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2026.1.2
【西麻布】坂本龍一、幻の一度きり上映ドキュメンタリー劇場公開記念展「Tokyo Melody|Popup」開催
坂本龍一のドキュメンタリー映画「Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto」の4Kレストア版劇場公開(2026年1月16日)を記念し、東京・西麻布のアートスペース「WALL_alternative」にて展示企画「Tokyo Melody|Popup」が2026年1月10日(土)から18日(日)まで開催されます。
本展は、単なる映画関連展示にとどまらず、坂本龍一という存在が、都市・時代・メディアとどのように共鳴していたのかを、アートの視点から立体的に体感できる企画です。
目次
「一度きりの上映」から、スクリーンへの帰還へ
この映画が初めて世に出たのは1985年。監督はアメリカ人アーティストのエリザベス・レナード。
フランス国立視聴覚研究所「INA」とともに制作され、日本では第1回東京国際映画祭で一度上映されたのみでした。
その後、VHSやDVD化もほとんど行われず、“観ることのできない作品”として語られてきた本作。しかし近年、倉庫から16mmフィルム原版が発見され、修復・デジタル化を経て、ついに劇場公開が実現します。
映画が捉えたのは「音楽家」だけではない
『Tokyo Melody』が特異なのは、坂本龍一を単なる作曲家・音楽家として描いていない点です。
映し出されるのは、1980年代の東京の都市風景、スタジオでのレコーディング風景、CM出演の舞台裏、YMO散開コンサート、戦場のメリークリスマスの印象的なシークエンス。
さらには、坂本自身の内省的なインタビューを通じて、創作と都市、個人と時代の関係性が浮かび上がります。
共演者として、矢野顕子、細野晴臣、高橋幸宏といった同時代を象徴する音楽家たちも登場。
YMO以降の日本の音楽史、さらには映像・広告・映画を横断する坂本龍一の活動が、都市文化の文脈の中で記録されています。
展示「Tokyo Melody|Popup」で体感する、アーカイブとしての坂本龍一
劇場公開に先駆けて開催される本展では、映画の世界観を空間化する試みがなされます。
見どころ
・坂本龍一の貴重なポートレート10点以上
・ライトボックスで浮かび上がる、1980年代東京の風景
・映像作品と関連アーカイブの展示
・「commmons: schola」など、思想や教育活動に触れる資料
・視聴覚エリアによる多角的な鑑賞体験
写真・映像・資料を通じて、坂本龍一の創作の“現場”そのものを覗き込むような構成となっています。
五感で味わう坂本龍一の世界
本展のもうひとつの特徴は、展示空間にとどまらない体験設計です。
会場では、坂本龍一が生前に愛したドリンクやフードを提供。さらに、関連グッズの先行販売も予定されています。視覚・聴覚だけでなく、味覚や嗅覚も含めて、坂本龍一の世界観を身体的に感じられる場となっています。
都市文化を再接続する試み「MEDIA ART CIRCUIT 2026」
本展は、西麻布〜六本木エリアを舞台に展開される「MEDIA ART CIRCUIT 2026」の一環として開催。
1980〜90年代のクラブカルチャーに根付いていた、音楽・映像・光・身体表現の融合を起点に、現代のメディアアートへと再接続する試みです。坂本龍一が体現してきたジャンル横断的な表現精神は、このプログラム全体の思想とも深く共鳴しています。
展示概要
Tokyo Melody|Popup at WALL_alternative
『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』4Kレストア版劇場公開記念 ―
会期:2026年1月10日(土)〜1月18日(日)※会期中無休
時間:16:00〜24:00
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
入場方法
A|16:00〜21:00(優先入場・事前申込推奨)
B|21:00〜24:00(自由入場)
※入場無料/ワンドリンク制(キャッシュレス決済のみ)
※詳細・申込は公式サイトをご確認ください。
映画と展示、そのあいだに立ち現れるもの
『Tokyo Melody』は、過去を懐かしむための作品ではありません。
それは、都市と創作がどのように結びつき、アーティストが時代と格闘してきたのかを、現在進行形の問いとして私たちに投げかけます。
劇場公開に先駆けて、その世界観を空間で体感できる「Tokyo Melody|Popup」。
坂本龍一という存在を、アートとして、アーカイブとして、そして都市文化の記憶として見つめ直す、貴重な9日間となるでしょう。
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