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EVENT

2026.2.13

サントリー美術館『ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界』肉筆画や浮世絵など約110件が来日!

人の生首を拾って写生を始め、周囲を仰天させたという逸話も伝わる河鍋暁斎。神仏画から戯画、動物画、妖怪画など多岐にわたる画題に取り組み、幕末・明治期に活躍した絵師です。

三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪 河鍋暁斎 一葉 明治4~12年(1871‒79)三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪 河鍋暁斎 一葉 明治4~12年(1871‒79) イスラエル・ゴールドマン・コレクション 写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター 【通期展示】

並外れた画才とユーモラスな発想で今も国内外で人気を博す暁斎。その魅力に迫る展覧会『ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界』が、サントリー美術館にて開幕します。会期は4月22日(水)~6月21日(日)です。

地獄太夫と一休 河鍋暁斎 一幅 明治4~22年(1871‒89)地獄太夫と一休 河鍋暁斎 一幅 明治4~22年(1871‒89) イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo: Ken Adlard 【通期展示】

イスラエル・ゴールドマン氏による「ゴールドマン・コレクション」は、暁斎コレクションとしては世界トップクラスの質と量を誇ります。本展で公開される約110件の作品うち、半数以上が日本初出品となります。

見どころ①ゴールドマン・コレクションが誇る名品

蛙の学校 河鍋暁斎 一葉 明治零年代中頃(1870年代前半)蛙の学校 河鍋暁斎 一葉 明治零年代中頃(1870年代前半) イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo: Ken Adlard 【通期展示】

3歳でカエルを描いたエピソードも知られる河鍋暁斎(かわなべ きょうさい、1831-1889)は、7歳で歌川国芳に入門し、10歳で駿河台狩野派に学びます。あまりの早熟っぷりに、師匠から「画鬼」と呼ばれたことも。狩野派での修行は9年にわたり、本格的な作画技術を身につけます。

百鬼夜行図屛風 河鍋暁斎 六曲一双のうち右隻 明治4~22年(1871‒89)百鬼夜行図屛風 河鍋暁斎 六曲一双のうち右隻 明治4~22年(1871‒89) イスラエル・ゴールドマン・コレクション 写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター 【通期展示】

浮世絵と狩野派の両方の素地を持つ暁斎は、その後もさまざまな流派の画風を学び、独自のスタイルを確立しました。特に狂画(戯画)を得意とし、彼のアイデンティティでした。洒落の効いたユーモラスな表現は、今なお色褪せません。

そんな暁斎のコレクションで知られるのが、イスラエル・ゴールドマン氏です。浮世絵や江戸絵画の美術商である彼は1980年代前半から暁斎作品の蒐集を始め、今も精力的に蒐集を続けています。コレクションには肉筆画や版画のみならず、下絵や画稿、暁斎絵日記の優品なども含まれ、暁斎の画業を包括的に概観することができます。

百鬼夜行図屛風 河鍋暁斎 六曲一双のうち左隻 明治4~22年(1871‒89)百鬼夜行図屛風 河鍋暁斎 六曲一双のうち左隻 明治4~22年(1871‒89) イスラエル・ゴールドマン・コレクション 写真協力:立命館大学アート・リサーチセンター 【通期展示】

本展には、ゴールドマン・コレクションの名品が多数来日。暁斎の代表作のひとつ《百鬼夜行図屛風》をはじめ、狂気を放つ肉筆画などをいくつも観ることができます。

見どころ②多様なジャンルで活躍した暁斎の画業

閻魔大王浄玻璃鏡図 河鍋暁斎 一幅 明治4~22年(1871‒89)閻魔大王浄玻璃鏡図 河鍋暁斎 一幅 明治4~22年(1871‒89) イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo: Ken Adlard 【通期展示】

暁斎が生きた幕末・明治初期は、狩野派最大のパトロンである江戸幕府が倒れた混乱の時代。しかし彼はその画才を武器に、逆境に負けることなく力強く立ち回ります。

彼は神仏画から妖怪画、動物画、世相を反映した風俗画や戯画など多岐にわたる作品を手がけ、肉筆画のみならず浮世絵版画も出版。さらに、即興で絵を描く書画会では、客の求めに応じてどんな画題でも描いてみせました。

猫又図 河鍋暁斎 一幅 明治4~22年(1871‒89)猫又図 河鍋暁斎 一幅 明治4~22年(1871‒89) イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo: Ken Adlard 【通期展示】

本展では「けもの」「ひと」「おに」「かみ、ほとけ」といった画題別の切り口で、暁斎の世界に足を踏み入れることができます。どの画題にも織り込まれる暁斎らしいユニークな視点を、楽しく鑑賞してみてはいかがでしょうか。

見どころ③良質な浮世絵コレクションの来日

肉筆画のイメージが強い暁斎ですが、浮世絵の制作にも数多く携わっていました。浮世絵にも進出したことで、狩野派の枠を飛び出し絵師として大きく成長できたため、重要なキャリアのひとつです。

浮世絵の制作を通じて、暁斎は安定を逸脱した大胆な表現方法を習得しました。また、狩野派は神話や歴史、 吉祥画や禅画など、既存の伝統的画題を扱いますが、浮世絵は「現在」に注目。政治的動乱の時代を生き抜いた暁斎の制作姿勢にも影響したと見られます。

そして、摺が早く、非常に保存状態のよい版画作品を多数蒐集しているのが、ゴールドマン・コレクションです。なかには、1点しか存在が確認されていないものなど希少な作品も。本展では暁斎の浮世絵のなかでも最上級の品質の作品を見ることができます。

展覧会情報

ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界

ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界

会期:2026年4月22日(水)~6月21日(日)
※会期中展示替えあり

会場:サントリー美術館

開館時間:10:00~18:00(金曜日は10:00~20:00)
※5月2日(土)~5日(火・祝)、6月20日(土)は20時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで

休館日:火曜日
※5月5日は20時まで開館

展覧会サイト:ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界

●巡回予定
神戸市立博物館(2026年7月11日~9月23日)
静岡県内(2026年10月10日~12月6日 ※予定)

読者プレゼント

本展のチケットを、イロハニアート公式Xのアカウントフォロー&リポストしていただいた方の中から抽選で「2組4名様」にプレゼント!
締切は2026年2月20日(金)まで。
当選者にはDMにてお知らせいたします。
たくさんのご応募をお待ちしております。

イロハニアート公式X:https://x.com/irohani_art

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明菜

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美術ブロガー/ライター。美術ブログ「アートの定理」をはじめ、各種メディアで美術館巡りの楽しさを発信している。西洋美術、日本美術、現代アート、建築や装飾など、多岐にわたるジャンルを紹介。人よりも猫やスズメなど動物に好かれる体質のため、可愛い動物の写真や動画もSNSで発信している。

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