LIFE
2024.10.11
おうちにアートを持ち帰る。かわいいミュージアムグッズあつめ
ミュージアムショップでのお土産探しは美術館&博物館の楽しみのひとつ。代表作品をモチーフにしたアイテムや、企画展に合わせた限定グッズは、美術館を訪れた記念にもなりますね。
これ!と思ったアイテムをひとつ買って帰れば、帰り道もアート鑑賞の余韻にひたることができます。東京都内の人気ミュージアムの話題のアイテムをご紹介します!
目次
東京国立博物館の“名品”グッズ
八橋蒔絵螺鈿硯箱缶入クッキー
まずは手土産としても重宝しそうな「八橋蒔絵螺鈿硯箱缶入クッキー」(1,080円)。国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)」をあしらったクッキー缶です。
「八橋蒔絵螺鈿硯箱」は江戸時代に尾形光琳により制作されたもので、『伊勢物語』に登場する三河国八橋の情景を描いた硯箱です。実際の作品を参考にデザインされたクッキー缶は、再現度の高さが売り!
中に入っている7種類のクッキーは、東京會舘製と言うこだわりぶり。贈答用のお菓子で有名な老舗だけあり、文句なしの美味しさです。
歌川国芳のマスキングテープ
ステーショナリーなら国芳ファンに大人気のこちら。和紙素材のマスキングテープです。
江戸時代後期の絵師・歌川国芳といえば、動物を擬人化したユーモアあふれる浮世絵で有名。なかでも東京国立博物館が所蔵する「金魚づくし」や「猫あそび」は、展覧会の度に話題を集めるシリーズ作品です。
ミュージアムショップでは、「金魚づくし・百ものがたり」(463円)、「猫あそび」(323円)など、国芳の動物シリーズをプリントしたマスキングテープが3種類。テープをピーッと引き出すと、コミカルな金魚や猫が絵巻のように登場し、思わず笑顔になってしまいます。
企画展「博物館でアジアの旅 アジアのおしゃれ」
東京国立博物館は日本と東洋の美術品約12万件を収蔵する美の殿堂。収蔵品数・歴史・建物のすばらしさなど、どれをとっても日本有数の博物館です。
ミュージアムショップも、東京国立博物館が誇る国宝をモチーフとしたものや、東京の人気店とコラボしたものなど、話題性の高いアイテム尽くし。扱うアイテムは約2000点とも言われており、さすがの品揃えです。
企画展作品
企画展作品 コート 濃紺ヴェルヴェット地花卉文 様金銀糸刺繡
そんな東京国立博物館では、10月1日から「博物館でアジアの旅 アジアのおしゃれ」として、アジア各地の衣装や装飾品をテーマとした企画展を開催。インドのマハラジャ(藩主)が着用したきらびやかなコートや、紀元前15世紀のエジプトのジュエリーなどを展示します。
さらにミュージアムショップでは、企画展の作品をモチーフにしたクッションやピンバッジなどのグッズも販売。ぜひ作品鑑賞とともに楽しんで。
施設・開催概要
東京国立博物館(とうきょうこくりつはくぶつかん)
所在地:東京都台東区上野公園13-9
アクセス:JR上野駅公園口またはJR鶯谷駅南口から徒歩約10分
開館時間:9:30~17:00、金・土曜日は~20:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合翌平日)
観覧料:総合文化展(平常展)一般 1,000 円/大学生 500 円
公式サイト:東京国立博物館
※ミュージアムショップの営業時間は博物館の開館時間に準ずる
博物館でアジアの旅 アジアのおしゃれ
会期:2024 年 10 月 1 日(火)~11 月 10 日(日)
会場:東京国立博物館 東洋館
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
西洋画モチーフが可愛い! 東京都美術館
アートキャンディ〔Who am I ?〕
古今東西の美術品を紹介する東京都美術館のミュージアムショップは、デザイン性の高いアイテムで評判です。
ショップオリジナルのアートキャンディ〔Who am I ?〕(700円)は、名画の人物や画家の自画像が組み飴になったユニークなアイテム。レオナル・ド・ダヴィンチの「モナ・リザ」、ムンクの「叫び」、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」など、誰もが知る名作がモチーフになっています。
手作りなので、ちょっと形がいびつなのも可愛いところ! 6種類全部、何の作品か分かるでしょうか??
