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2025.2.28
【入場無料】春画から現代アートへ。兼子真一個展『ゆめうつつ』が渋谷Kuraで開催
伝統的な春画の要素を現代アートへと昇華させる兼子真一の個展が、渋谷の新たなアートスペースに登場する。
日本美術の伝統に根ざしながらも斬新な視点で「関係性」を可視化する試みは、アート愛好家だけでなく、日本の文化や美術史に興味を持つ人々をも魅了するだろう。
絡み合う手足というモチーフから世界の見えない関係性へと広がる兼子の世界観を、この春、渋谷で体験してみてはいかがだろうか。
春画の手足から紐解く「関係」の探求
渋谷のオルタナティブスペース「Kura」にて、現代アーティスト・兼子真一の個展『ゆめうつつ|YumeUtsutsu』が3月7日(金)から3月21日(金)まで開催される。
クリエイティブエージェンシーUltraSuperNewが手掛けるこの空間での第4弾展示となる本展は、日本の伝統的春画から着想を得た独創的なアプローチで注目を集めている。
兼子真一は「関係」をテーマに、春画に描かれた絡み合う手足をモチーフとした作品を多く制作しているアーティストだ。
彼の作品では、手足のもつれから視認できない人間関係や事象の相互作用を可視化する試みがなされており、彫刻、絵画、ドローイングなど多様な表現手法を駆使している。
「ゆめうつつ」—夢と現実の境界を探る
今回の展示テーマである「ゆめうつつ」は、夢と現実の境界が曖昧になる瞬間を指す古語だ。兼子はこのコンセプトを通じて、意識と無意識、形あるものと形なきものが交わる領域を探求している。
アーティストステートメントによれば、兼子にとって「ゆめうつつ」とは「感覚と現実の関係を探る表現の場」であり、春画の手足は「単なる身体の描写を超えて、『関係』を象徴するメタファー」として機能している。
日常に潜む見えない「関係」の在り方を、伝統的春画という日本美術の文脈を通して再解釈する試みは、現代アートの新たな地平を切り開くものだ。
アーティスト・兼子真一について
兼子真一は東京藝術大学デザイン科を卒業後、同大学院美術研究科デザイン専攻を修了。以来、浮世絵春画に描かれた絡み合う手足をモチーフに「関係」の探求を続けている。
主な展示歴には画廊宮坂(2005〜2024)、代官山蔦屋書店(2022)、国登録有形文化財・旧近藤邸(2013)などでの個展があり、MEET YOUR ART FESTIVAL(2024)、東アジア文化都市-中日韓彫刻招待展(2023)などの国際的な展示にも参加。
また、iichiko(焼酎)の雑誌広告にドローイングが採用される(2018〜)など、商業分野でも活躍している。
展覧会概要
タイトル:『ゆめうつつ|YumeUtsutsu』
会期:3月7日(金)〜3月21日(金)
開館時間:火曜〜金曜(14:00〜19:00)、土曜(11:00〜19:00)
休館日:日曜・月曜
場所:UltraSuperNew KURA(150-0011 東京都渋谷区東2-6-18エポック)
入場料:無料
オープニングレセプション:3月7日(金)19:00-21:00
なお、展示初日となる3月7日(金)には19時から21時までオープニングレセプションも開催される。
UltraSuperNewについて
UltraSuperNewは、原宿発祥のクリエイティブエージェンシー。日本とアジアの若者文化の発信地として、シンガポール、コロンボ、アムステルダムへと活動範囲を広げ、アジアを代表するインディペンデントクリエイティブエージェンシーネットワークの確立を目指している。
同社はオフィスビルの屋上に2024年末リニューアルオープンした「Kura」と、原宿にあるUltraSuperNewギャラリーを通じて、アジアのクリエイターの作品発表の場を提供している。
ミレニアル世代とZ世代の声を代弁し、ローカルクリエイティブコミュニティをサポートすることをミッションとしている。
ウェブサイト:https://ultrasupernew.gallery/jp/tokyo/current
アーティストサイト:https://sites.google.com/view/shinichikaneko-jp/home
Instagram:https://www.instagram.com/kanekoshinichi_art/
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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。
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