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EVENT

2026.1.23

平山郁夫が描いた“平和の旅路”を日本橋で辿る。全長約30m《大シルクロード・シリーズ》8連作が集結

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平和の尊さを生涯描き続け、文化財保護にも尽力した日本画家・平山郁夫(1930–2009)。その画業を象徴する名品が集まる展覧会、平山郁夫シルクロード美術館所蔵「平山郁夫展 平和の旅路 ―シルクロードから日本へ」が、日本橋三越本店にて開催されます。

本展で公開されるのは、全長約30mに及ぶ《大シルクロード・シリーズ》8連作をはじめ、《平成の洛中洛外》、そして館外初出展となる絶筆《窓辺の花(未完)》まで。平山が描いた“精神の風景”と、その根底にある平和への祈りを体感できる貴重な機会となりそうです。

平山郁夫シルクロード美術館所蔵「平山郁夫展 平和の旅路 ―シルクロードから日本へ」平山郁夫シルクロード美術館所蔵「平山郁夫展 平和の旅路 ―シルクロードから日本へ」

シルクロードは「旅の記録」ではなく、“祈りの風景”として描かれた

《アフガニスタンの砂漠を行く・月》171×364cm 2007年《アフガニスタンの砂漠を行く・月》171×364cm 2007年

平山郁夫が描いたシルクロードは、単なる異国情緒の再現ではありません。砂漠を行くキャラバン、祈る人々、遥かな古代の記憶——それらは、文化や民族を越えて人類が共有してきた精神性そのものとして画面に立ち上がります。

第1会場では、シルクロードをテーマにした《大シルクロード・シリーズ》8連作を一堂に公開。圧倒的なスケール感が、鑑賞者を“旅の中”へと包み込むような展示になりそうです。さらに、取材旅行のスケッチブックなども展示され、作品が生まれるまでの視点や時間の積み重なりも感じられます。

《アフガニスタンの砂漠を行く・日》171×364cm 2007年《アフガニスタンの砂漠を行く・日》171×364cm 2007年

《平成の洛中洛外》から瀬戸内まで。“ふるさとの景色”に宿るまなざし

《平成の洛中洛外(左隻)》183×362cm 2004年《平成の洛中洛外(左隻)》183×362cm 2004年

《平成の洛中洛外(右隻)》183×362cm 2003年《平成の洛中洛外(右隻)》183×362cm 2003年

第2会場では「ふるさとの景色」をテーマに、日本の風土を描いた作品が並びます。
《平成の洛中洛外》や《燦・瀬戸内(輝く瀬戸内海)》など、土地の光や空気感をたたえた画面は、遠いシルクロードの風景と響き合いながらも、どこか私たちの記憶に触れるような親密さを持っています。

また本展では、生前に使用していた絵具や絵筆などを特別展示するコーナーも設けられます。作品だけでなく、制作の痕跡から画家の存在に近づける点も見逃せません。

《燦・瀬戸内(輝く瀬戸内海)》43×100cm 1997年《燦・瀬戸内(輝く瀬戸内海)》43×100cm 1997年

館外初出展の絶筆《窓辺の花(未完)》が語る、最後の時間

《窓辺の花(未完)》80.3×116.7cm 2009年《窓辺の花(未完)》80.3×116.7cm 2009年

本展の大きな注目のひとつが、未完の絶筆《窓辺の花(未完)》の公開です。
平山郁夫シルクロード美術館の館外では初めての出展となり、画家が最後に向き合っていた“静かな光景”が、今回の展示に深い余韻を与えます。

壮大な旅路を描き続けた画家が、最終的に見つめていた窓辺の花——その未完という在り方も含めて、平山の画業を振り返るうえで象徴的な一作となりそうです。

絵画と思想が結びついた軌跡。文化財保護と国際交流の歩みも紹介

本展では、平山郁夫の「画家としての仕事」だけでなく、ユネスコ親善大使としての文化財保護や国際交流への取り組みにも光を当てます。資料や年表を通じて、作品に込められた思想と実践の軌跡を併せて辿れる構成です。

平山の絵画は、平和を願う心と切り離せないものとして存在しています。美しい風景の背後にある“守りたいもの”への意志が、鑑賞体験をより立体的なものへと導いてくれそうです。

主な展示作品(平山郁夫シルクロード美術館所蔵)

《古代ローマの遺跡 フォロ・ロマーノ》171×364cm 2008年《古代ローマの遺跡 フォロ・ロマーノ》171×364cm 2008年

・《アフガニスタンの砂漠を行く・月》171×364cm(2007年)
・《アフガニスタンの砂漠を行く・日》171×364cm(2007年)
・《古代ローマの遺跡 フォロ・ロマーノ》171×364cm(2008年)
・《平成の洛中洛外(左隻)》183×362cm(2004年)
・《平成の洛中洛外(右隻)》183×362cm(2003年)
・《燦・瀬戸内(輝く瀬戸内海)》43×100cm(1997年)
・《窓辺の花(未完)》80.3×116.7cm(2009年)

開催概要

平山郁夫シルクロード美術館所蔵「平山郁夫展 平和の旅路 ―シルクロードから日本へ」平山郁夫シルクロード美術館所蔵「平山郁夫展 平和の旅路 ―シルクロードから日本へ」

平山郁夫シルクロード美術館所蔵 平山郁夫展 平和の旅路 ―シルクロードから日本へ
会期:2026年2月20日(金)〜3月2日(月)
時間:午前10時~午後7時(最終日午後6時閉場)
※入場は各日終了30分前まで
会場:日本橋三越本店 本館7階 催物会場
主催:日本橋三越本店/日本経済新聞社
入場料:一般1,200円/大学生1,000円(高校生以下無料・税込)
公式ページ:https://www.mistore.jp/shopping/event/nihombashi_e/hirayamaikuo_50

関連イベント

ギャラリートーク(会場内・各日午後2時)

・2月21日(土)「手塚雄二氏 師 平山郁夫を語る」
 手塚雄二氏(東京藝術大学名誉教授、日本美術院 業務執行理事・同人)

・2月28日(土)「小宮 浩氏 平山郁夫との思い出」
 小宮 浩氏(文化財保護・芸術研究助成財団 専務理事)
※参加には入場券が必要です。椅子の用意はありません。混雑時は入場制限の場合あり。

三越伊勢丹所蔵作品 特別展示(無料)

本館7階 催物会場の無料観覧スペースにて、所蔵作品3点を特別展示。
《法隆寺夜桜》《伊勢神宮の朝》《浄瑠璃寺》

関連販売(ミュージアムグッズ等)

《文明の十字路を往く アナトリア高原 カッパドキア》 770,000円 税込(リトグラフ/42.2×90cm/2011年)《文明の十字路を往く アナトリア高原 カッパドキア》 770,000円 税込(リトグラフ/42.2×90cm/2011年)

会場:本館7階 催物会場 第2会場出口前
図録、ポストカード、クリアファイルのほか、版画作品も紹介されます。
例:《文明の十字路を往く アナトリア高原 カッパドキア》770,000円(税込)
(リトグラフ/42.2×90cm/2011年)

同時開催(入場無料)

平山郁夫 作品展
会期:2月18日(水)〜2月23日(月・祝)※最終日午後5時終了
会場:本館6階 美術特選画廊
内容:日本画・水彩画 約20点

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イロハニアート編集部

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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。

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