EVENT
2025.5.11
【大阪万博】夜空に舞う1万5千の光の結晶:宮田裕章×蜷川実花「最大多様の最大幸福」夜間特別観覧を開催中!
大阪・関西万博2025で多くの注目を集めるシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」では、5月2日(金)から6月30日(月)までの期間限定で、「最大多様の最大幸福」エリアの夜間自由観覧を開始しています。
日中とは異なる幻想的な夜の輝き
「最大多様の最大幸福」は、科学者の宮田裕章氏と写真家・映画監督の蜷川実花氏を中心とするクリエイティブチームEiM(エイム)が手掛けるインスタレーション作品です。高さ7mのキャノピーに沿って約400本の繊細なワイヤーが張られ、それぞれにサンキャッチャーが設置された壮大な空間です。
昼間は自然光を浴びて虹色に輝き、曇りの日には霧と人工光が幻想的な景色を創り出すこの作品が、夜になると全く異なる表情を見せます。「luminous version」と名付けられた夜間演出では、照明に照らされた約15,000個のクリスタルが紡ぎ出す無数の光が空間を満たします。壁も天井もないパビリオンの下で、来場者は多彩な輝きと一体となる幻想的な体験ができます。
この特別な夜の景色を、最終予約ツアー終了後(20時30分頃)から20時50分まで、どなたでも自由に観覧できるようになります。
蜷川実花デザインの特別版「luminous echorb」も登場
さらに、夜間自由観覧の開始に合わせ、本作品の夜間演出に呼応した新たなアイテム「luminous echorb」も公開されます。これは蜷川実花氏がデザインした特別版の「echorb(エコーブ)」で、多彩なラメから厳選し繊細に重ね合わせることで奥行きのある輝きを表現。蜷川実花氏ならではの鮮やかな色使いが際立つ特別なデザインです。
echorbは「Better Co-Being」パビリオンのキーマテリアルの一つで、来場者の位置情報を読み取り、専用アプリと連動してインタラクティブな体験を提供します。エントランスで心拍数を読み取り、自分の鼓動をechorbに宿すことで、自らのいのちを手のひらで感じながらパビリオンを巡るという体験が可能になります。
「luminous echorb」は5月2日(金)から、毎日19時~20時の間に実施される予約ツアーでのみ利用できます(夜の自由観覧時間中はechorbの使用不可)。
多様性を象徴する「不均質の集合」
本作品の特徴は「一つとして同じ並びのない"不均質の集合"」であることです。これは多様性の祝福を象徴しています。壮大なスケールと繊細な技術が織りなす空間は、宮田氏が掲げる「多様な存在が響き合いながら未来を共に創る」というBetter Co-Beingのビジョンを体現しています。
蜷川実花氏と宮田裕章氏を中心とするEiMは、これまでにも「胡蝶の旅 Embracing Lights」や「Eternity in a Moment 輝きの中の永遠」など多くの注目作品を発表。2025年には京都市京セラ美術館で開催された「彼岸の光 此岸の影」展で25万人以上を動員するなど、アート界で大きな存在感を示しています。
◆luminous versionの自由観覧概要
【期間】2025年5月2日(金)~2025年6月30日(月)
【観覧時間】最終の予約ツアー終了後(20時30分頃)~20時50分まで
【エリア】「Better Co-Being」内Sequence3「最大多様の最大幸福」(宮田裕章 with EiM)
◆観覧にあたっての注意点
夜間自由観覧は予約不要で参加できますが、いくつか注意点があります。自由観覧時間より前に並ぶことはできず、予約ツアーの進行状況により開始時間が遅れる可能性があります(終了時間の延長はなし)。また、一度に観覧できる人数に限りがあるため、混雑時は入場できない場合もあります。
荒天や機材トラブル等により予告なく中止となる可能性もあるため、最新情報は公式ホームページで確認することをおすすめします。
https://co-being.jp/expo2025/
なお、通常の予約ツアーは万博の公式アプリ「EXPO2025 Visitors」からの予約が必要です。
宮田裕章氏と蜷川実花氏率いるEiMの創り出す光と感性の空間。夜空に浮かぶ1万5千の光のアンサンブルが織りなす幻想的な世界を、ぜひ大阪・関西万博で体験してください。
クリエイター情報
宮田裕章
科学者/慶應義塾大学医学部教授。1978年岐阜県生まれ。データサイエンスを基盤に、医療・政策・社会設計など多様な領域を横断する科学者として活動。アーティストとしては、クリエイティブチームEiMとして活動し、「Embracing Lights」「Eternity in a Moment」などの代表作がある。2026年開校予定のCo-innovation University(仮称)では学長として全体構想を担当。
蜷川実花
写真家、映画監督。写真を中心に、映画、映像、空間インスタレーションも多く手掛ける。木村伊兵衛写真賞ほか数々受賞。これまでに写真集120冊以上を刊行、個展150回以上、グループ展130回以上と国内外で精力的に活動。最新の写真集に『EternityinaMomentvol.1‒3』(2024年)がある。
クリエイティブチームEiM
宮田裕章と蜷川実花、クリエイティブディレクターの桑名功、照明監督の上野甲子朗、音楽監督の剣持学人らで結成されたクリエイティブチーム。プロジェクトごとに多様なチームを編成しながら活動している。
【PR TIMES】
宮田裕章氏、EiM蜷川実花氏らが手掛けるアート「最大多様の最大幸福」 期間限定で夜の自由観覧を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000158650.html

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