EVENT
2025.9.12
川端実 個展「色とかたちの間に — 東京・ニューヨーク」大阪・ICHION CONTEMPORARYで開催
戦後日本を代表する抽象画家の軌跡をたどる。
大阪・梅田の ICHION CONTEMPORARY にて、戦後日本を代表する抽象画家・川端実の個展「川端実|色とかたちの間に — 東京・ニューヨーク」が、2025年9月16日(火)から10月18日(土)まで開催されます。
本展は、戦乱を越えて国際舞台で独自の抽象表現を切り拓いた川端の画業を一望するもの。紙作品におけるストロークの実験から、ニューヨークでの大画面抽象、そして晩年の洗練された造形言語まで、色彩と形態の関係を探り続けたその表現の変遷を紹介します。
戦後日本抽象絵画の旗手、川端実とは
川端実(1911–2001)は、東京美術学校で藤島武二に師事し油彩を学んだ後、1939年に渡仏。しかし戦乱のためニューヨークに移り、1941年に帰国しました。戦後は具象から離れ、色彩と形態の根源的関係を追求。1953年には吉原治良らと日本アブストラクト・アート・クラブを結成、1956年にはミシェル・タピエ企画の「世界・今日の美術展」に参加し、戦後抽象美術の潮流をリードしました。
1958年に再渡米した川端は、抽象表現主義の中心地ニューヨークに拠点を置きます。ベティ・パーソンズ画廊との契約やグッゲンハイム国際展での受賞を経て国際的評価を確立。ジャクソン・ポロック、マーク・ロスコらと並び「ニューヨーク・スクール」の一翼を担い、日米を往還しながら独自の抽象表現を深化させました。
彼の作品は、アメリカ的なスケール感と物質性に、日本的な余白や筆致を融合させた点に特徴があり、東西の感性が交錯する独自の抽象世界を形成しました。
本展の見どころ
・1950年代後半の紙作品:筆致の実験を通じ、抽象表現の基礎を築いた初期作品。
・大画面での構成的探究:ニューヨーク時代に展開された迫力ある抽象表現。
・1970年代以降の色彩と形態の統合:オールオーヴァーな構成と象徴的モチーフ。
・1980年代以降の造形言語:「門」や「ローブ」など明快な形態と鮮烈な色彩による洗練された様式。
これらは、川端が一貫して「色とかたちの間」に潜む可能性を探り続けた軌跡を示し、今なお新鮮な視覚体験をもたらします。
ICHION CONTEMPORARYについて
ICHION CONTEMPORARYは「芸術が奏でる感性の波長が、一つの音のように人々の心に響き、新たな文化の波を生み出す」をコンセプトに、2023年に大阪で始動したギャラリープロジェクトです。具体美術やモノ派など関西発の前衛芸術に注目し、国内外の美術館・ギャラリーと連携した「アートの交換留学」などを推進。日本と世界をつなぐ文化交流の拠点を目指しています。
展覧会情報
展覧会名:「川端実|色とかたちの間に — 東京・ニューヨーク」
会期:2025年9月16日(火)〜10月18日(土)
会場:ICHION CONTEMPORARY(大阪府大阪市北区野崎町9−7)
開館時間:11:00〜18:00(最終入場17:30)
最終日のみ16:30最終入場、17:00閉館
休館日:日・月・祝日
予約:不要(10名以上は要事前予約)
公式サイト:https://ichion-contemporary.com/
Instagram:https://www.instagram.com/ichioncontemporary/
川端実の歩みは、戦後日本美術が国際舞台で存在感を示した歴史そのものです。本展を通じて、「色とかたちの間」に潜む感性の響きを体感できることでしょう。
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