エコバッグ
デザインが素敵なだけでなく実用性も抜群なのが、ゴッホの代表作「ひまわり」をプリントしたエコバッグ(3,300円・ウェブ限定)。ゴッホは共同生活を送るゴーギャンの部屋を飾るため、「ひまわり」を制作したと言われています。
パっと目を引く鮮やかなイエローは、持っているだけで気分が上がること間違いなし。ひまわりが大きくあしらわれているので、シンプルなコーディネートの日にポイントアイテムとして取り入れるのがよさそう!
持ち手が長いので肩掛けにでき、マチがあるのでたくさん物が入る優れものです。底は布地が厚くしっかりしているので、展覧会の図録など少し重いものを入れても大丈夫。使わないときは折りたたんで、バッグに収納できます。
東京都美術館は、日本初の公立美術館として開館。国内外の名品を鑑賞できる特別展や自主企画展、美術団体による公募展など、多彩な展覧会が魅力です。正面エントランスすぐの常設ミュージアムショップは、展覧会チケットがなくても利用できるので、ぜひ気軽にのぞいてみて。
施設・開催概要
東京都美術館(とうきょうとびじゅつかん)
所在地:東京都台東区上野公園8-36
アクセス:JR上野駅公園改札から徒歩約7分、地下鉄銀座線・日比谷線上野駅7番出口から徒歩約10分、京成電鉄京成上野駅から徒歩約10分
開館時間:9:30~17:30、特別展開催中の金曜日は~20:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:第1、第3月曜日、特別展・企画展は毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)
観覧料:展覧会により異なる
公式サイト:東京都美術館
※ミュージアムショップの営業時間は美術館の開館時間に準ずる
草間彌生美術館の手みやげお菓子
プティ・ゴーフル
草間彌生美術館は、作家本人が設立した個人美術館。館内のショップスペースでは草間彌生作品を代表する網目模様や水玉モチーフのグッズを扱っています。
アイコニックな水玉缶が目を引くプティ・ゴーフルは、上野風月堂のもの。サクサクの生地でバニラ風味のクリームをサンドしています。かぼちゃ缶のプティ・シガールはヨックモックとのコラボ商品。
東京の名店とコラボしているので味は折り紙付きです! どちらも美術館限定アイテムなので、アート鑑賞の帰りに忘れずゲットしてくださいね。
プティ・シガール
草間彌生美術館は絵画や立体、インスタレーションなど多岐にわたるコレクションを年2回の企画展で公開しています。前衛的な建物も見どころで、屋上には大きなかぼちゃの大型作品も! エレベーターやトイレなどにも演出があり、空間自体も楽しめます。
10月17日からは、企画展「私は死を乗り越えて生きてゆきたい」を開催。戦争の影が色濃く見られる1940~50年代の絵画から最新作まで展示し、作家の死生観の表出とその変遷を紹介します。
『命の限り』(2015/アクリル・キャンバス )© YAYOI KUSAMA
施設・開催概要
草間彌生美術館(くさまやよいびじゅつかん)
所在地:東京都新宿区弁天町107
アクセス:大江戸線牛込柳町駅東口から徒歩約6分、または東西線早稲田駅出口1から徒歩約7分
開館時間:11:00~17:30 ※完全予約・定員制(各回90分)
休館日:月・火・水曜日、展示替え期間
観覧料:一般1,100円/小中高生600円
公式サイト:草間彌生美術館
※ミュージアムショップの営業時間は博物館の開館時間に準ずる
私は死を乗り越えて生きてゆきたい
会期:2024年10月17日(木)~2025年3月9日(日)
根津美術館のオリエンタルなアイテム
がま口ポーチ
日本・東洋古美術、約7600件を所蔵する根津美術館では、オリエンタルなミュージアムグッズに注目! 4000年以上の歴史を持つ、インド更紗をモチーフにしたシリーズが人気です。江戸時代に日本に伝来した更紗は、茶人たちがこぞって蒐集したと言われています。
