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STUDY

2022.6.23

歴史・美術好き必見!「ローマ国立博物館 マッシモ宮 」の3つの魅力

ローマは歴史と美術の街であり、市内だけでも数えきれないほどたくさんの美術館があります。
ヴァチカン美術館、カピトリーニ美術館、ボルゲーゼ美術館など、有名どころの美術館ももちろん重要ですが、個人的におすすめなのがこの「ローマ国立博物館 マッシモ宮(Palazzo Massimo) です。

歴史・美術好き必見!「ローマ国立博物館 マッシモ宮 」の3つの魅力ArchaiOptix, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

テルミニ駅の目の前という好立地なだけでもうれしいですが、立地以外にも見ごたえ抜群の作品が所蔵されています。
この記事では、ローマ大学院で美術史を専攻している筆者が、マッシモ宮の魅力を3つに分けて紹介します。

激レア!古代ローマのフレスコ画

歴史・美術好き必見!「ローマ国立博物館 マッシモ宮 」の3つの魅力ArchaiOptix, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

マッシモ宮では、古代ローマ時代の芸術作品が展示されています。
中でも特に筆者が感動したのは、2階(ヨーロッパの1階)で展示されている古代ローマのフレスコ画です。
古代ローマで建築の装飾などに用いられていたフレスコという技法は、湿気に弱く長期間の保存が難しいという特徴があります。
そのため、古代からの芸術作品が多く残っているローマであっても、フレスコ画はなかなか見ることができません。
しかし、このマッシモ宮にはかなり保存状態の良い古代のフレスコ画がいくつも展示されています!
特に見逃すことができないのが、リヴィア宮殿から見つかった『庭』という紀元前1世紀のフレスコ壁画です。
一室すべての壁がフレスコ画でおおわれており、一歩足を踏み入れると幻想的な空間が広がっています。
青い空を背景に、様々な植物や動物が細かく描かれている作品は、古代ローマの洗練された芸術を間近で感じることができます。

保存状態抜群の古代モザイク画

歴史・美術好き必見!「ローマ国立博物館 マッシモ宮 」の3つの魅力Miguel Hermoso Cuesta, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

モザイクとは、細かいガラスや色のついた石などを小さく加工し、それを利用してデザインを構築する技法です。
古代ローマでは床装飾などにも用いられており、マッシモ宮の廊下にはずらりとモザイク作品が並んでいます。
モザイク画は絵画のようにインクを使用せず、ガラスや石の色を使っているので、経年による色褪せがないことが特徴です。
古代ローマの精度の高いモザイクは、遠くで見ているときと近くで見ているときでは印象が大きく異なります。
ぜひ、廊下を歩き回りながら近づいたり離れたり、表情豊かなモザイクを楽しんでみてくださいね。

共通チケットでお得に美術館巡り

歴史・美術好き必見!「ローマ国立博物館 マッシモ宮 」の3つの魅力Jensens, Public domain, via Wikimedia Commons

マッシモ宮がおすすめなもう1つ理由は、他の美術館との共通チケットにあります。
2022年5月現在、ローマ国立博物館の共通チケットには、以下の4施設が含まれています。
・ローマ国立博物館 マッシモ宮(Palazzo Massimo)
・ローマ国立博物館 アルテンプス宮(Palazzo Altemps)
・ディオクレティアヌス帝浴場
・クリプタ・バルビ
特に、ディオクレティアヌス帝浴場は、テルミニ駅の真正面にあり、マッシモ宮から歩いて1~2分の距離にあります。
それぞれの入場料は10€(1350円程度)ですが、共通チケットは14€(1890円)なので、2施設しか利用しないとしてもこちらの方がお得です。※2022年5月現在
ディオクレティアヌス帝浴場は、浴場建築の遺跡が素晴らしいだけでなく、内部にミケランジェロの設計した回廊があります。
回廊には古代ローマの彫刻や石棺などが所狭しと置かれているので、美術館・博物館としても見ごたえ抜群です。

美術通必見の穴場博物館

マッシモ宮 は、他の有名どころの美術館に比べるとなぜか観光客からの人気がなく、ハイシーズンでも比較的ゆっくりと作品を見ることができます。
なぜ知名度が高くないのかはわかりませんが、所蔵している作品は一級品ばかりで、しかも他では見られないような貴重なものもたくさんあります。
歴史好き、美術好きの人にはぜひとも足を運んでほしい、個人的な一押し博物館です!

はな

はな

3年半勤めた日系メーカーを退職後、2019年から2年半のスペイン生活を経て2021年秋よりイタリアの大学で美術史修士課程に進学予定。フリーライター、日英・日西翻訳として活動するかたわら、スペイン語話者を対象に日本語を教えています。趣味は読書、一人旅、美術館・教会巡り、料理。

3年半勤めた日系メーカーを退職後、2019年から2年半のスペイン生活を経て2021年秋よりイタリアの大学で美術史修士課程に進学予定。フリーライター、日英・日西翻訳として活動するかたわら、スペイン語話者を対象に日本語を教えています。趣味は読書、一人旅、美術館・教会巡り、料理。