NEWS
2024.12.20
能登半島地震の支援企画『あえのがたり』が始動。加藤シゲアキによる「輪島塗」着想のアートワーク公開
実力派作家10名が結集、復興支援を目指す意欲作。
能登半島地震の被災地支援を目的とした小説アンソロジー『あえのがたり』(講談社)の書影が公開されました。
表紙は、NEWSのメンバーでもある作家・加藤シゲアキ氏が手がけ、能登の伝統工芸「輪島塗」からインスピレーションを得たアートワークが採用されています。
本作は、今村翔吾氏、小川哲氏、加藤シゲアキ氏の呼びかけにより実現。朝井リョウ氏や今村昌弘氏など、実力派の若手作家10名が参加する意欲的なプロジェクトとなっています。
目次
輪島塗からインスパイアされた表紙デザイン
表紙のアートワークは、輪島塗の特徴である「黒」「赤」「金」の色彩を、アルコールインクアートという手法で表現。
加藤氏の提案により実現し、一般社団法人日本アルコールインクアート協会の協力を得て制作されました。
能登地域の伝統工芸「輪島塗り」からインスピレーションを受けたアートワークを加藤シゲアキさんが制作。
制作過程を追うドキュメンタリーも公開予定
また、本企画の裏側を追ったドキュメンタリー「かたりごと-Document of『あえのがたり』-」が、発売日の2025年1月22日から講談社の公式YouTubeチャンネル「KODANSHA Books&Comics」で配信されることも決定。
直木賞選考待ち会の様子から、能登取材、表紙制作、作家インタビューまでを収録します。
※本書の印税相当額と講談社の売上相当額は、能登半島の復興支援に寄付される予定です。
参加作家プロフィール(五十音順)
朝井リョウ
1989年岐阜県生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『何者』で直木賞を受賞。最新作は『生殖記』。本作では「うらあり」を執筆。
麻布競馬場
1991年生まれ。2021年からSNSに投稿していた小説が「タワマン文学」として話題に。『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』でデビュー。本作では「カレーパーティ」を執筆。
荒木あかね
1998年福岡県生まれ。2022年『此の世の果ての殺人』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。「Z世代のアガサ・クリスティー」と呼ばれる。本作では「天使の足跡」を執筆。
今村翔吾
1984年京都府生まれ。2022年『塞王の楯』で直木賞を受賞。他に『茜唄』『幸村を討て』など。本作では「夢見の太郎」を執筆。
今村昌弘
1985年長崎県生まれ。2017年『屍人荘の殺人』でデビュー。同作は映画化、コミカライズも。本作では「予約者のいないケーキ」を執筆。
小川哲
1986年生まれ。2022年『地図と拳』で直木賞を受賞。『君のクイズ』で日本推理作家協会賞を受賞。本作では「エデンの東」を執筆。
加藤シゲアキ
1987年大阪府生まれ。2012年『ピンクとグレー』でデビュー。2021年『オルタネート』で吉川英治文学新人賞受賞。アイドルグループ「NEWS」メンバー。本作では「そこをみあげる」を執筆。
佐藤究
1977年福岡県生まれ。『テスカトリポカ』で直木賞受賞。『幽玄F』で柴田錬三郎賞受賞。本作では「人新世爆発に関する最初の報告」を執筆。
蝉谷めぐ実
1992年大阪府生まれ。2020年「化け者心中」でデビュー。2024年『万両役者の扇』で山田風太郎賞受賞。本作では「溶姫の赤門」を執筆。
柚木麻子
1981年東京都生まれ。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。『BUTTER』が英語圏で大ヒット。本作では「限界遠藤のおもてなしチャレンジ」を執筆。
書籍情報
タイトル:『あえのがたり』
著者:今村翔吾/小川哲/加藤シゲアキ/朝井リョウ/麻布競馬場/荒木あかね/今村昌弘/佐藤究/蝉谷めぐ実/柚木麻子
発売日:2025年1月22日(水)
価格:2,200円(税込)
判型:四六判ワイド上製
ページ数:224ページ(予定)
発行:講談社
ISBN:978-4-06-537876-2
SNS
X(旧Twitter)公式アカウント:@aenogatari
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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。
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