EVENT
2026.6.5
東京国立博物館 法隆寺宝物館で、佐々木蔵之介の声に導かれるサウンドイマーシブ体験『水と祈りの追憶』が開催
東京国立博物館 法隆寺宝物館にて、特別限定鑑賞体験『水と祈りの追憶』が2026年6月8日(月)に開催されます。
本企画は、東京国立博物館 法隆寺宝物館と、Mixed Realityプラットフォーム「Auris(オーリス)」を開発・運営するGATARIによる協働プロジェクト。俳優・佐々木蔵之介の声に導かれながら、法隆寺宝物館の空間と収蔵品をめぐるサウンドイマーシブ体験です。
従来の音声ガイドが「作品解説を聴く」ことを主な役割としてきたのに対し、本体験では、来場者の歩みや動作に応じて物語が展開。音声が空間に重なり、鑑賞者自身の行動によって体験が立ち上がっていきます。
目次
休館日の法隆寺宝物館で向き合う、1300年の祈り
会場となる法隆寺宝物館は、飛鳥・奈良時代の仏像や工芸品を収蔵する東京国立博物館の施設です。建築家・谷口吉生が「水」をコンセプトに設計した建築としても知られ、静謐な水盤、薄暗い展示空間、整然と並ぶ仏像群が、深い祈りの時間を感じさせます。
『水と祈りの追憶』では、通常の開館日ではなく休館日の法隆寺宝物館に少人数の来場者を迎え、特別な鑑賞体験を実施。サウンドイマーシブ体験を起点に、同館専門職による講座、法隆寺にちなんだ特別な折詰割烹料理、沈香の香りを嗜む香道体験、琵琶の演奏が組み合わされます。
視覚だけでなく、音、香り、味、空間の気配を通して、1300年の時と向き合う構成です。
佐々木蔵之介が演じる“天人”の声が、鑑賞者を飛鳥奈良の世界へ誘う
本体験で語りを担うのは、俳優・佐々木蔵之介。語り手である“天人”として、また、先に宝物館を訪れた一人の旅人として、来場者を1300年前の祈りの世界へと誘います。
ヘッドホンから届く声に耳を澄ませながら館内を歩くと、音が大きくなる場所へ自然と足が向かい、そこで新たな語りと出会う。立ち止まる時間、沈黙する時間さえも、物語の一部となります。
普段なら静かに通り過ぎてしまう菩薩像も、音声によって新たな視点が与えられることで、もう一度立ち止まり、造形や表情、背後にある祈りへと目を向けたくなる存在へと変わります。
音声ガイドから、空間と対話する鑑賞体験へ
本企画を支えるのが、GATARIのMixed Realityプラットフォーム「Auris」です。
Aurisは、スマートフォンとイヤホンを使って、現実空間に音声や物語を重ねることができるプラットフォーム。来場者の位置や向き、姿勢情報を取得し、その動きに合わせて音声や演出を展開させることができます。
特徴的なのは、物語の進行に画面を必要としない点です。鑑賞者の目は、スマートフォンではなく、目の前の空間や菩薩像へと向けられたまま。音声が鑑賞の補助ではなく、空間と作品を見るための新しい感覚をひらいていきます。
従来の音声ガイドが、番号を選んで解説を聴く一方向の体験だったとすれば、Aurisによるサウンドイマーシブは、歩く、立ち止まる、振り返るといった自然な行動そのものが鑑賞を変化させる体験といえるでしょう。
未来の博物館・美術館鑑賞を考える試み
東京国立博物館 学芸研究部長の河野一隆氏は、法隆寺宝物館には「人々の祈りや願いが千年以上の時を超えて息づいている」とし、本企画について「音を通して祈りの世界に身を置き、新たな体験を生み出す試み」とコメントしています。
博物館や美術館において、作品の前でどれだけ立ち止まれるか。そこにある物語に、どのように気づくことができるか。『水と祈りの追憶』は、音声を単なる解説ではなく、鑑賞者と作品、そして空間を結び直すためのメディアとして捉え直す試みです。
仏教美術、建築、音、香り、食、演奏が重なり合う本企画は、これからのミュージアム体験の可能性を示す一日限りの特別な鑑賞体験となりそうです。
開催概要
<イベント名>
「没入型サウンドイマーシブ鑑賞」「当館専門職の解説による香りの講座と香道体験」「本格シェフの特別料理ご飲食」のセット企画イベント
<会場>
東京国立博物館 法隆寺宝物館
1室・2室・エントランスホール
<開催日>
2026年6月8日(月)
<開催時間>
11:00〜14:00/16:00〜19:00
<定員>
40名
各回20名
<料金>
30,000円(税込)
<主催>
東京国立博物館 法隆寺宝物館
<演出・技術提供>
GATARI
<予約URL>
https://www.asoview.com/channel/ticket/jgz3hboMWt/ticket0000051446/
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