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2023.11.28
“ゆるかわ”な日本美術に癒やされよう!「癒やしの日本美術 ―ほのぼの若冲・なごみの土牛―」の見どころを紹介
ストレス社会ともいわれる現代。まったりする・心を落ち着かせるといった意味を持つ「チル」という言葉が若い人の間で流行ったように、人々の心は癒やしを求めていると言えるかもしれません。
今回、山種美術館にて開催される特別展「癒やしの日本美術 ―ほのぼの若冲・なごみの土牛―」は、日本美術を通して心が癒やされる展覧会となっています。
この記事では、本展の見どころやおすすめの作品を紹介します。
癒やされる日本美術の世界
山口華楊《生》1973(昭和48)年 紙本・彩色 山種美術館
岩絵具や和紙など、自然の素材を用いる日本美術。岩絵具は不揃いの粒子によって扱いが難しい絵具ですが、ざらざらとした素材感により独特の質感が生まれます。水に強く破れにくい和紙は、強靭な性質だけでなく、見た目や手触りの良さといった魅力も持ち合わせています。
奥村土牛《浄心》1957(昭和32)年 紙本・彩色 山種美術館
このような素材を用いて描かれるのは、自然の美しさや季節を感じる主題。現代社会に疲れてしまった人々の心にスッと入り込む魅力が日本美術にはあります。
長沢芦雪が描いた「ゆるかわ」な子犬やふわふわな動物
長沢芦雪《菊花子犬図》18世紀(江戸時代) 絹本・彩色 個人蔵
「ゆるかわ」な日本美術として一躍話題となった作品の一つに長沢芦雪の子犬があります。
本展で展示される長沢芦雪 《菊花子犬図》(個人蔵)にはじゃれあう子犬の姿が描かれています。ほかの子犬に踏まれる子犬やまんまるとした後ろ姿を見せる子犬、つぶらな瞳がかわいい子犬など、見ているだけで癒やされます。
奥村土牛《兎》1936(昭和11)年 絹本・彩色 山種美術館
他にも、ウサギのふわふわな毛並みが表現された奥村土牛の 《兎》や、必死に餌に食らいついたりひっくり返ってお腹を見せる鴨の雛を描いた竹内栖鳳の《鴨雛》も展示されます。
竹内栖鳳《鴨雛》1937(昭和12)年頃 絹本・彩色 山種美術館
伊藤若冲のゆるくて素朴な作品も
天才絵師と言われ、精密かつリアルな描写により人気の高い伊藤若冲。ふくよかな姿でにっこりと笑う《布袋図》(個人蔵)や、京都の伏見稲荷大社の近くで作られた伏見人形を描いた作品 《伏見人形図》などが展示されます。
伊藤若冲《伏見人形図》1799(寛政11)年 紙本・彩色 山種美術館
《伏見人形図》では素朴でゆるやかな人形の表情が良く描かれていて、土人形ならではの質感も再現されているため、是非とも直接ご覧いただきたい作品の一つです。
心がなごむ、日本美術の数々
川合玉堂《山雨一過》1943(昭和18)年 絹本・彩色 山種美術館
本展の見どころはほかにも、古き良き日本の風景や子どもをモデルにした作品など、心がなごむものばかりです。雨が上がった後の山頂を描いた川合玉堂の《山雨一過》には、雨が止みからりとした山の自然と馬を引く人の姿が描かれています。
小出楢重《子供立像》1923(大正12)年 カンヴァス・油彩 山種美術館
幼い我が子をモデルにした小出楢重の《子供立像》や、今にもさえずりが聞こえてきそうな上村松園の《杜鵑(ほととぎす)を聴く》など、画家の愛情が伝わってくる作品や豊かな日本の自然が描かれた作品の数々を是非お楽しみください。
※本文中に所蔵表記のない作品はすべて山種美術館所蔵です。
上村松園《杜鵑を聴く》1948(昭和23)年 絹本・彩色 山種美術館
展覧会情報
■展覧会名:【特別展】癒やしの日本美術 ―ほのぼの若冲・なごみの土牛―
■会 期:2023年12月2日(土)~2024年2月4日(日)
■休館日:月曜日[1/8(月・祝)は開館、1/9(火)は休館、12/29(金)~1/2(火)は年末年始休館]
■開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) ※今後の状況により会期・開館時間等は変更する場合がございます。
■入館料:一般1400円(1200円)、冬の学割 大学生・高校生500円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要です)
障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1200円(1000円)※( )内は前売料金
【きもの特典】 きものでご来館のお客様は、一般200円引きの料金となります。 ※複数の割引・特典の併用はできません。
入館日時のオンライン予約も可能です(詳細は同館Webサイトをご覧ください)。
■会 場:山種美術館 (〒150-0012東京都渋谷区広尾3-12-36)
■公式HP:https://www.yamatane-museum.jp/
■問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
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