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2025.9.4
古代オリエント博物館が贈る「やっぱりエジプトが好き♡ 昭和のニッポンと古代のエジプト」展でタイムスリップ!
2025年は、私たちにとって特別な年です。昭和100年という節目を迎え、さらに今年2月にはエジプトで新たな王墓が発見されるという、まさに古代エジプトへの関心が最高潮に達する一年。
そんな記念すべき年に、サンシャインシティ(東京・池袋)にある古代オリエント博物館が、心躍る秋の特別展「やっぱりエジプトが好き♡ 昭和のニッポンと古代のエジプト」を2025年9月27日(土)から11月24日(月・振)まで開催します。
目次
日本人が愛した「エジプト柄ブーム」の全貌を解き明かす
日本におけるエジプト人気と聞くと、1965年(昭和40年)に東京・京都・福岡を巡回し、290万人以上を動員したツタンカーメン展を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実はそれよりもずっと以前から、古代エジプトをモチーフにしたデザインは日本の日常生活の中に息づいていました。
本展では、北名古屋市歴史民俗資料館(昭和日常博物館)の貴重な所蔵品を含む約200点のコレクションを通して、昭和30年代から40年代にかけて日本を席巻した「エジプト柄ブーム」の知られざる全貌に迫ります。
布地、紙製品、陶磁器、木工品、金属製品、革製品、さらには漫画やテレビ番組といったサブカルチャーまで、あらゆる分野に登場した古代エジプトのデザインが、当時の日本人の暮らしにどのような彩りを与えていたのか。その興味と憧れ、そして美意識を、令和の今の視点から再発見できる貴重な機会となるでしょう。
展覧会の見どころをご紹介!
本展は以下の6つの章で構成され、多岐にわたる「エジプト柄」の世界を堪能できます。
第1章 布地:日常を彩ったエジプトの神々
古代エジプトの神聖な動物や太陽など、様々なモチーフがプリントされた布地で作られたワンピース、スカート、着物、半纏、ハンカチ、ネクタイ、巾着袋、蚊帳などが展示されます。当時のファッションや生活様式に、どのようにエジプト柄が取り入れられていたのかがわかります。
第2章 紙:学びと日用品に宿るエジプトデザイン
ノートの表紙やブックカバー、書店の包装紙、紙箱の飾り紙など、古代エジプトの建築物、墓壁画、人物像などのイラストやデザインが施された紙製品を紹介。当時の子どもたちが使っていた学用品から、普段の買い物で目にした包装紙まで、身近なアイテムにエジプトが息づいていたことを実感できます。
第3章 陶磁器・ガラス:食卓を彩るエジプトの器
マグカップ、カップ&ソーサー、ティーセット、ポット、徳利、御猪口、茶器セットなど、日用品にすっかり溶け込んだエジプト柄の陶磁器やガラス製品が多数展示されます。当時の食卓がどのような雰囲気だったのか、想像が膨らみます。
第4章 木:暮らしを飾る精緻な木工品
衣装ケースや整理ダンスといった家具、天袋などの小襖(こぶすま)、宝石箱、状差し(レターラック)など、木製の製品にも古代エジプトの意匠が用いられました。漆が塗られ、沈み浮彫など手の込んだ細工が施された品々は、当時の職人の技術の高さとエジプトへの深い敬愛を感じさせます。
第5章 金属・革:実用性とデザインの融合
灰皿やペン皿といった金属製品、革製品にもエジプトモチーフが採用されました。特に注目は、ハトホル女神を彷彿とさせるデザインの栓抜き。女神の頭飾りに栓を抜く機能が与えられた、ウィットに富んだ逸品です。
第6章 サブカルチャー:漫画や音楽に広がるエジプトの世界
「ジャイアントロボ」や「勇者ライディーン」に登場するネメス頭巾、現在も連載が続く『王家の紋章』、ロゼッタストーンのレコードジャケットに用いられたヒエログリフなど、昭和時代の漫画やテレビ番組、音楽といったサブカルチャーにも古代エジプト文明は深く根付いていました。当時のクリエイターたちが、どのように古代エジプトからインスピレーションを得ていたのか、その源泉に触れることができます。
担当研究員が語る、日本と古代エジプトの「響き合い」
本展の担当である古代オリエント博物館 研究部長の田澤 恵子先生は、「日本人と古代エジプト文明の響き合いに触れていただければ幸いです」とコメントしています。ツタンカーメン展以前から日本人に紹介されてきた古代エジプト文明が、どのように日本に受け入れられ、愛されてきたのか。その軌跡を辿ることで、私たち日本人の中に脈々と息づく「エジプト愛」を再認識できるでしょう。
古代オリエント博物館 研究部長 田澤 恵子(たざわ けいこ)
昭和40年(1965年)のツタンカーメン展で爆発的な人気を誇った古代エジプト文明。
実は、古代エジプトについてはそれよりもかなり前から日本人に紹介されていました。
日本人がどのように古代エジプト文明を知り、受け入れ、愛していったのか。
本展を通して、日本人と古代エジプト文明の響き合いに触れていただければ幸いです。
オリジナルグッズで「エジプト柄ブーム」を持ち帰ろう!
