EVENT
2026.10.15
【東京国立博物館】夜の庭園で“禅”にひたる。紅葉ライトアップと3000本の彼岸花「ZEN NIGHT TOKYO」開催
東京国立博物館の庭園を夜間特別公開する「ZEN NIGHT TOKYO」が、2026年10月14日(水)から12月6日(日)まで開催中です。紅葉のライトアップや雲海、音と光の演出のなかで、“禅”の世界を五感で味わえる没入型サウンドアートナイトです。
目次
17時に閉まる東京国立博物館の庭園が、夜だけ開きます
「ZEN NIGHT TOKYO」は、日本経済新聞社、東京国立博物館、そして次世代ウェアラブル脳波計の開発などを手がけるVIE株式会社が共同で開催するナイトイベントです。
会場となるのは、通常は17時に閉園する東京国立博物館の庭園。会期中はここが夜間に公開され、紅葉のライトアップや大規模な雲海演出が行われるとのこと。さらに、VIE独自の特許技術で脳がととのうという「ニューロミュージック™」による、音と光の演出も展開されます。
庭園を歩きながら行う「歩行禅」や、脳波を計測しながら行う「脳波坐禅」など、伝統文化とテクノロジーを組み合わせた体験が用意されているのも特徴です。美術館の庭を“鑑賞する”だけでなく、自分の心と向き合う時間として過ごせる一夜になりそうです。
京都・鎌倉に続く第4弾。「ZEN NIGHT」シリーズがついに東京へ
「ZEN NIGHT」は、歴史ある禅の空間を舞台に、音・光・静寂・自然を通して五感で味わう没入型サウンドアートナイトのシリーズです。2024年の京都・建仁寺、2025年の鎌倉・建長寺、2026年の京都・東福寺に続き、今回が第4弾。東京での開催は初めてとなります。
これまでの開催では、来場者満足度94.3%、再訪意向96.4%を記録したそう。建仁寺での開催時には来場者の約3割を海外からの来訪者が占めるなど、訪日観光客からも支持を集めているとのことです。
今年5月の東福寺での開催については、イロハニアートでもご紹介しました。京都で体験できなかった方にとっても、うれしい東京開催ではないでしょうか?
水面に映る名月と紅葉、暗闇に浮かぶ天の川。夜の庭園の見どころ
庭園内には、いくつもの見どころが予定されています。
まずは「水月池」。旧寛永寺の庭園で、秋の名月と紅葉を水面に映し出します。水面鏡を眺めていると、まるで自身の心象風景が映るかのような静けさに包まれるとのこと。
九条公爵邸から移築された茶室「九条館」の前には、枯山水「天目庭園」が登場します。暗闇に浮かび上がる天の川を表現した枯山水だそうで、イメージビジュアルでも、青く光る砂紋が闇の中に浮かんでいます。夜ならではの演出が楽しみですね。
3000本の彼岸花が咲く「百鬼夜道」と、池のほとりの「もみじ茶屋」
ひと味違う雰囲気を味わえそうなのが「百鬼夜道」です。大名茶人・小堀遠州ゆかりの茶室「転合庵」などが佇む池裏の小道に、3000本の彼岸花が咲き誇ります。秋の夜長に、日本古来の物怪(もののけ)の気配を感じさせる演出とのこと。少しドキッとする夜道を歩いてみたくなります。
ひと息つきたくなったら「もみじ茶屋」へ。紅葉色づく池のほとりに開設される野点茶屋で、温かい抹茶や抹茶ラテをいただけます。夜風が冷たくなる季節、温かい一服がうれしいポイントです。
脳波を測りながら坐禅?大徳寺の僧侶による坐禅会も
スペシャルイベントとして、完全予約制のプログラムも用意されています。
ひとつは、脳波を計測しながら坐禅を行う「脳波坐禅」。自分の心の状態をテクノロジーで確かめながら坐禅に向き合う、このイベントらしい体験です。
ちなみに、今年の「ZEN NIGHT 東福寺」では、「あなたの坐禅状態」として「躍動(VITAL FORCE)」といった名前と短い解説文が、リング状のビジュアルとともに示されていました。自分の坐禅がどんな言葉で表されるのか、試してみたくなりますね。
もうひとつは、大徳寺の僧侶による特別坐禅会です。2026年11月5日(木)17:45〜18:45には、枯山水の名園で知られ、千利休ともゆかりの深い大徳寺塔頭・大仙院の住職、大和良章師の指導による坐禅会が行われます。
11月13日(金)には、「一休さん」で知られる一休宗純を開祖として創建された大徳寺塔頭・真珠庵の住職、山田宗正師による坐禅会も。①17:45〜20:15、②19:00〜21:30の2回で、約1時間の坐禅体験のあと、庭園内「応挙館」のレストラン「TOHAKU茶館」で精進料理をいただけるとのことです。
いずれも完全予約制なので、気になる方は公式サイトを早めにチェックしてみてください。
チケットで特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」も観覧できます
「ZEN NIGHT TOKYO」は、同じく東京国立博物館で開催中の開創700年記念 特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」と同時開催の、秋の特別企画です。うれしいことに、「ZEN NIGHT TOKYO」のチケットには同展の観覧料も含まれています。
大徳寺展は、京都・大徳寺に伝わる禅の至宝を紹介する展覧会で、大徳寺展としては41年ぶり、東京では初めての開催。牧谿筆の国宝「観音猿鶴図」(大徳寺蔵)、国宝「曜変天目」(龍光院蔵)などの名宝が並びます。さらに、長谷川等伯による色鮮やかな天井画や柱絵が残る、通常非公開の三門楼上を再現展示し、本尊と千利休像が初公開されます。
展覧会のメインビジュアルを飾るのは、虎と龍が向かい合う重要文化財「龍虎図」(伝牧谿筆、中国・南宋時代 咸淳5年〈1269〉、大徳寺蔵)。こちらは後期展示の作品です。
なお、「観音猿鶴図」と「曜変天目」の展示は10月14日〜11月8日まで。この2点を目当てにするなら、会期前半に訪れるのがおすすめです。展示室で禅の名宝に触れ、夜の庭園で禅を体感する、そんな一日の過ごし方ができるのは今回ならではですね。
イベント情報
【名称】ZEN NIGHT TOKYO
【会期】2026年10月14日(水)~12月6日(日)
※休館日:毎週月曜日(ただし、11月2日・23日・30日は開館)、11月24日
【会場】東京国立博物館 庭園(東京都台東区上野公園13-9)
【開催時間】17:30~19:30
※毎週金・土曜、11月1日・11月2日・11月22日は21:00まで。11月13日は21:30まで
※入場は閉場の30分前まで
【主催】東京国立博物館、日本経済新聞社、VIE
【補助】令和8年度日本博(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)
チケット情報
【前売券】一般3,600円/大学生2,600円/高校生2,200円
【当日券】一般4,200円/大学生3,200円/高校生2,800円
※チケット料金には、特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」の入場券も含まれます。
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