レトロなムードのがま口ポーチ(2,900円)は、白地鶏頭文(写真左)と白地縞草花文(写真右)の2種類。それぞれ根津美術館所蔵の「雨漏茶碗」と「玄悦茶碗」の外箱の包み布の柄を再現しているそう。
花づくしシリーズ
もうひとつチェックしてほしいのが、開催中の展覧会で展示されている作品にリンクしたアイテム。現在開催中なのは、季節の情趣を感じられる企画展「夏と秋の美学」。花づくしチーフ(1,500円)は、秋の草花を繊細に描いた「秋草図」(銭維城筆 中国・清時代 18世紀 根津美術館所蔵)のモチーフをあしらったハンカチーフです。
季節の草花をそっと鞄に忍ばせれば、お出かけが楽しくなること請け合いです。7種類ある絵はがき(100円)もおすすめ。
施設・開催概要
根津美術館(ねづびじゅつかん)
所在地:東京都港区南青山6-5-1
アクセス:各線表参道駅A5出口から徒歩約8分
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合翌日)、展示替え期間
観覧料:オンライン予約制 一般 1,300 円~/学生(高校生以上)1,000円~
(当日券は+100円。混雑状況によって販売しない場合があります)
公式サイト:根津美術館
※ミュージアムショップの利用は美術館入館者に限る
企画展 夏と秋の美学 鈴木其一と伊年印の優品とともに
会期:2024年9月14日(土)~10月20日(日)
静嘉堂文庫美術館:国宝茶碗のリアルぬいぐるみ
ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ
2022年10月、世田谷から丸の内へ移転オープンした静嘉堂文庫美術館。開館と同時に発売され話題となったのが、「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」(5,800円)です。美術館を代表する所蔵品・国宝 《曜変天目》は、完全な形で現存するのは世界で3つだけという貴重なもの。
茶碗をリアルにぬいぐるみ化するというユニークなアイデアで注目を集め、発売後すぐに売り切れてしまう人気商品に。実際に触ることが叶わない国宝を手に取っている気分になれる!?と古美術ファンの間でウワサのアイテムです。
国宝 《曜変天目(稲葉天目)》 南宋時代(12~13 世紀) 静嘉堂蔵
実物の曜変天目茶碗は、現在開催中の特別展「眼福―大名家旧蔵、静嘉堂茶道具の粋」で展示中。将軍家や大名家旧蔵の由緒ある品や茶人たちの眼にかなった名品まで、さまざまな茶道具の数々を紹介しています。
施設・開催概要
静嘉堂文庫美術館(せいかどうぶんこびじゅつかん)
所在地:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1F
アクセス:千代田線二重橋前〈丸の内〉駅 3番出口直結
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)※夜間開館あり
休館日:月曜日(祝日の場合翌平日)、展示替え期間
観覧料:一般 1,500 円/大学・専門学校・高校生1,000 円
公式サイト:静嘉堂文庫美術館
※ミュージアムショップの営業時間は博物館の開館時間に準ずる
特別展「眼福―大名家旧蔵、静嘉堂茶道具の粋」
会期:2024年9月10日(火)~11月4日(月・振休)
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
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このライターの書いた記事
旅がライフワークのブックエディター/ライター。旅行ガイドの企画・制作、紀行文の執筆などをしています。“お出かけ”をテーマにアート情報を発信します!
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