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2024.8.13
京都9/14〜『生誕140年記念 石崎光瑤』鮮やかな花鳥画の大作が並ぶ
京都文化博物館にて特別展『生誕140年記念 石崎光瑤』が開催されます。会期は9月14日(土) 〜 11月10日(日)です。
石崎光瑤(いしざき・こうよう、1884-1947)は京都を中心に活躍した近代の日本画家で、鮮やかな色彩の華麗な花鳥画を数多く残しました。伊藤若冲にも早くから注目して研究するなど、西洋や東洋のさまざまな絵画を学んで独自の絵画表現を深めました。
故郷の富山県など北陸地方以外では、光瑤はこれまでほとんど紹介されてきませんでした。本展は、全国初となる光瑤だけを掘り下げた大規模回顧展。目を見張るほど鮮やかで華やかな作品の数々を、この機会に鑑賞してはいかがでしょうか。
見どころ①全国初の大規模回顧展
光瑤は鮮やかな色彩が特徴の花鳥画を多く描きました。全国初の大規模回顧展となる本展では、初期から晩年までの代表作を通じて、光瑤の画業の全貌に触れることができます。
富山県に生まれた光瑤は、石川県金沢に滞在した江戸琳派の絵師・山本光一に師事。その後19歳で京都に出て、竹内栖鳳に入門しました。
石崎光瑤《熱国妍春》1918年 京都国立近代美術館蔵【展示期間:9/14~10/14】
1916年から翌年にかけてはインドを旅し、その成果として熱帯風景の花鳥を主題に《熱国妍春》《燦雨》を制作。文展・帝展で二年連続の特選を受賞して注目を集め、近代京都画壇における地位を確立しました。
石崎光瑤《白孔雀》(右隻)1922年 大阪中之島美術館蔵【展示期間:10/1~11/10】
本展では代表作《熱国妍春》《燦雨》《白孔雀》の3点も展示。同時に見ることができるのは京都会場のみで、期間は10月1日(火)~10月14日(月・祝)の2週間です。貴重な機会を逃さないよう、ぜひ足をお運びくださいませ。
見どころ②若冲に学び、若冲を超える画家?
光瑤はヨーロッパを巡遊して西洋絵画を学んだり、日本・東洋の古画を熱心に研究したりもしました。なかでも関心を寄せたのが、伊藤若冲です。
今では「奇想の画家」として人気を博している若冲に、いち早く注目した光瑤。1925年には、若冲の代表作《仙人掌群鶏図襖》(大阪・西福寺蔵・重要文化財)を発見し、雑誌で紹介しています。
石崎光瑤《鶏之図(若冲の模写)》1926年 富山市郷土博物館蔵【展示期間:左幅9/14~10/14、右幅10/16~11/10】
本展では、若冲を模写した光瑤の作品も展示されます。
他にも、京狩野をはじめ幅広く古画を学ぶなど、光瑤はさまざまな絵画を研究しました。色彩美が特徴の作風は、やがて洗練された画風へと変わっていきます。静謐な雰囲気を醸し出す独特の世界観も味わい深く、会場でじっくり鑑賞したいところです。
見どころ③寺外初公開の襖絵《雪嶺》
金剛峯寺奥殿〈虹雉の間〉 ※襖絵は石崎光瑤《虹雉》1934年
晩年の光瑤が描いた大作であり、通常非公開の高野山金剛峯寺奥殿襖絵二十面も、京都会場では特別展示されます。
また、そのうち八面の《雪嶺》は寺外初公開です。ということは、今回を逃したら次はいつ見られるわからないのでは…!?
本展の担当学芸員の方は、
「石崎光瑤は、明治後期から昭和前期にかけて京都を中心に活躍し、鮮やかな色彩で独自性に富んだ華麗な花鳥画を数多く残した日本画家です。
未だ知名度の低い画家ではありますが、力のある魅力的な作品を描いてきた作家です。
この機会に是非多くの方に見ていただきたいと思っています。」
とコメントを寄せています。
まだあまり知られていない画家だからこそ、新しい感動を得られる機会になりそうです。私も本展で光瑤の作品を見るのが今から楽しみです。
展覧会情報
特別展「生誕140年記念 石崎光瑤」
会場:京都文化博物館 4階・3階展示室
会期:2024年9月14日(土)〜11月10日(日) ※会期中、展示替あり
開室時間:10:00〜18:00(水・金曜日は20:30まで)※入場は閉室30分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
公式ウェブサイト:特別展「生誕140年記念 石崎光瑤」
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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。
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