンの時代と、時代を駆け抜けた夢二の足跡を今一度追いかけてみたい。


展覧会情報

展覧会名:竹久夢二 時代を創る表現者
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
会期:2026年10月23日(金)~2027年1月11日(月・祝)
[前期]2026年10月23日(金)~11月23日(月・祝)
[後期]2026年11月25日(水)~2027年1月11日(月・祝)
休館日:月曜日(ただし11月23日、1月11日は開館)、11月24日、年末年始(12月28日~1月1日)
開館時間:10:00 –17:00(金曜・土曜は10:00 –20:00) ※入館は閉館の30 分前まで
観覧料:
一般 2,100円(1,900円)
大学生 1,200円(1,000円)
高校生 700円(500円)
( )内は20名以上の団体料金、ならびに前売券料金(販売期間:8月25日~10月22日)。いずれも消費税込み。
中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により団体料金でご鑑賞いただけます。
本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)もご覧いただけます。

展覧会公式サイト
竹久夢二 時代を創る表現者


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ヴェルデ

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アート・ライター。大学ではイタリア美術を専攻し、学部3年の時に、交換留学制度を利用し、ヴェネツィア大学へ1年間留学。作品を見る楽しみだけではなく、作者の内面や作品にこめられた物語を紐解き、「生きた物語」として蘇らせる記事を目標として、『Web版美術手帖』など複数のWebメディアに、コラム記事を執筆。

アート・ライター。大学ではイタリア美術を専攻し、学部3年の時に、交換留学制度を利用し、ヴェネツィア大学へ1年間留学。作品を見る楽しみだけではなく、作者の内面や作品にこめられた物語を紐解き、「生きた物語」として蘇らせる記事を目標として、『Web版美術手帖』など複数のWebメディアに、コラム記事を執筆。

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