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2026.7.9

【京都国立博物館・東京国立博物館】特別展「源氏物語 王朝のかがやき」両館が総力を挙げる大規模展が開催!

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『源氏物語』の魅力を深掘りするかつてない大規模な特別展「源氏物語 王朝のかがやき」が、京都国立博物館・東京国立博物館にて開催されます。会期は10月6日(火)~11月29日(日)(京都)、2027年1月19日(火)~3月14日(日)(東京)です。

重要文化財 源氏物語画帖 若紫 土佐光吉・長次郎筆 安土桃山~江戸時代・17世紀 京都国立博物館蔵 [京都会場のみに出品]

紫式部による作品『源氏物語』は世界最古の長編小説ともいわれ、千年以上も読み継がれてきました。その影響は文学だけでなく美術や芸能にも広がり、日本における文化の発展の源泉となった存在と言えます。

京都・東京の両国立博物館が力を合わせて実現する本展では、日本の文化に豊かな「かがやき」を与え続けた名作の魅力にあらためて注目。『源氏物語』の場面やモチーフを表した絵画、工芸品の展示に加え、写本や注釈類、物語から派生した芸能の広がりも包括して紹介されます。

見どころ① 京博では約50年ぶり、東博では初の「源氏物語展」開催!

紫式部像 土佐光起筆 江戸時代・17世紀 滋賀・石山寺蔵

『源氏物語』とは、平安時代に紫式部が書いた長編物語。美貌と才能に恵まれた主人公・光源氏を中心に、人生と恋模様を繊細な心の動きとともに綴った日本の名作です。

「源氏物語展」が開催されるのは、京博では約50年ぶり、東博では初めてとのこと。本展では、書き写されて伝わってきた『源氏物語』や、作者の紫式部自身についてはもちろん、後世への影響についても紐解いていきます。

車争図屛風(右隻) 土佐光茂筆 室町時代・永禄3年(1560) 京都・仁和寺蔵

『源氏物語』は単なる物語として楽しまれてきただけでなく、物語に記された行事が実際に行われることもあったそう。特に鎌倉時代後期から室町時代にかけて、こうした動きが起こったようです。

このように、長らく人々の憧れの的であった『源氏物語』は、絵画や工芸品のモチーフとして日本美術でも大きな存在感を放ちます。本展でも、特定の場面を暗示するモチーフで彩られた工芸品や、『源氏物語』のシーンを描いた色紙や絵巻、大画面の屛風などを展示。俵屋宗達による国宝《源氏物語関屋澪標図屏風》(東京・静嘉堂文庫美術館蔵)をはじめ、貴重な作品が一堂に会します。

源氏物語図扇面貼交屛風(左隻) 室町時代・16世紀 広島・浄土寺蔵

また、国内外で分蔵され全容が不明なことから「幻」とされる、《源氏物語絵巻(盛安本)》の一部も展示。源氏物語の全文を書写し数多くの絵を付した本作では、伝統に捉われず新たな図像も創造されています。一般的な源氏絵の枠を超えており、研究の観点でも重要な作品です。

源氏物語絵巻(盛安本) 葵(部分) 江戸時代・17世紀 京都国立博物館蔵

さらに、室町時代に活躍した宮廷絵所預・土佐光信による源氏絵が、アメリカから里帰りして出品。さまざまな作品を切り口に、『源氏物語』の世界観を味わえる展覧会となりそうです。

見どころ② 国宝《源氏物語絵巻》が場面を替えて全期間出品!

国宝《源氏物語絵巻》(愛知・徳川美術館ならびに東京・五島美術館蔵)は、『源氏物語』を描いた現存最古の作品であるのみならず、絵巻のなかでも最高傑作のひとつとされる名品です。本展では会期中に場面を替えながら、全期間通じての展示となります。

本作の見どころといえば、物語を表現する巧みな構図や、貴族世界を表すのにふさわしい色彩や線描。画面自体は縦20cmあまりと小さめながら、情感たっぷりに場面を表現します。さらに、物語本文を書写した詞書(ことばがき)の仮名文字や、紙にほどこされた装飾も大きな見どころです。

見どころ③ 京都展は〈能〉、東京展は〈浮世絵〉を中心とした展示も!

本展の構成の一部は会場ごとに異なります。特に、京都展では〈能〉、東京展は〈浮世絵〉を中心とした展示も見どころです。

重要文化財 能面 泥眼 「天下一河内」焼印 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵 [京都会場のみに出品]

能は『源氏物語』と関わりが深く、両者の出会いによって生まれた 「葵上」「玉鬘」「野宮」「夕顔」「源氏供養」などの演目は、「源氏能」として今も親しまれています。京都展では、光源氏への妄執により生霊となった六条御息所を表現した能面などの展示を通し、『源氏物語』と能の関係を探ります。

美人愛猫図 礒田湖龍斎筆 江戸時代・天明年間(1781~89)頃 東京国立博物館蔵 [東京会場のみに出品]

また、『源氏物語』は江戸時代の浮世絵でも人気のテーマでした。登場人物や場面を当世らしくアレンジした浮世絵が生まれ、「源氏ブーム」は江戸の出版文化をも牽引。東京展では、美人画などの展示を通し、江戸の人々が楽しんだ『源氏物語』に迫ります。

千年以上にわたり愛され続け、誰もが知る『源氏物語』。本展に足を運び、その新たな魅力を見つけてみませんか?

展覧会情報

◆特別展「源氏物語 王朝のかがやき」

●京都会場
会場:京都国立博物館 平成知新館
会期:2026年10月6日(火)~11月29日(日)
【主な展示替】
◎前期:10月6日(火)~11月1日(日)
◎後期:11月3日(火・祝)~11月29日(日)
※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替あり
休館日:月曜日、10月13日(火)、11月24日(火)
※ただし、2026年10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館
開館時間:9:00~17:30(入館は17:00まで)、
金曜日は9:00~20:00(入館は19:30まで)

●東京会場
会場:東京国立博物館 平成館
会期:2027年1月19日(火)~3月14日(日)
※会期中、一部の作品は展示替あり
休館日:月曜日
※ただし、2027年2月22日(月)は開館
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
※夜間開館については現在検討中

展覧会公式サイト:特別展「源氏物語 王朝のかがやき」

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明菜

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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。

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