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2023.10.25

個性派ぞろいの民間仏!「みちのく いとしい仏たち」展が東京ステーションギャラリーにて開催

東京ステーションギャラリーでは初となる仏像・神像を紹介する展覧会「みちのく いとしい仏たち」展が2023年12月2日(土)から2024年2月12日(月)まで開催されます。

江戸時代、日本各地の寺院では上方や江戸で造られた立派な仏像が祀られていた一方で、地方の村では小さなお堂や祠が人々の拠り所でした。

そこに祀られ、厳しい風土を生きるみちのくの人々の心情を映した祈りの対象が民間仏です。この記事では展覧会の見どころをご紹介します。

《十王像》江戸時代 黒石寺/岩手県奥州市

民間仏とは?

幕府や諸藩によって、寺院が「本山」と「末寺」に整理された近世以降、日本各地の寺院本堂の形状や荘厳は宗派ごとに均一化され、京都・江戸などの高い技術をもつ工房で制作された端正な仏像や神像が祀られていました。

その頃、地方の小さな村々では地元の大工や木地師が彫った地蔵や大黒天などの木造を観音堂や民家の神棚に祀っていました。

これを民間仏といいます。粗末な素材を使って簡略に表現された民間仏は煌びやかな装飾はありませんが、素朴でユニーク。みちのくの人々の祈りの対象として、大切にされてきました。

《六観音立像》江戸時代 宝積寺/岩手県葛巻町

北関東のくらしのなかで人々の悩みや祈りに耳を傾けてきた個性派ぞろいの木像約130点をご覧いただける本展は、8つのセクションで構成されています。

1 ホトケとカミ
2 山と村のカミ
3 笑みをたたえる
4 いのりのかたち 宝積寺六観音像
5 ブイブイいわせる
6 やさしくしかって
7 大工 右衛門四良(えもんしろう)
8 かわいくて かなしくて

セクション名を見ただけで、早く観たい!という気持ちになりませんか?
本展で展示される作品を何点かご紹介させていただきます。

《山神像》江戸時代 兄川山神社/岩手県八幡平市

展示作品紹介①:《山神像(やまがみぞう)》 江戸時代 兄川山神社/岩手県八幡平市

今回の展覧会のメインビジュアルになっている山神様。

ちょこんとした目鼻に狭い肩幅、控えめな合掌ポーズがとても印象的です。

《鬼形像》江戸時代 正福寺/岩手県葛巻町

展示作品紹介②:《鬼形像(きぎょうぞう)》江戸時代 正福寺/岩手県葛巻町

左手に女性を引きずり満足そうな表情を浮かべる、地獄の鬼。

地獄にまつわるお像がこのような楽しい姿で表されているのは、つらい今世を少しでも明るくしようという思いが込められているからかもしれません。

《童子跪坐像》右衛門四良作 江戸時代(18世紀後半) 法蓮寺/青森県十和田市

展示作品紹介③:《童子跪坐像(どうじきざぞう)》右衛門四良作 江戸時代(18世紀後半) 法蓮寺/青森県十和田市

像の底が丸みを帯び、前後に揺れる仕掛けになっています。ゆらゆらと揺れる様子は、賽の河原で石を積む童子のようにも見えます。

端整な顔立ちや姿のご本尊とは違い、掘りの拙さやプロポーションのぎこちなさに、みちのくの人々の思いや願いが込められた民間仏。寒気日増しに深まるこの頃、厳しい風土を生きたみちのくの人々の心情に触れてみてはいかがでしょうか?

展覧会情報

会期 2023年12月2日(土)〜2024年2月12日(月・振)
会場 東京ステーションギャラリー
住所 東京都千代田区丸の内1-9-1(JR東京駅 丸の内北口 改札前) Google Map
時間 10:00~18:00(金曜日~20:00) *入館は閉館30分前まで
休館日 月曜日(1/8、2/5、2/12は開館)、12/29(金)~1/1(月)、1/9(火)
入館料
一般1,400(1,200)円、高校・大学生1,200(1,000)円、中学生以下無料
*( )内は前売料金[11/1~12/1オンラインチケットで販売]
*障がい者手帳等持参の方は100円引き(介添者1名は無料)
*チケット販売=【前売券・当日券】オンラインチケットwww.e-tix.jp/ejrcf_gallery/ 【当日券】当館1階入口
TEL 03-3212-2485
公式サイト 「みちのく いとしい仏たち」展
主催 東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)、NHK、NHKプロモーション
協賛 T&D保険グループ
監修 須藤弘敏(弘前大学名誉教授)
※都合により開催内容が変更になる場合があります。
※本展は巡回展です。
岩手県立美術館 2023年4月8日~5月21日〈終了〉
龍谷大学 龍谷ミュージアム 2023年9月16日~11月19日
東京ステーションギャラリー 2023年12月2日~2024年2月12日

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イロハニアート編集部

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アートをもっと自由に、もっとたくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディア。日々、アートのイロハが分かるコンテンツを配信しています。アイコンは「イロハニくん」。アートのそばに、ひっそりと棲んでいます。

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