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2026.7.14
【国立西洋美術館】『テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話』風景画の巨匠による80点超が集結
「光の画家」とも呼ばれ、英国ロマン主義を代表する芸術家、ターナー(1775-1851)。
風景画の発展に大きく寄与した彼を特集する展覧会『テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話』が、国立西洋美術館にて開催されます。会期は10月24日(土)~2027年2月21日(日)。その後、大阪中之島美術館に巡回予定です。
目次
J.M.W. ターナー《捕鯨船エレバス号に万歳! もう一頭獲ったぞ!》 1846年展示 油彩/カンヴァス テート美術館 Photo: Tate
本展にあわせ、ロンドンのテート美術館の所蔵品から80点以上の作品が来日。ターナーの芸術に浸るまたとない機会となりそうです。
見どころ①イギリスから80点超の作品が集結!ターナーの傑作に触れるチャンス
J.M.W. ターナー《新月――あるいは「ボートを失った、きみにフープはやらない」》 1840年展示 油彩/板(マホガニー) テート美術館 Photo: Tate
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーは、19世紀頃にイギリスを中心に活躍した画家です。風景画の巨匠として名高く、光や大気、荒れ狂う海や空など、刻々と移り変わる世界の一瞬を捉えて絵に表しました。
ターナーによる情感豊かな風景画は伝統的な風景画の枠を超え、絵画の可能性を拡大。光あふれる画面は印象派の先駆けとも言われ、西洋美術の発展に欠かせない巨匠です。
J.M.W. ターナー《月光、ミルバンクでの習作》 1797年展示 油彩/板(マホガニー) テート美術館 Photo: Tate
ロンドンのテート美術館は世界最大のターナー・コレクションを誇り、このたび、同コレクションより80点超の作品が来日。選りすぐりの名品を鑑賞すれば、ターナーの絵画の美しさはもちろん、ほかの画家たちが受けた感動も追体験できそうです。
見どころ②「崇高」とは何か?ターナーが向き合った自然
J.M.W. ターナー《バッカスとアリアドネ》 1840年展示 油彩/カンヴァス テート美術館 Photo: Tate
ターナーが活躍した当時のイギリスでは、「崇高」をめぐって議論が展開されていました。筆頭となる哲学者エドマンド・バークは、「崇高」とは巨大で危険な対象によって呼び起こされる恐怖のような感動である、といったように考えました。
J.M.W. ターナー《荒海と難破船》 1840-45年頃 油彩/カンヴァス テート美術館 Photo: Tate
人々の緊張を緩める「美」と対照的、とされた「崇高」。この考え方は当時のロマン主義の芸術家たちに大きな影響を与えました。本展では、風景という圧倒的な対象を描いたターナーの芸術を、「崇高」というキーワードからも読み解いていきます。
見どころ③テート美術館ならでは!現代アートとの時を超える「対話」
J.M.W. ターナー《荒海とイルカ》 1835-40年頃 油彩/カンヴァス テート美術館 Photo: Tate
ロンドンのテート美術館では、オールドマスターの芸術作品と現代美術を併置する展示を積極的に行っています。本展でも、ターナーの絵画とともにさまざまな現代アーティストたちの作品が展示され、珍しいコラボレーションが楽しめそうです。
J.M.W. ターナー《三つの海景》 1827年頃 油彩/カンヴァス テート美術館 Photo: Tate
たとえば、20世紀に「抽象的崇高」という概念とともに語られたマーク・ロスコやバーネット・ニューマンの絵画、オラファー・エリアソンが氷河を記録した写真シリーズなど、ターナーと接点のある作品を紹介。美術の発展を感じるとともに、過去の作品が決して「過去のもの」として終わってはいないことにも気づける、学びの多い展覧会となりそうです。
展覧会情報
展覧会名:テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話
●東京会場
会期:2026年10月24日(土)-2027年2月21日(日)
会場:国立西洋美術館
開館時間:9:30-17:30 金曜・土曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日、11月24日(火)、12月28日(月)-2027年1月1日(金・祝)、1月12日(火)
※ただし、11月23日(月・祝)、2027年1月11日(月・祝)は開館
※2027年1月12日(火)―2月21日(日)の期間、国立西洋美術館 常設展は閉室
●大阪会場
会期:2027年3月13日(土)-6月27日(日)
会場:大阪中之島美術館
▼展覧会公式サイト
テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話
画像ギャラリー
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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。
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