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2024.12.4
【沖縄】やんばるアートフェスティバル2024-2025~山原本然の芸術体験~
沖縄本島北部の豊かな自然を舞台に、2025年1月18日(土)から2月24日(月・祝)まで開催される「やんばるアートフェスティバル2024-2025」。世界自然遺産にも登録されたやんばるの魅力を、アートを通じて体感できるこのイベントは、国内外から多くの注目を集めています。この記事では、フェスティバルの見どころや魅力、アクセス情報、周辺観光情報まで、余すことなくお伝えします。
目次
やんばるアートフェスティバルとは?
やんばるアートフェスティバルは、沖縄県北部地域(通称:やんばる)で開催される地域芸術祭です。2017年からスタートし、今回で8回目の開催となります。やんばるの豊かな自然環境、独自の文化、そしてそこに住む人々の暮らしとアートを融合させることで、新たな地域の魅力を発掘し、発信することを目指しています。
2024-2025年のテーマ「山原本然」に迫る
今回のテーマは「山原本然」。※読み:やんばる ほんぜん
「然」とは「そのまま」「ありのまま」という意味で、「本然」は「本来あるべき元々の姿」を指します。時代が変化し、社会が大きく変動する中でも、やんばるの自然、暮らし、文化が持つ本来の美しさ、やんばるのままであり続ける限り、きっと大丈夫。というメッセージが込められています。
本芸術祭を通じて、やんばる本然の自然、暮らし、文化が持つ
ありのままの美しさと、 奥深い創造の世界をお楽しみください。
多彩なアーティストが集結!エキシビション部門
Yambaru Art Festival 2023-2024 淀川テクニック 「やんばるオオゴミウオ」 展示風景
国際的に活躍するアーティストから、沖縄県内の新進気鋭のアーティストまで、総勢31組が参加するエキシビション部門。金島隆弘氏をディレクターに迎え、やんばるの自然や文化と対話するように生まれたサイトスペシフィックな作品の数々は、見る者に驚きと感動を与えてくれます。
注目のアーティストピックアップ!
■浅田政志:家族写真をテーマにした作品で知られる写真家。ユーモアと温かさ溢れる作品で、やんばるの家族のポートレートを制作するなど、地域との繋がりを深めます。
■片桐功敦:花道みささぎ流家元の華道家。伝統的な生け花にとらわれず、現代美術的なインスタレーションから小さな野草を生けたものまで、幅広いスタイルで作品を制作。植物と人間の関係性を探求し、アニミズム的な視点を取り入れた作品は、やんばるの自然との対話の中で、どのような新しい表現を生み出すのでしょうか。
Chim↑Pom from Smappa!Group 撮影:山口聖巴
■Chim↑Pom from Smappa!Group:社会問題に鋭く切り込む作品で知られるアーティストコレクティブ。やんばるの自然環境や社会問題に焦点を当てた作品は、私たちに新たな視点を与えてくれるでしょう。
■Henning Wagenbreth:ドイツ出身のイラストレーター、グラフィックデザイナー。独特の線と色彩で描かれる作品は、やんばるの自然と調和し、幻想的な世界観を作り出します。
■黄海欣:台湾出身のアーティスト。ユーモアとダークさを併せ持つ作品は、社会の矛盾や人間の複雑さを表現し、見る者に深い問いを投げかけます。
■ロドリゲス=伊豆見・彩:沖縄県出身、ニューヨーク在住のアーティスト。沖縄、キューバ、プエルトリコにルーツを持ち、消えゆく歴史の継承や儀礼、文化アイデンティティをテーマに、インスタレーション、パフォーマンス、彫刻、映像など多様な表現方法で作品を制作。自身のルーツと重なる沖縄の地で、どのような作品を展開するのか注目です。
沖縄の工芸に触れる!クラフト部門
メイン会場・大宜味村立旧塩屋小学校での YAF CRAFT MARKET
麦島美樹氏、麦島哲弥氏をキュレーターに迎え、沖縄の伝統工芸から現代アートまで、選りすぐりのクラフト作品が集結。陶器、ガラス、織物、染物、木工など、素材の温もりと職人の技が光る作品は、見ているだけでも心が豊かになります。お気に入りの作品を見つけて、やんばるの思い出を持ち帰りましょう。
クラフト部門の注目ポイント
■PORTRIVER MARKETとのコラボレーション:浦添市港川の人気セレクトショップ「PORTRIVER MARKET」がキュレーションを担当。沖縄のクラフトシーンを熟知した二人の視点で選ばれた作品は、どれも魅力的で、お土産探しにも最適です。
■多様なジャンルの作品:伝統的な工芸品から、現代的なデザインを取り入れた作品まで、幅広いジャンルの作品が展示販売されます。きっとあなたの好みに合う作品が見つかるはずです。
■作家との交流:会場では、実際に作品を制作した作家と直接話をする機会もあります。作品への想いや制作プロセスなどを聞くことで、より深く作品を理解し、楽しむことができるでしょう。
開催概要
期間 2025年1月18日(土)~ 2月24日(月祝)
時間 メイン会場/大宜味村立旧塩屋小学校 11:00-17:00
※休館:毎週火曜・水曜 メイン会場 入場料 : 一般 500円/沖縄県民 300円/高校生以下 無料
会場 沖縄県本島北部地域の各会場
【大宜味村】 大宜味村立旧塩屋小学校 大宜味村喜如嘉保育所 やんばる酒造
【国頭村】 オクマ プライベートビーチ&リゾート 辺土名商店街
【名護市】 オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ カヌチャリゾート 名護市民会館前アグー像
【サテライト会場】 BEB5沖縄瀬良垣 by 星野リゾート(恩納村) ホテルアンテルーム那覇(那覇)
公式サイト https://yambaru-artfes.jp
アクセス方法
■車:那覇空港から沖縄自動車道経由で約2時間。各会場には駐車場が用意されていますが、数に限りがあるため、公共交通機関の利用も検討しましょう。
■バス:那覇空港から高速バスで名護バスターミナルまで行き、そこから路線バスに乗り換えて各会場へアクセスできます。
■タクシー:各会場へのアクセスはタクシーも便利です。ただし、料金が高額になる場合があるため、事前に料金を確認することをおすすめします。
周辺観光情報
やんばる地域には、美しい自然や文化に触れられる観光スポットがたくさんあります。アートフェスティバルと合わせて、周辺観光も楽しんでみてはいかがでしょうか。
おすすめ観光スポット
■やんばる国立公園:貴重な動植物が生息する亜熱帯の森。トレッキングやバードウォッチングなど、自然を満喫できるアクティビティが楽しめます。
■大石林山:奇岩怪石が織りなす神秘的な景観。パワースポットとしても知られています。
■古宇利島:美しい海と白い砂浜が広がるリゾートアイランド。ハートロックと呼ばれるハート型の岩も人気です。
■美ら海水族館:世界最大級の水槽でジンベエザメやマンタの遊泳を間近で見ることができます。
まとめ
やんばるアートフェスティバルは、アートを通じてやんばるの魅力を再発見できる特別なイベントです。世界自然遺産の豊かな自然の中で、個性豊かな作品の数々を堪能し、心に残る体験をしてみませんか?
そして!なんと、今回イロハニアートでは、やんばるアートフェスティバル2024-2025の特別取材を予定しています!現地の様子など、ここでしか見られない情報をお届け予定です。どうぞお楽しみに!
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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。
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