LIFE
2026.5.2
なぜこの絵に惹かれるのか?SNSで話題の『耽美なる名画』がついに書籍化!27万人が注目する美術アカウントが贈る極上の名画集
X(旧Twitter)で27万人を超えるフォロワーを魅了し続けている美術アカウント「耽美なる絵画とモノ」。
その運営者であり、ロシア・東欧美術の専門家でもある稲葉直紀氏による待望の新刊『あなたの知らない耽美なる名画』が、2026年5月1日に発売されました。
本書は、単なる名画の解説本ではなく、私たちが義務教育や定番の美術展で出会ってきた「西洋美術史の王道」から少し離れ、世界の片隅で静かに、けれど強烈な美を放ち続けてきた「周縁の芸術」を探求する、知的でエモーショナルな旅の記録です。
目次
教科書には載っていない「あなただけの名画」を見つける
フランスやイタリアといった芸術大国の有名な作品は、確かに素晴らしいものです。
しかし、本書が焦点を当てるのは、北欧、東欧、さらにはアメリカやカナダ、オーストラリアといった、従来の美術史では「周縁」とされてきた地域の作品たちです。
19世紀から20世紀初頭にかけて描かれたこれらの絵画は、幻想的で神秘的、そしてどこか物悲しくも美しい「耽美」な魅力に溢れています。
なぜこの絵は、あまり知られていないのだろう。
なぜ、こんなにも惹かれてしまうのだろう。
そんな純粋な疑問とときめきこそが、アートを深く楽しむ第一歩になると本書は教えてくれます。
「教養」としての鑑賞から、「感性」としての耽美へ
現代のアート鑑賞は、しばしば「歴史的背景を知らなければならない」「文脈を理解しなければならない」という教養主義的なプレッシャーにさらされがちです。
しかし、著者の稲葉氏は「はじめに」の中で、視覚的な美しさを存分に味わおうとする「耽美主義」こそが、そうした風潮へのささやかな抵抗になると述べています。
・理屈抜きに、その色使いに目を奪われる。
・言葉にできない静謐な空気に心が癒やされる。
・描かれた少女の瞳に、自分だけの物語を重ねる。
本書は、美術館で背筋を伸ばして鑑賞する時のような緊張感を解きほぐし、「はじめての耽美」に出会うための扉を優しく開いてくれます。
「耽美」と聞くと、なにやらディレッタント的で、軽薄そうな印象を持つかもしれない。しかし視覚的な美しさを存分に味わおうとする鑑賞態度としての耽美主義は、現代の教養主義化された絵画鑑賞へのささやかな抵抗としてむしろ存在するべきだと考えている。そのような思いで日々絵画紹介を続けている。
そうして気の向くままに「耽美なる」絵画を探しているうちに、気がついたことがある。これらの絵画の多くが、「中心」から外れた、「周縁」のものとして置かれていることである。
本書では、西洋美術史のなかで地理的に「周縁」に位置付けられてきた、北欧や東欧の絵画に重点を置きながら、イギリス、フランス、ドイツ、さらにアメリカやカナダ、オーストラリアまで横断し、比較的知られていないと思われる絵画を紹介する。
(はじめにより)
多彩なテーマで巡る、170作品の幻想世界
全5章で構成される本書には、計170点もの作品がオールカラーで収録されています。その内容は多岐にわたり、読者を飽きさせません。
第1章:幻想と神秘の絵画
近年再評価が進むヒルマ・アフ・クリントをはじめ、心霊主義や象徴主義など、目に見えない世界を描こうとした画家たちの魂に触れます。
◆第1章 幻想と神秘の絵画
幻想の神話世界1~4
象徴主義1~4
心霊主義1~3
Column 「若きポーランド」とポーランドの世紀末
第2章:美しい風景画
月明かりに照らされた北欧の詩情あふれる景色や、凍えるような寒さの中に宿る美しさなど、心象風景としての風景画を堪能できます。
◆第2章 美しい風景画
月のある風景1~3
凍えるような風景1~3
牧歌的な風景1~4
Column 北欧の画家たちが集った芸術家村
第3・4章:華麗なる女性と愛の形
愛らしい少女画から、神の使いとしての天使、さらには幸福だけではない「不確かな愛」を描いたドラマチックな作品まで、人間の感情の機微を映し出します。
◆第3章 華麗なる絵画
愛らしい少女画1~4
華麗な女性画1~4
優雅なひととき1~3
Column アメリカにおける唯美主義とトーナリズム
◆第4章 愛の絵画
男と女のロマンス1~3
不確かな愛1~2
家族の愛1~3
Column 愛と芸術に生きた女たち グウェンとマリー
第5章:耽美なる画家たち
チュルリョーニスやセローフなど、特定の地域で愛されながらも世界的には知る人ぞ知る存在だった巨匠たちの個性に迫ります。
◆第5章 耽美なる画家たち
ミカロユス・チュルリョーニスの世界
ハリエット・バッケルの世界
ヘレン・マクニコルの世界
ワレンチン・セローフの世界
著者・稲葉直紀氏が紡ぐ、美術への深い情熱
著者の稲葉直紀氏は、ロシア・東欧美術の専門書店「イスクーストバ(現:Art Book Iskusstvo)」の代表でもあります。
上智大学でロシア語を学び、海外から直接アートブックを買い付けるなど、長年「まだ見ぬ美」を日本に紹介し続けてきたプロフェッショナルです。
SNSという現代的なツールを通じて27万人もの支持を得たのは、彼が紹介する絵画に「一瞬で心を奪われる力」があったからに他なりません。
その確かな審美眼によって厳選された作品群は、あなたの本棚を彩る一生の宝物になるはずです。
著者プロフィール:稲葉直紀(いなば・なおき)
1991年生まれ、新潟市出身。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。「Art Book Iskusstvo」代表。
2017年にロシア・東欧美術の専門書店「イスクーストバ」を立ち上げる。2022年、「Art Book Iskusstvo」へと改名。現在は西洋美術全般へと視野を広げ、海外から輸入したアートブックの販売に携わる。X(旧Twitter)では27万人超のフォロワーを抱える絵画紹介アカウント「耽美なる絵画とモノ」を運営。
Xアカウント「耽美なる絵画とモノ」
Xアカウント「Art Book Iskusstvo」
オンラインストア「Art Book Iskusstvo」
日常に「耽美」という贅沢を
『あなたの知らない耽美なる名画』は、アート初心者から熱心な美術ファンまで、あらゆる人の感性を刺激する一冊です。
忙しい日常の中で、ふとページをめくる。そこには、100年前の異国で誰かが描き出した、永遠の美しさが広がっています。誰かに決められた名画ではなく、あなた自身が心の底から「美しい」と感じられる一枚を見つけてみませんか?
全国の書店・オンラインストアで、あなたの「はじめての耽美」が待っています。
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