ミュージアムショップでは、本展図録のほか、ミイラマスクをモチーフにした扇子や、スカラベをモチーフにしたコンパクトミラーなど、本展オリジナルのエジプトテーマグッズが多数販売されます。関連書籍や現地からのインポートグッズも充実しており、お気に入りの「エジプト柄」アイテムを見つけて、ブームの余韻を日常に持ち帰ることができます。
古代オリエント博物館オリジナル 扇子(古代エジプトのミイラマスクとスカラベ) / 2,400円
古代オリエント博物館オリジナル リバーシブルコンパクトミラー(スカラベ) / 1,320円
豊富な関連イベントも!
本展の期間中には、展示をさらに深く楽しめる多彩な関連イベントが開催されます。これらのイベントを通して、古代エジプトの魅力に触れ、知識を深める貴重な機会となるでしょう。
講演会「昭和と古代エジプトをつなぐモノ語り」
講師: 伊藤 明良先生(北名古屋市歴史民俗資料館 館長)
日時: 10月13日(月・祝) 13:30〜15:00
料金: 1,000円
会場: サンシャインシティ内会議室
内容: 古代エジプト研究者の視点から、北名古屋市歴史民俗資料館の生活資料群に見られる古代エジプト柄コレクションの構築背景や魅力について紹介します。
子どものオリ博体験講座「エジプト柄のひみつ」
講師: 田澤 恵子(古代オリエント博物館研究部長)、髙見 妙(古代オリエント博物館教育普及員)
日時: 10月19日(日) 13:30〜
料金: 500円
会場: 古代オリエント博物館内
内容: 古代エジプトの模様を調べ、自分だけのエジプト柄を考える子ども向けの体験講座です。
※事前申込制。詳細はウェブページをご確認ください。
特別講座「神々への奉仕:古代エジプト神殿儀礼の世界」
講師: 田澤 恵子(古代オリエント博物館研究部長)
日時: 10月26日(日) 13:30〜15:00
会場: サンシャインシティ内会議室
内容: 古代エジプトの神殿が、世界(宇宙)秩序を維持する中心的な存在であったことを解説。神殿儀礼を通じて、古代エジプト人がどのように神々との関係を築いていたのか、その精神世界に迫ります。
※事前申込制。詳細はウェブページをご確認ください。
子ども向けワークショップ「古代エジプトの神官のお仕事を体験してみよう」
講師: 田澤 恵子(古代オリエント博物館研究部長)、髙見 妙(古代オリエント博物館教育普及員)
日時: 11月8日(土) 13:30〜14:00 / 14:15~14:45 / 15:00~15:30
会場: サンシャインシティ内会議室
内容: 古代エジプトの神官がどんな捧げものをしていたのか、衣装を着て道具を使いながら儀礼を体験できるワークショップです。
※事前申込制。詳細はウェブページをご確認ください。
視覚障害者のための展示解説ツアー
日時: 10月25日(土) 13:30~ ※1時間程度
料金: 無料(入館料のみで参加可能)
内容: 目の見えない方、見えにくい方に向けた展示解説ツアーです。
※事前申込制。詳細はウェブページをご確認ください
ギャラリートーク
日時: 9月27日(土)・10月5日(日)・11日(土)・11月9日(日)・15日(土)・24日(月・振)
いずれも14:00~ ※30分程度
料金: 無料(入館料のみで参加可能)
内容: 特別展「やっぱりエジプトが好き♡」の見どころを、担当研究員が直接解説します。
※申込不要
月いち!オリ博オンライン講座
月に一度、原則として第3週水曜日に配信されるオンライン講座。本特別展に合わせて、以下のテーマで開催されます。
10月「文様から読み解く古代エジプト文明の王権観」
講師: 中野 智章先生(中部大学 教授)
配信: 10月15日(水) 15:00より 一週間
料金: 500円
11月「古代エジプトの船大工」
講師: 山田 綾乃先生(東京文化財研究所 アソシエイトフェロー)
配信: 11月19日(水) 15:00より 一週間
料金: 500円
開催概要
日時: 2025年9月27日(土)~11月24日(月・振) 10:00~17:00 (最終入館16:30)
※10月2日(木)と11月21日(金)は20:00まで開館(最終入館19:30)
入館料: 一般1,000円、大・高生800円、中・小生600円
※団体割引・障害者割引あり
会場: 古代オリエント博物館 (東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ 文化会館ビル7階)
後援: 豊島区、豊島区教育委員会
特別協力: サンシャインシティ
協力: 北名古屋市歴史民俗資料館(昭和日常博物館)
問合せ: 古代オリエント博物館 03-3989-3491
古代オリエント博物館
引用元:展示会ページ
まとめ
昭和の時代に日本人が古代エジプトに抱いた熱い想いと、そのデザインがどのように私たちの暮らしに溶け込んでいたのか。「やっぱりエジプトが好き♡ 昭和のニッポンと古代のエジプト」展は、過去と現在、そして日本とエジプトを結びつける、感動的な体験となることでしょう。この秋はぜひ、古代オリエント博物館で、時を超えたエジプトの魅力に触れてみませんか?
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