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2025.4.21
【2025年度中学入試で最多出題の話題作!】画家・蟹江杏の小説『あの空の色がほしい』が100年後まで残る名作の誕生と感動の声
芸術と文学の境界を超えた感動作が、いま大きな注目を集めています。
画家・蟹江杏さんが初めて手がけた小説『あの空の色がほしい』が2025年4月23日付で重版されることになりました。
2024年5月の刊行以来、多くの読者の心を掴み、2025年度中学入試で最多の出題数を記録したことでも話題となっています。
現代版『窓ぎわのトットちゃん』と称賛される感動作!
『あの空の色がほしい』は蟹江杏さんの自伝的要素を反映した物語です。
学校で浮いている絵が大好きな小学生マコと、近所で"変人"と噂される芸術家「オッサン先生」との出会いから始まる物語は、ふたりのユニークな交流を軸に展開。
友だちや家族との関係を通して、マコが成長していく姿を色鮮やかに描き出しています。
1980年代後半の東京・日野市を舞台に、「オッサンの家」というサードプレイスで、「ホンモノの体験・ホンモノの感動」を味わい、自らの道を歩んでいく少女の物語は、「まるで現代版『窓ぎわのトットちゃん』のよう」と評され、子どもから大人まで幅広い読者を魅了しています。
中学入試で最多出題という異例の反響
本作は2025年度の中学入試で、大妻、海城、学習院女子、慶應義塾湘南藤沢、國學院大學久我山、明治大学付属中野など、多くの有名中学校の入試問題に取り上げられました。
また、全国学校図書館協議会選定図書にも選ばれ、教育現場からの評価も高い作品となっています。
著名人からの賞賛の声
落合恵子氏(作家・クレヨンハウス主宰)は「群青色の色鉛筆が、すきになった。自分を前より、すきになった。そうして誰かをも、すきになった」と本作の感動を表現。
吉田穂積氏(彫刻家)は「75のお爺さんも、ドキドキ、ワクワクしながら読みました。最後の章では、不覚にも涙が溢れそうになりました」と、年齢を超えた感動を語っています。
堀川拓郎氏(前 日野市教育長)は「人工知能が目まぐるしく進化する今だからこそ心に響く、まるでアートの世界に飛び込んだような、どこまでも自由な、感性と想像力の『たからもの』が詰まった一冊」と評し、吉田知明氏(劇作家/演出家)は「読んだ後に見えるいつもの景色が、色鮮やかに変わる。『自由ってなんだろう?』色彩豊かな言葉で綴られた物語」と称賛しています。
多彩な才能を持つ作家・蟹江杏
蟹江杏さんは東京都生まれ。
自由の森学園卒業後、ロンドンで版画を学び、現在は美術館や全国の百貨店、画廊で個展を開催する画家として活躍しています。
しなやかな線と圧倒的な色彩で描かれる作品は、豊かな物語性を喚起し、多くの人を魅了しています。
著書には作品集『杏と世界』、絵本『ハナはへびがすき』(第14回ようちえん絵本大賞受賞)などがあり、舞台美術や壁画制作、企業とのコラボレーションも手がけています。
また、NPO法人3.11こども文庫理事長として、被災地の子どもたちに絵本や画材を届ける活動や絵本専門の文庫を設立するなど、全国の子どもたちとアートをつなぐ活動を精力的に行っています。
アートを通しての多彩な活動が評価され、雑誌「Pen」が主催するPenクリエイター・アワード2021で、審査員特別賞を受賞しています。
作品情報
書名:あの空の色がほしい
著者:蟹江杏
発売日:2024年5月30日
重版出来日:2025年4月23日
税込定価:1,980円(本体1,800円)
ISBN:978-4-309-03188-0
仕様:46判/上製/224頁
書誌URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031880/
出版社:河出書房新社
※電子書籍も発売中です。詳細は各電子書籍ストアでご確認ください。
「群青色の色鉛筆が、すきになった。自分を前より、すきになった。そうして誰かをも、すきになった」。このような心の変化を体験できる一冊を、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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